東芝、HD-DVDから撤退へ [科学/技術]
1月末にBDとHD-DVDの勝負が付いたという記事を書いた(その記事はここをクリックして下さい)が、それからあっという間にBDに傾き、東芝がいつまでHD-DVDを続けるのかと思っていたら、「撤退」するらしい。正式決定はこれからということだが、早い決断ですね。
まあ、12月のBDとHD-DVDの売り上げを見たら、両者で100台売れてもHD-DVDは僅かに4台ということでは、この決断も当然でしょうね。
アメリカではHD-DVDプレーヤーを約半額に値下げしたが、売れば売るほど赤字が増える価格だったし、大手量販店がHD-DVDの販売をしないという決断をしたら、もうどうしようもないので、早い撤退は当然でしょうが...
ただ、HD-DVD陣営にはマイクロソフトがいる。ここがどういう声明を出すかが注目されるところである。今後、新しいソフトはHD-DVD-ROMでしか供給しない、というような意地悪は流石にしないでしょうが、どういう負け惜しみを言うかは楽しみでもある。(そもそも、ソフトのデータサイズを考えたら、DVDよりも容量の小さいCDでも事は足りている。一部で複数枚のCDになるものもあるが、それでもDVD-ROMで十分である。より大容量のHD-DVDは不要である。)
アナログ記録のVHS対βであれば、電気的な特製が性能の差にも表れていて、裸特性の優れていたβが敗れることになったが、BDとHD-DVDはデジタル記録であり、DISCには互換性は無いが、「0/1」のデジタル信号を復元するデコーダ部分では大差はないだけに、規格の特製の優劣というものは殆ど無い。結局、DISC容量(1層が25G/15G)と言うことから来る長時間記録の点で大きな差があり、これが映画1本をカバーしているかしていないかということで、ソフト会社が判断してHD-DVDでは不十分という判断を下したということであろう。
HD-DVDレコーダー/プレーヤーは、現行製品は在庫がある分は売ってしまい、新モデルは作らないそうだが、「HD-DVD撤退」というニュースによって、無くなるものをどれだけの消費者が購入するであろうか?当然、安売りしないと誰も相手にしないであろうし、メディアの供給はいつまで行われるか、故障した場合の修理は?などという不安もありますからね。
で、東芝もBDに参入ということになるのでしょうね。とりあえずはOEM供給を受けて、自社開発の1号機は今年の年末商戦に向けてと言った所でしょうか?(いや、来年か?)
ところで、「ケータイ刑事銭形海」のDVDで「ゴルゴダの森文化祭」がまもなくリリースされるが、これのDISC仕様を見たら、特典DISCとして付いている「THE MOVIE2.1」はHD-DVDである。(同じ内容のDVD版も付く)3/21の発売ということになっているが、このままHD-DVDを付けた形で発売されるであろうか?今からBDに変えるとなると、発売を延期しないと無理だろうし、HD-DVDを外してリリースするか?どういうことになるのか、注目です。(HD-DVDが付いていても、どれだけのユーザーが再生することが出来るであろうか。将来的なことを考えると、100枚あったら1枚以下という気がしますが...)→筆者も予約をしているが、HD-DVDが付いていても、永久に再生されることはないということも確定です。
↓このDVD、ある意味では大注目です。(歴史に残るソフトになるかも...)持っているだけで骨董品的価値も高いかも...
ケータイ刑事文化祭inゴルゴダの森~銭形海+THE MOVIE 2.1~
- 出版社/メーカー: ハピネット
- 発売日: 2008/03/21
- メディア: DVD
↓これからは安売り賞品ということになりますね
TOSHIBA HD DVD VARDIA 地上・BS・110度CSデジタルチューナー搭載HD DVDレコーダー HDD600GB RD-A600
- 出版社/メーカー: 東芝
- メディア: エレクトロニクス
TOSHIBA HD DVD VARDIA 地上・BS・110度CSデジタルチューナー搭載HD DVDレコーダー HDD300GB RD-A301
- 出版社/メーカー: 東芝
- メディア: エレクトロニクス
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