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ケータイ刑事銭形海1話[改訂版] [ケータイ刑事]

本放送が終了したら、BS-iでの再放送が始まり、同じ週にMBSでも放送が始まった。「改訂版」はMBSの放送時に書くことにしているので、引き続き記していくことになります。(今回は二段構成とはしません。が、BS-iでの再放送に合わせて「裏ネタ編」を記していくので、やはり二段構成と言えるかも...)全39話を見終わっているので、シリーズ全体を通してのことも記すことができるので、より長文になるのはこれまでと同じです。(一応、その時記したものをベースにしています。但し、今回はOP主題歌の所についてはカットします。)尚、BS-iの本放送時に記した長文&ネタバレ編はここをクリックして下さい。

第1話の物語は「マーメイド刑事登場 ~素もぐりクイーン殺人事件」ということで、ちゃんの登場の物語である。また、「第1話」ということなので、色々とお約束が盛り込まれている物語でもある。そしてゲストは、すっかりお馴染みのクイーンが登場するので、宝積さんがゲストです。(BS-iでの本放送は2007/7/7ということで、七夕の夜だったが、「七夕イヴ」の7/6生まれの宝積さんがゲストということもネタになったが、MBSの放送では全く無関係になっている...)

海の上に一艘のゴムボートが浮かんでいる。その中には高村さんがいて呟いている。「ロサンゼルス・サンタモニカのビーチで遭難してからもう4ヶ月。既に食料は尽き、私の体力も限界を迎えようとしている...願わくば、もう一度日本の大地を踏みたかった...高村死すとも正義は死なず。友よ、さようなら。私は死など恐れはしない、決して...」と、もはやこれまでと言う諦めの境地に達している高村さん。→でも4ヶ月漂流したにしては、髭が短いし、髪の毛もぼさぼさではないのは、どうして?適宜手入れしていたということなんでしょうか?→そんなものまで持っていたら、「恐るべし」となっちゃいますが...)

そんな高村さんは、海から鮫の背びれが迫ってくるのに気づくと震えだし、「怖いよマミー、助けてダディー」と叫び声を上げた。すると、鮫の背びれの背後からウエットスーツを着た少女が現れ、水中メガネを外すと「どうしました?」と声を掛けた。「えっ?」と呆然としている高村さんに少女は「今、助けてって...」と言いながら、鮫の背びれが付いた水泳板を手にした。(本物の鮫ではありませんでした。)これに高村さんは「いや、何も言ってないよ.、僕、何も言ってないよ..」と誤魔化すだけだった。「聞こえたんだけど...」と(カメラ目線で)首をかしげる少女に、ゴムボートから下りた高村さん(水位は膝の少し上でした。)は「それより、1つ教えてくれる?」と言って「君はジャパニーズ・ガール?」と尋ねる。少女は「ええ」と答える。高村さんは続いて「ここはひょっとして日本?」と問うと、「そうですよ」と少女。これに「マー・マイ・ガー。アンビリーバブル」と高村さん。更に「アイ・ラブ・ジャパン」「ジャパン・アズ・No.1」と続ける。それを見た少女は「変なおじさん」と呟くが、これを耳にした高村さんは「ノー・ノー・ノー・ノー。お兄さんだよ」と、やっぱり全く変わっていない高村さんでした。

そうしていると一発の銃声が轟いた。高村さんは「至急、警察に通報」と指示を出す。これに「はい」と言う少女。が、同時に「警視庁から入電中」と事件を知らせる入電が届く。「港区赤坂のタモンビーチで男性の変死体が発見された模様。直ちに現場に急行せよ。」

タモンビーチの事件現場では野次馬が集まっていた。(その会話がまた笑わせてくれる。)高村さんは早速捜査を始めていた。そこに「鑑識柴田、到着いたしました」という声が響き、逆立ちをして現れた柴田束志さん。それを目にした高村さんは「うわぁ、柴田くん」と声を掛けた。逆立ちのため、高村さんの姿は目に入っていないが柴田さんは「高村さん?」と反応する。「相変わらず逆立ち」と言う高村さんに逆立ちをしたまま「上から読んでも柴田束志」と言い、逆立ちを止めて普通に立つと「下から読んでも柴田束志。世界的にも非常に貴重な名前だと自負しておりますので...」とお馴染みの自己紹介の台詞を口にする。高村さんは「変わらないね...」と良いながら柴田さんに寄っていき、ハグをする二人。が、柴田さんは怪訝そうな表情をして「生きてたんですか?高村さん」と尋ねる。「もちろんだよ」と返す高村さんに、「だけど、4ヶ月前にロス警察から海で遭難したって連絡がありまして、警視庁では高村さん、死亡者扱いですよ」と言った。これに「リアリー?」と高村さん。

そこに「お疲れ様でーす」と言って、青葉台学園の(夏服の)制服を着た少女が立入禁止のテープを越えて走って来る。すかさず高村さんは「HEY!HEY!HEY!」と呼び止める。女子高生は高村さんを見ると「さっきの漂流おじさん」と口にする。すると「おじさんじゃない、お兄さんって言ったでしょう」と、やはりお馴染みの台詞を口にする高村さん。そして「ここは君のようなスクール・ガールの来る所じゃないんだ。さあ、出て行って」と高村流ジャパニーズ・イングリッシュで追い出そうとする。これに「出てけって...」「あっ、お兄さんこそ、こんな所で何してるんですか?」と返す。(「おじさん」と言いそうになるが、直ぐに「お兄さん」と言い直す所が良いですね。)これに「ジョブだよジョブ。僕はね...」と言って上着の内ポケットから警察手帳を取り出し、「刑事」と言って見せる高村さん。(「バーボン刑事のテーマ」がバックに流れるが、ここでは歌わない高村さんです。)

それを見た少女は「メンズ・エステティック・サロン・ハリウッド?」。高村さんは「あっ、間違えた。これだ」と言って改めて警察手帳を見せる。それを見て「高村一平、巡査?」と言う少女。高村さんは頷いていた。そこに柴田さんが寄ってきてじっくりと少女の顔を見る。高村さんは改めて「このスクール・ガールを外に出そう」と柴田さんに言うが、柴田さんは「えっ?高村さん、嫌な予感するんですけども...」。

少女は「しょうがない」と言ってポケットから身分証を取り出してそれを見せる。それを見た高村さんは「青葉台学園?」すると、「あっ、間違えた。こっちです」と言って、改めて警察手帳を見せて「警視正、銭形海。以後、お見知りおきを」と言って敬礼をする。が、ちゃんの敬礼をした右手に高村さんは手錠を掛けると「公文書偽造で逮捕する」。これに「偽造って、本物ですよ、本物」と、歴代銭形と全く同じ反応をするちゃん。高村さんは「お見知りおきをお仕置きに変えてあげる。さあ、おいで」と続け、ちゃんを連行していこうとする。「離して下さい」と言う海ちゃんの声に耳を傾けない高村さんに柴田さんが駆け寄って、「もしもし高村さん、銭形って...」と告げる。すると「まさか?」と言ってちゃんを見る高村さん。ちゃんは「そのまさか、多分当たっていると思いますよ」と雷お姉ちゃまと全く同じ台詞を口にするちゃん。高村さんは「確認します」と言うと、「どうぞ」と余裕の海ちゃん。「おじいさまは警視総監であらせられますか?」と高村さん。「そうですよ」と返す海ちゃん。「ということはお姉さまは雷娘?」と高村さん。これに笑顔で「そういうこと」と海ちゃん。(バックに「雷」の主題歌『明日吹く風』が流れてくるのもお約束です。)ちゃんは「お姉ちゃまは今、フィンランドのムーミン谷署に行ってます」と続ける。(「M2」の舞台挨拶で丹羽Pが言っていた通り、ちゃんの近況報告がしっかりと入りました。これによって、BS-iの本放送を見ていないで「文化祭」を見た方は、ちゃんが「フィンランドから休暇で...」と言った台詞についての疑問も解消です。)柴田さんは「銭形家6人目の刺客」と口にする。ちゃんは「お仕置きをお見知りおきに戻して下さい。さあ、捜査を始めますよ、高村さん、柴田さん」と早速指示を出す。で、「はい」と敬礼する高村さんと柴田さんでした。→今回のお約束は、高村さんがちゃんとちゃんとの初対面の時のパターンを足し合わせたものになってました。

捜査を開始したちゃんと高村さん。遺体は息次梨雄(いきつぎ・なしお)と言う男で、素もぐりキングだった。明日の大会で世界新記録を出すのではないか、と期待されていた。死亡推定時刻は午後1時から1時半の間と、一気に語る高村さん。ちゃんが「私たちが銃声を聞いて通報したのが1時半でした」と言うと、高村さんは「その時間に息次さんは引き金を引いた。つまり、そこから導き出される答えはただ一つ、Me Kill」と言う。これにちゃんは「はい?」。高村さんは「自殺だよ」と説明する。更に、息次のこめかみには火傷の痕があり、これは拳銃が直接こめかみに当てられて発射したためであり、第一発見者が死体を見つけた時、辺りには息次の足跡しか見当たらなかったと証言しているということで「すなわと、遺体及び現場の状況から見て自殺と断定して間違いないようだ」と自信を持って結論を出す高村さん。ちゃんは「でも、どうして息次さんは波打ち際で振り返ったんでしょうか?」と疑問を口にした。「海を向いて自殺をしたなら、頭が海に向いているはずですよね」と言うと「なるほど、良い質問だ」と高村さん。しかし「しかし、良い質問には決まって良い答えも用意されてある」と言って、ちゃんの疑問に答える。息次は海を見て死ぬつもりだったが、土壇場で戸惑いが生まれ、一旦振り返った。しかしその戸惑いを振りきって自殺を遂げた。これにちゃんは「そうなのかなぁ...?」と納得しなかった。

そんなちゃんは息次の右肘にウラリヒトデで刺された痕があることに気づき「高村さん、これは自殺ではありません」と告げた。肘の赤い腫れはウラリヒトデに刺された痕であり、ウラリヒトデに刺されたら痛くて肘を曲げることは出来ないはずだと説明し、例え撃っても火傷は出来ないので、「これは殺人ですね」と判断した。

ちゃんと高村さんは海の側にある別荘に移動して、第一発見者たちに話を聞くことにした。最初に話を聞いたのは、息次のライバルのジャック・マイオーレという付け鼻の外人さんだった。「あなたが最後に息次さんを見たのは何時頃です?」と高村さんが尋ねると、英語と日本語がチャンポンになった変な言葉で答える。その言葉の中から「ハーフアバウト?」とちゃん。高村さんは「午後0時30分ごろということだ」と通訳(?)してくれる高村さん。するとジャックは「ポリス・高村、ユーアーライト。あなたとは気がフィットしそうです」と言って、通じたことを喜んで高村さんと握手をする。これに高村さんも喜んで「サンキュー。マイフレンド」と返していた。(隣にいるちゃんは蚊帳の外という感じになっている...)続いて高村さんは「で、息次さん、どんな様子でした?」と次の質問をする。これに「ここだけの話」と言って内緒話をするように頭を寄せて、ジャックは「息次さん、深井コーチと激しいマウス・バトルをしておりました」と答える。がちゃんは「マウス・バトル?」で、高村さんが「激しい口論をしていたってことだ」とまたも通訳(?)をする。で、またも感激するジャックは高村さんと歓びを分かち合う。が、ちゃんは「ついていけない...」

次に、息次のコーチ・深井信也に話を聞くちゃんと高村さん。高村さんは口論した理由を尋ねる。で、深井は語る。今朝のトレーニングで息次はウラリヒトデに刺された。それをコーチの自分に隠していたと言い、刺されたことを話せば、明日の素もぐり大会は欠場させられると思ったからだと言う。が、「それでどうして僕が息次を殺さなきゃいけないんですか?」と逆に問い、「そもそも、彼が死んで一番困るのはこの僕なんですよ。僕が手塩に掛けた選手を殺す訳がない」と犯行を否定する。するとちゃんが、「じゃあ最近、息次さんに何か変わった様子はありませんでしたか?トラブルとか、どんなことでも良いんですが」と尋ねた。すると「トラブルね...」と言って少し考えてから、深井は「女かなぁ」と答えた。

続いて息次の恋人・魚住麗子(うおずみ・れいこ→宝積さんです)に話を聞くちゃんと高村さん。麗子は息次とは3年のつきあいになる、と言う。高村さんは「最近、別れ話があったとか、そういったことは?」と尋ねるが、麗子は「まさか。私たちはマリアナ海溝よりも深く愛し合っていると謳われたカップルですよ。別れ話なんかとんでもないわ」と怒って否定する。(→マリアナ海溝は地球上で最も深い海溝です。)そして、息次とのツーショットの写真を高村さんに渡して「見て下さい。これは2年前の大会で私が世界一になった時のものです」と言う。(麗子はトロフィを手に「素もぐりクイーン」というタスキをしている。)麗子も素潜りをしていて、去年自動車事故に遭うまではクイーンだった。(だから車椅子に乗っている。)

ちゃんが「息次さんが運転していたんですか?」と尋ねると「ええ」と返す。空気を感じた麗子は「待って下さい。だからって、私が彼を恨んでいるようなことは少しも...」と犯行を遠回しに否定する。ちゃんは「ちなみに、息次さんを最後に見たのは何時頃ですか?」と尋ねる。すると「灯台のサイレンが鳴ってましたから、午後1時頃だったと思います。その窓から息次さんが一人で海に向かうのが見えました」と答えた。ちゃんは「この窓から...」と漏らして、窓から海の方を見る。麗子は「あの時、私が声を掛けてれば、こんな事にならなかったかもしれない...」と言って泣き始めた。

話を終えてちゃんと高村さんから出ると、「高村さん、犯人、分かっちゃいました」と海ちゃんが言う。これに「えっ?」と驚く高村さん。ちゃんは「あの人です。麗子さん」と言う。そして海辺に移動して海を見ているちゃんは「寄せる、悪のさざ波」(ここでAパート終了、経過時間は13分に少し足りない所だったので、Bパートは12分半強になります。)

再び麗子に話を聞くちゃんと高村さん。ちゃんは「あなたはその場所から海に向かう息次さんを目撃したとおっしゃいましたね」と先ほどの証言を確認する。「ええ、言ったわ」と答える麗子。すると「じゃあ今、浜辺に向かう道に誰がいるか分かりますか?」と尋ねるちゃん。(柴田さんが手を振っていました。)麗子は窓の方を覗くようにみるが、ちゃんが「車椅子に座ったままだと、その場所から、窓の外の道は見えないんじゃありませんか?」と言う。で、改めて首を伸ばして外を見ようとする麗子。ちゃんは麗子の背後に回り込むと膝を畳んで目の高さを麗子に合わせる。すると見えていた柴田さんが見えなくなり「ほら、やっぱり見えない」と口にした。そして「だけどあなたは息次さんが見えたと嘘をついた。自分のアリバイを確かな物にするために」と言って追求を始める。麗子は「アリバイ?」と返すが「あなたが息次さんを殺害した犯人だからです」とちゃんは言う。これに麗子は「何をバカなことを...」と逃げる。ちゃんは立ち上がると「麗子さん、あなた、本当は歩けるんじゃありませんか?」と言うと、推理を語り始める。麗子は浜辺の道に息次を呼び出し、おんぶしてもらって波打ち際に向かった。こうすることで足跡は一つしか残らない。そして波打ち際まで来たら、息次のこめかみに銃を当てて発砲して殺害、後は波打ち際を走れば、自然と波が麗子の足跡を消してくれる。「そうやってあなたは、自殺としか見えない現場を作ったんです」と告る。

黙ってちゃんの推理を聴いていた麗子は軽く鼻で笑うと「見事だわ、銭形さん。そう、私は歩ける」と言って車椅子から立ち上がり「本当は半年前からリハビリを始めてたの。みんなを驚かせようと、明日の大会まで黙っているつもりだったの」と言う。そしてちゃんの方を振り返ると「でも、当たっているのはそれだけ」と言い、ちゃんの方に歩み寄りながら「銭形さん、あなた本当に刑事なの?よくもそこまでいい加減な推理が出来るもんだわ」とボロクソに反論を始める。ちゃんは「いい加減?」と返すが「銃声が聞こえた時、私はこの部屋にいたのよ。それは深井さんやジャックも証明してくれる」と麗子。(銃声を聞いた3人は一緒に海に向かい、息次の遺体を発見した。)そして「確かめてもらってもいいわよ。ん~ん。是非そうしてちょうだい。じゃないと、麗子、困っちゃう~」と言うと部屋から歩いて出て行った。(「M1」での「見え過ぎちゃって困っちゃう~」という往年のCMのパロディをまたもやってくれたクイーンでした。)

ちゃんは一人で海岸にいて、高村さんが「確認したよ」と言ってやってくる。「銃声が聞こえた直後、3人は間違いなく別荘の表に集まったそうだ」これに何も言わないちゃん、高村さんは「どうやら君のアーリー・ミスだったようだね」と口にすると「アーリー・ミス?」と返すちゃん。「早とちりということだよ」と翻訳(?)する高村さん。続けて「でも、落ち込むことはないよ。僕と組んで数々の難事件を解決してきた君のお姉さんも、ミスを繰り返して成長したんだ。ミスを恐れることはない」と励ましの言葉を書ける。が「私、ミスしたなんて思ってません」とちゃん。そして「麗子さんが息次さんを殺したのは確かなんです。ただ、どうやったら犯行が可能なのかって...」と口にする。すると高村さんは「君、冷え性?」とお馴染みの台詞を口にした。「頑固な女性は冷え性が多いらしいよ」と説明するが、ちゃんは「はっきり言っておきます、高村さん。セクハラですよ、それ」と返しました。(歴代銭形とは違う新たな切り返しをやってくれました。)

そういうやりとりをしていると、灯台のサイレンの音が届いてきた。「あっ、灯台のサイレンだ。1時間に一度、こうやって鳴るらしいよ」と高村さんが言う。すると何かに気づいたちゃんは、高村さんの上着の中から拳銃を取り、高村さんに向けて構える。これに両手を挙げる高村さん。海ちゃんは激鉄を起こして撃とうとする。ちゃんは銃を空に向けると、引き金を引き、サイレンの音が轟く中、銃声が響いた。(→いきなり発砲って、これはこれで別の大問題になっちゃうと思いますが...)そして周囲を見回したちゃんは「そうか」と口にした。また、近くの砂場に光っている何かを発見した。「これ、どうも」と言って拳銃を高村さんに返した海ちゃんは、光った物のある所に移動すると、右手に手袋をはめてから回収した。「これだ」と言って笑顔を見せると「謎は解けたよ、ワトソンくん」と高村さんに向かって言う。高村さんは「やっぱり君もワトソンなの?」と返していた。(ちゃん、ちゃん、(M1での)ちゃん、ちゃんの4人から「ワトソンくん」を聴いている高村さんならではの台詞です。)

海岸に麗子がやって来て何かを捜している。そして曲がった時計の文字盤を発見すると、拾いあげ、波打ち際に走っていって海の中にそれを投げ捨てた。そして「パーフェクト!」と言ってガッツポーズをして満足げな笑顔を見せた。そこに三味線の音色が届いてくる。(東映映画のOPを思わせる)岩場に波が激しくぶつかって、白波が飛ぶと、麗子は夜の闇に包まれる。波間からちゃんの口上が届いてくる。(一応初回なので、全部記しておきます。)「大波小波、かき分けて。七つの海を手にしても、正義の海は泳がせない。その名も人呼んで、ケータイ刑事銭形海。私の錨で沈みなさい!」と締めくくると、北斎の「神奈川沖浪裏」の大浪がうねり、錨のストラップを投げる海ちゃん。赤い鎖が伸びていき、錨が砂浜に突き刺さると、錨に繋がった赤い鎖が麗子を捕らえて拘束していた。状況を把握した麗子は「何?」と言って抵抗しようとするが、海ちゃんが鎖を引くと、大回転をしてその場に倒れ込む。(→お姉ちゃまの感電させるという過激なものではなく、ちゃんとちゃんを足して2で割ったようなものでした。)

倒れ込んだ麗子は「一体何の真似?」とちゃんを見上げて言う。ちゃんは麗子の前に近寄ってくると「あなたがどうやって息次さんを殺したのか、そのトリックが分かったんです」と告げる。が、それを鼻に掛けたように笑う麗子は立ち上がると「冗談じゃないわ。言ってみなさいよ。またくだらない推理だったらただじゃおかないわよ」とクイーンの貫禄たっぷりに余裕を見せて言う。で、ちゃんが推理を語り始める。

午後1時、麗子は波打ち際に息次を呼び出した。事前に、波打ち際から(別荘の麗子の)部屋を振り向くように伝えておき、息次はそれに従って麗子の部屋を見るために振り返った。すると1時を告げる灯台のサイレンが鳴った。そしてその時息次を殺害した。素もぐりクイーンだった麗子ならば海の中に暫くの間潜んでいることは可能であり、海から出てきた麗子は息次の背後に現れ、拳銃を息次のこめかみに当て発砲した。そして再び海に潜り現場から去った。

すると麗子は「だったら、1時半に聞こえた銃声は何なのよ?私だけじゃない。深井さんやジャックも聴いてるのよ」と反論する。ちゃんは「それは、1時半に爆発するようにタイマーを使って、あなたが仕掛けたダミーの銃声です」と告げた。1時半にそのダミーの銃声を聞きつけると、麗子、ジャック、深井は別荘の前に集まり、海岸に向かった。そして倒れている息次を発見した。この時、麗子は第一発見者を装って爆破装置をこっそりと回収した。ところが予定外のことが起こり、文字盤が遠くまで吹き飛ばされていた。いつ振り向くか分からない二人(ジャックと深井)の前で、麗子は文字盤を取りに行くことが出来なかった。だから文字盤は後で回収しようと決めた。

麗子は「何処にそんな証拠があるのよ。爆破装置なんて何処にあるのよ」と強気でちゃんに問い糾す。すると「随分強気ですよね」と高村さんが口を挟み「文字盤は海に捨てたからですか?」と言った。そしてちゃんは「でも、あなたが投げ捨てたのは私が仕掛けたダミーですよ」と続けた。これに「えっ?」と驚く麗子。高村さんは「本物はこれ」と言って柴田さんを呼ぶ。走ってやってきた柴田さんは息を整えると「この文字盤からはあなたの指紋も検出されました」と報告した。「動かぬ証拠です」と高村さんが言うと、麗子は呆然となってその場に膝をついた。

「でも、どうして息次さんを?」とちゃんが動機を尋ねた。麗子は「銭形さん。あなた、素もぐりの世界記録ホルダーは誰だか知ってる?」と尋ねた。そしてちゃんを見上げると「私なの。私が世界記録を持っているのよ」と語る。ちゃんは黙ってじっと聴いている。麗子は続ける。「それを、今年の大会で息次は破ろうとしていたの。愛はこの世に幾つもあるわ。だけど世界記録は1つだけ、私のものよ、誰にも破らせたくない」と(随分独りよがりな)動機を語った。高村さんは麗子の側に移動すると「しかし息次さんはウラリヒトデに刺されていたから、記録を破ることは出来なかった。あなたは無駄な殺人を犯したんだ」と言うが、麗子は「いいえ。近い将来、息次は必ず私の記録を破ったはずよ。彼は常に挑戦する男。そういう人だから私、好きになったんだもの...」と言うと、笑いだし「皮肉なものね...」と漏らしていた。で、高村さんが麗子に手錠を掛けて逮捕した。

それを見たちゃんは「麗子さん、記録は破られるものです」と良いことを口にしてくれる。(「シリアス路線」を掲げただけのことはあります。)そして「私、破ってみせます、あなたの記録を」と続けた。すると麗子はまたも鼻に掛けたように笑い「バカね、世界記録なのよ」とちゃんを見上げて言う。が、ちゃんは「分かっています」と言って笑顔を見せて返した。

事件解決後、高村さんはゴムボートに乗って海にいた。ストップウォッチを手にして時間を計っていて、「かれこれ1時間。素もぐり世界記録、これ滅茶滅茶凄い更新じゃないか」と呟いた。が「でもいくら何でも1時間はないだろう...」と気づくと、メガホンを海の中に入れて「おーい、銭形くん、生きてるか?返事をしてくれ!」と叫んだ。その時、高村さんの携帯にメールが届いた着信音が鳴った。で、携帯を開く高村さん。「世界記録目指してがんばりま~す これからもよろしくね 銭形海」という文面で、メールの下部には「ありがとう」と言う文字のあるデコメールでした。そして「高村さ~ん」と呼ぶちゃんの声が届いた。声のした方に目を移した高村さん。砂浜に自転車に乗ったちゃんがいて、手を振っていた。それを見た高村さんは「いつの間に...」ちゃんは「お先で~す」と言うと自転車をこぎ始めて帰って行く。それを見た高村さんは「まだまだ子供だね...」と呟いていた。一方、波打ち際を自転車で走るちゃんは「高村一平、可愛いおじさん」と言って笑顔を見せていた。(→ちゃんは高村さんの顔写真の撮影はしていないこともあって、写真をいじることはしませんでした。)

次回・第2話の物語は「波間の焼死体! ~海のレストラン殺人事件」です。この物語は大傑作である。「ケータイ刑事」は第1話ではお約束がたくさんあり、新たにエンジンを始動させるような物語であるため、真価が問われることになるのは第2話である。で、その第2話が今までにはない新しい一面が出ていて、いきなり傑作となりました。で、9ヶ月のブランクが充電期間として上手く働いていることを実証することにもなりました。(やはり、何事にも充電期間は必要です。)

監督は「ケータイ刑事」最多登板の佐々木浩久監督で、脚本は「ケータイ刑事」の若きエース・KJ。(1st.と3rd.の舞台が複数回に分けて放送されたため、「」では林先生の脚本回数が上になっているが、実質的な物語の数ではKJの方が上です。)です。この物語によってKJがエースになったと感じさせてくれました。

鑑識メモ。海岸で椅子に座っている柴田束志。「お久しぶりです。鑑識の柴田束志です」と挨拶から入る、そして「いや~あ、始まりましたね」と言って「ケータイ刑事銭形海」と言うと「海」という漢字が書かれたフリップを見せる。そして海ちゃんに対する思いを口にしながら「さかなへんの漢字」を次々と紹介していく。「海ちゃんは、性格はサバサバ(「鯖」)してんでしょうかねぇ?海ちゃんと恋(「鯉」)に落ちた~い(「鯛」)。なーんて、キス(「鱚」)なんて事になったらどうじょう(「鰌」)~。そんな妄想をかます(「魳」)のはもう止めま~す(「鱒」)」と言うと椅子ごと後ろに倒れてしまいました。→舞台と文化祭では「さかなへんの漢字」シリーズはお休みになりますが、「さかなへんの漢字」シリーズは3rd.までしっかりと続いていきます。

BS-iの本放送では「鑑識メモ」に続いて「私の錨で沈みなさい」というちゃんの着ボイスDLのお知らせのコーナーとなるのだが、先日(日曜日)のBS-iの再放送と同様に、MBSの放送ではこの部分はカットされていてありませんでした。→まあ、これはいつものことですから...

また、BS-iの再放送でも、本放送の時にあった海ちゃんCM(インフォマーシャル)がカットされていたが、MBSの放送でもやはりこれはカットされていました。スポンサーのこともあるが、内容はDoCoMoの宣伝というものもあったが、904iシリーズの機能紹介というような内容だったということで、あれから9ヶ月が流れ、後継機種の905iが発売されているので、これが放送されるなんてあり得ないと分かっていましたけど...→やはり、BS-iの本放送で見ないといけません。

9ヶ月も「銭形海」を見続けていて、再び第1話に戻ったら、、ちゃんの演技が随分と違うことを感じました。9ヶ月も主役を務めると、やはり上達しますね。

主題歌のタイトルは『海のうた』ということが文化祭のDVDでようやく分かることになるが、最後まで本放送ではテロップが出ることはありませんでした。それにしても、あまりにも分かりやすいタイトルです。「」の『明日吹く風』や『ラブラブサンダー』と共に、サントラ盤に収録して、早くリリースしてもらいたいところです。

また、BS-iの本放送では、A/Bパート間と、Bパートと次回予告の間にそれぞれCMが入るという形になり、先日のBS-iの再放送でもA/Bバート間と、Bパートと次回予告の間にそれぞれCMが入るという形になったが、MBSの放送もそれに準じた形となって、A/Bパート間と、Bパートと次回予告の間のそれぞれにCMが入る形に変わりました。しかも、2回のCMとも1分45秒ずつ(15秒CMが7本ずつ)ということで、開始時間ピッタリに本編がスタートし、終了時間ピッタリに「鑑識メモ」が終わるという30分の放送枠めいっぱいの放送という形になりました。(→海ちゃんCM(インフォマーシャル)や着ボイスDLのお知らせは時間的に入ることができません。)

BS-iの30分枠作品(本編が26~27分)を地上波の30分枠で放送すると、流せるCMが普通の地上波30分枠(本編は24~25分が標準)よりも少なくなるので、放送局としたら嫌なのは分かるが、正味30分をフルに使って放送されることになろうとは思いませんでした。(「恋日・3rd.」までは、後ろ30秒はCMだった。)

 

ケータイ刑事 銭形海 DVD-BOX 1

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