「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点（その45） [ケータイ刑事]
今回のテーマは「不法取り引きをしている女」です。「不法」と言うのは法的に認められていない取り引きということであり、麻薬の取り引きをしているとか、密輸をしているというのがこれに該当する。尚、「ケータイ刑事」ではこの手の事件というのは少なく、あっても大抵は男がしているのだが、数少ない女が「銭形海」が登場しているので、今回はこれにスポットを当てることにしました。（男の場合については、いずれ別の機会で取り上げることにします。）
今回登場して頂くキャラクターは、「007」からは「ダイヤモンドは永遠に」のボンドガールであるティファニー・ケイス、「オクトパシー」のボンドガールのオクトパシーの2人、「ケータイ刑事」からは「海・2nd.8話」に登場した体格の良いバスガイドさん（劇中で名前が語られていないので、こう記します。）である。
「007」：ティファニー・ケイス。シリーズ第7作「ダイヤモンドは永遠に」のボンドガールである。この名前は遊び心に満ちたものであって、ニューヨークの五番街にある高級宝飾店（A.ヘプバーン主演の映画「ティファニーで朝食を」で有名になったあのお店である。）の前で母が急に産気づいて生まれたためにこの名前が付けられた、という設定になっている。→登場人物の名前に遊び心があるのは「007」も「ケータイ刑事」も共通している。
ティファニーは頭を使った宝石の密輸を行っていて、取り締まりの目をかいくぐっていた。ボンドと出会うまでは宝石こそが全てという女性であって、宝石密輸によって財を成していた。最初はボンドを、自分を飾る宝石の一つのように使用とするが、ボンドの方が何枚も上手であり、彼女の考えるようにはならなかった。結局、ボンドに協力することにしたが、結構おっちょこちょいな所を出していた。
ラスベガスのカジノでは、Qの開発した秘密兵器（スロットマシーンで当たりが出るようになる装置）に興味を示していたのが印象的でした。また、ブロフェルドに捕まっても、結構自分らしい所を出していたが、素人ということで、結構ドジな一面を発揮していた。
「007」：オクトパシー。シリーズ第13作「オクトパシー」のボンドガールである。自殺したデクスター・スマスイ少佐の娘であるが、それ以外は謎の人物とされている。宝石の密輸を行って、それによって得た莫大な富があり、オクトパシー・パレスと呼ばれる湖畔にある水上宮殿に住んでいる。また、オクトパシー・サーカスを主催していて、曲芸に長けた者、自分の命に忠実に忠誠を尽くす者だけをその団員にしていた。（全て女性である。）サーカス興行で世界中の国々を巡る旅をするが、移動用のサーカス列車に宝石を隠して密輸を行っていた。父のことをボンドが庇ったことを知ると、ボンドに対する見方を変えた。また、自分のサーカス列車がカマル・カーンが西ドイツの空軍基地で核爆発を起こすに利用されたことを知ると、オクトパシー・サーカスの美女軍団を率いて、ボンドと共に逆襲に出た。
「ケータイ刑事」：体格の良いバスガイドさん。「海・2nd.8話」に登場したキャラクターである。ボンゴレ兄弟がコカインの取り引きを行うという通報があって、ボンゴレ兄弟の備考をする海ちゃんと五代さん。五代さんの尾行検定8級が役立ったかどうかは別にして、尾行していくと八景島シーパラダイスにやってきた。で、その取引相手というのがバスガイドさんだった。「ゆにっとバス」という旗を持っていて、バスツアーの客の引率をしているように見せかけていたが、実はそのツアー客というのも全員が麻薬が目的で集まった者たちであり、ボンゴレ兄弟の取引相手だった。結局は海ちゃんに逮捕されることになりました。
今回取り上げたボンドガールは、奇しくも宝石の密輸をしているという共通点があったが、共に密輸をしているような人物に見えないのは、こういうことを行う者では常識である。（見るからに密輸業者という雰囲気を漂わせていたら、密輸なんてできっこないですし...）で、「ケータイ刑事」のバスガイドさんを含めて（当たり前であるが）不法取り引きをしているという雰囲気が全くないように、全員が見事なカムフラージュをしているというのが共通点である。まあ、男であれば、何か怪しげな雰囲気が出ていたりする者であるが、女ということがカムフラージュをすることで役立っているということになるが、実に上手く設定したということにもなる。
違いは、「007」の2人は、やがてボンドに協力することにして、悪の野望を潰すために働いた（足を引っ張っていた人もいますが...）が、「ケータイ刑事」の方は、ボンゴレ（兄）の後神をしている五代さんの邪魔をして、ボンゴレ兄弟のために働いたという所である。→ボンドの見方になるからこそ、メインの「ボンドガール」ということになるのだが、バスガイドさんはあくまでもその物語のメイン・ゲストとなるボンゴレ兄弟と関わる「その他大勢」の中の一人ということなので、名前も特に語られなかったということ何でしょうか...?
次回も「ゲストキャラにおける類似点」というテーマで続きます。（「不法取り引きをしている男」にしましょうか... →そうなると「麻薬」に絡むということで結構数がいるんですよね...）尚、この連載は4月以降も毎週金曜日の一発目ということは変わりません。
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