「WARLOCK」(1959) [映画(洋画)]
表題の作品は1959年のアメリカ映画「ワーロック」である。尚、1989年に、原題も邦題も全く同じタイトルの作品が製作されているが、それとは全く何の関係もない。(本作のリメイクでも、翻案作品でもない。)本作は西部劇であり、個性豊かな豪華キャストによる本格的な西部劇である。(ちなみに、'89年作品はSFファンタジー作品である。→別途、取り上げることにします。)
作品データを記しておくと、時間は121分、原作はオークレイ・ホール、製作と監督はエドワード・ドミトリク、脚本はロバート・アラン・アーサー、撮影はジョー・マクドナルド、音楽はリー・ハーラインである。そして出演は、リチャード・ウィドマークねヘンリー・フォンダ、アンソニー・クイン、ドロシー・マローン、トム・ドレイク、ウォーレス・フォード、リチャード・アーレン、ドロレス・ミッチェル、デフォレスト・ケリー、バートレット・ロビンソン、たちである。
ワーロックの町は、暴れ者集団マックオウン一家がやりたい放題で荒れていた。町の人々はマックオウン一家の余りの横暴ぶりに、集まって集会を行って、自衛のために保安官・クライを呼ぶことについて協議する。が、クライのいる所には賭博師のモーガンが必ずついてくるため、新たな騒動が起こるとして、反対する人たちもいた。が、結局、クライを呼ぶことを決める。で、クライが町にやってきた。モーガンもやってきて、酒場を始める。クライは、モーガンは悪人ではないと説明する。そんな中、マックオウン一家が町に現われた。これにクライは立ちふさがって追っ払ったが、家畜が盗まれたり、駅馬車は襲われつづけた。やがて、クライを夫の仇と言って狙っているリリーが町にやってくる。モーガンとリリーはかつては恋人だったが...
一つの町を舞台にした本格的な西部劇である本作は、保安官・クライだけでなく、登場人物が個性豊かである。主な登場人物には全てそれなりの見せ場が用意されていることもあって、人間ドラマとしてもなかなか面白く纏まっている。結末の方は、西部劇には良くあるパターンであるのだが、人間ドラマの部分がしっかりとしているため、特に気になることはない。
'60's、'70'sと時代が進んで行くにつれて、西部劇は次第に製作されなくなっていくが、本作は'50'sという西部劇が盛んに製作されていた時代の作品であって、見せ場などもしっかりと心得られている。また、製作から50年近くが経過するが、古さなどは全く感じられない。見ておきたい西部劇の1本である。じっくりと見ましょう。(でも、日本ではDVD化されていないのが...)
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