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TwellV・神宮前名画座「WATERLOO BRIDGE」 [映画(洋画)]

今週の神宮前名画座は、1940年の名作メロドラマの「哀愁」でした。この作品はロバート・E・シャーウッドの舞台劇の映画化作品であり、2度目の映画化と言うことになる。(最初の映画化は、1931年の「ウォタルウ橋」(原題は本作と同じ「WATERLOO BRIDGE」)である。ジェームズ・ホエール監督で、主演はメイ・クラークである。しかし、この作品は殆どお目にかかることが出来ないのが現状である。)

「風と共に去りぬ」のヴィヴィアン・リーと「椿姫」(1937)のロバート・テイラーの共演と言うことで、これも話題になった作品である。「屈指の恋愛映画」と呼ばれていて、純愛メロ・ドラマと言えば本作の名前が必ず挙がるが、映画史に残る名作である。

作品データを記しておくと、1940年のアメリカ映画で、時間は108分、白黒作品である。原作はロバート・E・シャーウッド、監督はマーヴィン・ルロイ、脚本はS・N・バーマンとハンス・ラモウ、ジョージ・フローシェルの3人、撮影はジョセフ・ルッテンバーグ、音楽はハーバート・ストサートである。そして出演は、ヴィヴィアン・リー、ロバート・テイラー、マリア・オースペンスカヤ、ルシル・ワトソン、ヴァージニア・フィールド、レオ・G・キャロル、たちである。

時は第一次大戦の戦時下のロンドン。ウォータルー橋で出会ったイギリス将校のクローニン大佐とバレエの踊り子のマイラ。二人は惹かれあい、結婚を直ぐに結婚を決意して、翌日結婚式を挙げる約束をする。が、大佐は出発命令を受けて戦地へ赴くことになり、急に会いたいと知らせてきた。駅に駆けつけたマイラだったが、大佐の姿をチラッと見ただけだった。で、劇場に戻ると、舞台に穴を開けたと言うことで首になってしまう。健気に彼の帰りを待っていたマイラだったが、新聞に大佐の戦士の記事を見つけてしまった。で、マイラは生き甲斐を失ってしまい、病床につくことになった。そんなマイラを支えるキティは夜の女となっていた。全快してそのことを初めて知ったマイラは、それからキティと同じ道に進んでいき、生きるために身を売った。それから1年の歳月が流れ、ウォータルー駅でマイラは凱旋して帰国した大佐と再会を果たすが...

戦争によって引き裂かれてしまう美しく悲しい恋の物語は見る者の心をとらえて離さない。結末も余りにも悲しいものであり、まさに恋愛悲劇である。そんなドラマをロマンティックに描いていて、劇中に流れる名曲が、明るくも悲しいドラマをよりいっそう盛り上げてくれる。

作品の方は70年近く昔の作品であるが、メロ・ドラマとしては永遠の輝きを持っている。じっくりと味わって堪能する作品である。

それにしても、TwellVの「神宮前名画座」は本当に良い作品を放送してくれる。3月のラインナップは、「パターンを奪回せよ」(1944年)、「サハラ戦車隊」(1943年)、「太平洋作戦」(1951年、後に「太平洋航空作戦」に改題されている)と戦争に関係した作品が続き、3/22,23は一転してミュージカル・コメディの「私を野球につれてって」となります。(3/29は内容未定、30日にはプロ野球中継が予定されています。)いずれもが目を離すことの出来ない作品です。

 

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