ANITA WARD『RING MY BELL』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1998年にリリースされた彼女のベスト・アルバムである。世界的にディスコ・サウンドのブームが吹き荒れていた1979年、彼女の『Ring My Bell』が全米、全英で共に1位になるという大ヒットを記録したが、彼女のその代表曲をベスト盤のアルバム・タイトルにした訳であるが、彼女はこの曲1曲だけの、所謂「一発屋」であるだけに、これも当然ですね。当時のディスコ・サウンドをたっぷりと堪能することが出来るベスト盤である。当時のサウンド、更に'80's初期のダンス・ミュージックを聴く上では、彼女は忘れてはならないアーティストの一人であるだけに、彼女を聴くのであれば持ってこいというアルバムである。
収録曲は以下の全12曲である。『Ring My Bell [Single Version]』『I'm Ready For Love』『Curtains Up』『This Must Be Love』『Sweet Splendor』『There's No Doubt About It』『You Lied』『Make Believe Lovers』『If I Could Feel That Old Feeling Again』『Spoiled by Your Love』『I Won't Stop Loving You』『Ring My Bell [Extended Version]』。
この中からは、やはり全米と全英No.1ソングとなった。『Ring My Bell』である。しかも、お馴染みの「Single Version」と、LPに収録されていた「Extended Version」でたっぷりと堪能できるというのは嬉しい所である。まあ、この曲を聴かなければ、彼女の曲を聴いたことにはなりません。
それ以外でも、R&Bの流れを汲む彼女のボーカルはなかなかどうして、たっぷりと聴かせてくれる。『Curtains Up』『Sweet Splendor』『You Lied』『Make Believe Lovers』『I Won't Stop Loving You』という所をお薦め曲としてピックアップしておく。(『Ring My Bell』は言うまでもないので、特にピックアップはしないが、これを聴かないのであれば、「肉のないすき焼き」「野菜のないサラダ」になってしまうのは言うまでもない。)
パワフルでエネルギッシュな所があるだけに、身体が自然と動いてしまうサウンドは、ダンス・ミュージックということではたっぷりと楽しむことが出来る。また、それでいて繊細な所がある彼女のボーカルは、聴いていても気持ちの良いものでもあるだけに、'70'sディスコ・サウンドを聴いたことがある方は、『Ring My Bell』の1曲だけでなく、もっと彼女の曲を聴いてもらいたい所である。(そのためにはぴったりのベスト盤である。)
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