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ケータイ刑事銭形海3話[改訂版] [ケータイ刑事]

MBSでの放送に合わせて記している「[改訂版]」。今回の物語は第3話「言いつけを守らなかった男! ~スッポンパパ殺人事件」です。初期の物語の事件は全て海辺の事件と言うことで、今回もそうである。また、「・2nd.8話」の「尖端恐怖症」をはじめ、これまでのシリーズからのネタを持ってきていて、更に「キャトルミューティレーション」というものを出すなど、実にバラエティに富んだ内容の物語でした。

それでは長文&今更ながらのネタバレありで本編に行きます。尚、BS-iの本放送時に記した長文&ネタバレ編はここをクリックして下さい。

ある海岸(港区赤坂の海岸であることは間違いないでしょうが...)で、ビーチパラソルの下でくつろいでいるちゃんと高村さん。2人は海を見つめながら、チューチュー・アイスを口にしている。(高村さんは2話と同じ唇の形をしたフレームのサングラスをかけている。)ちゃんが「高村さん、チューチュー音をさせないで下さいよ、子供じゃないんですから...」と怒るが「分かってないなぁ、チューチュー・アイスの食べ方...」と返す高村さん。そうしたら、「警視庁から入電中」と、事件を知らせる入電がちゃんの携帯に届く。で、携帯を開くちゃん。「港区赤坂のタモンビーチで男性の変死体が発見された模様。直ちに現場に急行せよ」(またも港区赤坂のタモンビーチで事件発生ということで、「赤坂」はやはり殺人多発地域です。)

現場にやってきたちゃんと高村さんは、2人の警官が手にしている黄色い立入禁止の帯をわざわざくぐって中に入ると、捜査を開始する。高村さんが遺体を調べる。「遺体は亀山良夫(かめやま・よしお)、80(歳)」と言う。また、遺体を見たちゃんは「ミイラみたいに痩せていますね」としっかり観察していた。高村さんは「この人、スッポンパパの社長じゃない」と言うが、ちゃんはそれを知らない。「スッポンパパ?」と尋ねると、「スッポン・エキスで作っている健康食品の。僕は必要ないけどね」と返す。また、運転手が社長を自宅に送り届けたのが今朝の6時ということで、「じゃあ、まだ、死後5時間も経ってないんですか?」とちゃん。すると「元々、ミイラみたいな人なんだよ」と言う高村さんは、被害者の懐から免許証を出して写真を見る。すると、写真は丸顔であり「あれっ?何か違うね」と高村さん。ちゃんも免許証を見ると「写真は丸顔ですね...」と確認する。高村さんは「ダイエットか?」と漏らしていた。

そこに「報告します」と言って、逆立ちした柴田さんが現れると、そのまま報告を始める。「亀山社長の死因は、…、ええっと。失血死です、多分...」と言う。すると「多分って何よ、真面目にやってよ」と高村さんが突っ込む。すると逆立ちを止めて直立した柴田さんは「だって、亀山社長の身体に血が一滴もないんですもん...」と言う。これに高村さんは「キャ、キャトルミューティレーションだ...」と震えながら言う。ちゃんは「キャトルミューティレーションって、血が全部無くなった家畜が見つかったりする事件ですよね」と言うと「僕がロスで担当していた未解決のケースだ。オー・マイ・ガッド!悪夢が...」と高村さんは呆然となる。「まして、人間の血だよ...」と頭が働くなる高村さんに「未解決だったんですか?」とちゃんが尋ねると、震えている高村さんは「全く分からないんだよ。カルト宗教説、政府の陰謀説、宇宙人説ってのもある...」と口にする。ちゃんは「吸血、宇宙人?」と漏らす。また、柴田さんは「宇宙人ってどういう事ですか?」と高村さんに尋ねていた。(→こういう世界は、柴田太郎さんの得意な分野ですね...)

亀山邸。ちゃんと高村さんが話を聞きにやってきていた。亀山の妻・なぎさは、窓から外を眺めていて「宇宙人のバチが当たったのよ...」と言って涙を浮かべていた。「宇宙人のバチ?」とちゃん、「どういう意味です?」と高村さん。するとなぎさが答える。「主人は宇宙人の言いつけを守らなかったから、バチが当たったんです」すると「どんな言いつけですか?」と尋ねるちゃん。「15年前の寒い夜、事業に失敗続きだった主人の夢枕に宇宙人が立ったそうです。」渚は説明する。それによると、スッポンを減量に健康食品を作れば成功すると告げ、商売成功の暁には、毎朝日の出に向かって感謝の祈りを捧げろ、と言いつけて消えた。翌朝、亀山は「スッポンパパ」の商品化を思いつき、それが空前の大ヒットとなって現在の地位を築いた。以来15年、社長は雨の日も雪の日も、感謝の祈りを一日も欠かさなかった。(今朝までずっと。)尚、この時、壁には「スッポンパパ」の宣伝ポスターが貼ってあって、「一粒280光年」「あなたも今夜は…ビッグ・バン!!」という文字がある。また、宇宙人のイラストまでありました。

これを聞いたちゃんは立ち上がると「ちょっと待って下さい。まさか、その言いつけを守らなかったから、ご主人があんなことになったと?」となぎさの話に待ったを掛けるが「それしか考えられません」と答えるなぎさ。一方、高村さんは「新しいな。こんなケースのキャトルミューティレーションは初めてだ。もしかしたら、これがロス事件解決の糸口になるかもしれないよ」と、ちゃんとは全く違う反応をした。すると、ちゃんは「ちょっと、高村さん。ロスの事件とは関係ないと思いますよ。結構、遠いですし」と暴走しかけの高村さんを抑えようとする。が、高村さんは大まじめに「いやいや、宇宙人にしてみれば、ロスと東京の違いなんてさぁ、東京駅の八重洲と丸の内ぐらいの違いだよ」と答える。これにちゃんは首をかしげながら「それもまた微妙に遠い気が...」

これに「あの...」となぎさが口を挟む。「すいません」と言うちゃんは「奥さんは感謝の祈りをされないのですか?」と尋ねる。なぎさは「ええ、一度も。あの祭壇に近づいたこともありません」と答える。ちゃんは「そうですか」と受けると「亀山さんはどうして感謝の祈りを怠ったのでしょうか?」と次の質問をする。これになぎさは「残酷な刑事さんね。私にそれを聴くなんて...」と嫌な顔をする。高村さんが「何か訳がありそうですね」と高村さんが尋ねると「詳しくは運転手の車田と、メイドのもえに聴いてもらえますか」となぎさ。そして手を叩いて車田ともえの2人を呼んだ。(「・1st.11話」のタンゴ調のポーズで手を叩いたなぎさでした。)

2人が呼ばれ、なぎさは「刑事さんに、今朝主人が何処にいたかご説明なさい」と2人に言う。これに運転手の車田誠也は「いや、しかし...」と言いづらそうだった。なぎさが「私に遠慮は無用よ。主人はお祈りの時間、何処で誰と何をしてたの?」と改めて問う。すると運転手の車田は「社長は赤坂プリンセス・ホテルで…メイドのもえさんと…」と言うがはっきりと言わない。なぎさは「はっきりおっしい。ナニ(アクセントがポイントです。)をしていたの?」と問う。するとメイドの白井もえが「いいえ、お祈りをしていました」と答える。高村さんが咳をして「つまりあの、ホテルの一室であなたと社長さん二人っきりで…、えっ...その…、お祈りしてた訳ですね」ともえに尋ねる。これに首を縦に振りながら「はい、一生懸命に」ともえ。そのあとで体裁悪そうになぎさを見る。なぎさは「宇宙人には祈りは通じなかったようね。大体、何を祈ってたのかしら...」と皮肉たっぷりに言う。するともえは目をそらして「いやだ、奥様怖い...」間髪入れずに「怖いのはどっちよ。泥棒猫!」となぎさ。高村さんが「まあまあ、奥さん」と言ってなぎさを宥めた。→文字では分かりにくいが、「なに」と言う台詞のアクセントが上手いこと2つの意味を掛けていました。

ちゃんと高村さんは社長の遺体が発見された海岸のお祈りの祭壇の所に来て、再度捜査をしている。「ここだけ、真っ白な砂ですね」とちゃんは祈りの場だけに白い砂があることを確認する。高村さんは祭壇にある金色の人形を手にして、それをいじりながら「こんなゴージャスにして熱心に祈っていたのに、一回サボっただけで気の毒だね」と口にする。(この時、人形の腕を折ってしまった高村さんでした。)ちゃんは呆れ顔で「まさか、本当に宇宙人がやったって思ってません?」と問い糾した。すると「鑑識から入電中」という柴田さんの着ボイスで海ちゃんの携帯に着信が入る。で、電話に出るちゃん。「検死の結果が出ました」ということで、その報告をする。「亀山社長の死因は、やはり失血死です。首筋の動脈に注射針の痕が見つかりました。気を失っている状態で注射器によって血を全て抜き取られてしまったようです」報告を受けたちゃんは電話を切ると「高村さん、やっぱりこれは人為的な殺人事件ですよ」と結論を告げると現場を離れて行った。高村さんは壊した人形を祭壇に置くと、「ちょっと待ってよ」と言ってちゃんの後を追っていった。

亀山邸の玄関で掃除をしているメイドのもえ。そこにちゃんと高村さんがやってきてくる。ちゃんが「海が近いと風で砂が飛んできて、掃除が大変ですね」と切り出す。もえは「奥様がきれい好きだから、一日に何度も掃除をしなきゃならなくて、毎日が大掃除みたい...」とぼやいていた。「神経質そうな人だったから、五月蠅いんだ...」と高村さん。もえは家の中を見てなぎさがいないことを確認すると小さな声で「五月蠅いってもんじゃありませんよ。家の中に砂でも見つけたら、もう大騒ぎ。二言目には「メイドの代わりはいくらでもいる」とか言うんですよ」と愚痴を行った。高村さんは「いかにも生まれつきのセレブが言いそうなことだ」と返すが「奥様は生まれつきのセレブじゃありませんよ。ご主人様が入院していた時についていたナースなんですよ」と証言すると、表の方に歩を薦めていく。「ナース?」と口にするちゃんと高村さんはもえの後を追った。

高村さんが「きれい好きなのは職業柄?」と尋ねると「どうですかね?まあ、今日は家の中は掃除しなくて良いから、ちょっと楽なんですけどね...」もえ。「どうしてですか?」とちゃんが尋ねると「多分...あんなことがあったし、朝までご主人様と一緒にいたのは私だし、まあ、そんな理由じゃないですか...」と答える。高村さんが「君が最後に社長を見たのは何時頃?」と尋ねると少し考えて「社長とはホテルで別れたから、今朝の5時頃だと思います」と答える。(殺人の起こった1時間前)で、その後は自転車で自宅に帰った、ということだった。で「ひょっとして、私、疑われているんですか?」と逆に尋ねる。高村さんは「いやいや、みんなに聴く決まりだから」と説明する。すると「ご主人様って、宇宙人のバチが当たって死んだんじゃないんですか?」と尋ねる。これに「その可能性はゼロじゃないね」と答える高村さん。するとちゃんは「いいえ、これは殺人事件です」と断言した。

それを聴いたもえは「いやだ、殺人事件なの?どうしよう、大変...」と慌て始めた。「何が大変なの?」と高村さんが尋ねると「ご主人様が宇宙人のバチが当たって死んだって、ブログに書いちゃった」と言うことでした。そして「私、疑っても時間の無駄だと思いますよ。私がご主人様殺すはずないじゃないですか。あんなおじいさん殺したって、一文の得にもならないし...それに、死んじゃったら、お小遣い貰えなくなっちゃうもん...」と犯行を否定する。高村さんは「なるほど、むしろ困るぐらいだ」と納得する。もえは「そうですよ。ご主人様に恨みがあるとしたら...私じゃなくて、運転手の車田さんでしょ」と証言した。(なぎさのことが好きみたいだと感じていた。)

ちゃんと高村さんは車田に話を聞く。車田は洗車をしながら答える。「社長と別れたのは朝の6時ちょうどでした」「何故、ちょうどだと?」とちゃんが問うと、「腕時計のアラームが鳴ったので...」と車田。車田は社長を自宅に送り届けた。すると社長が「取っておけ」と言って500円硬貨をチップのように地面に落とし、手を使わずに拾えと言った。で、車田はそれを口で拾おうとして屈み込んだ。その時、腕時計のアラームがあざ笑うかのように鳴った、ということだった。これを聴いて高村さんは「君はかい?男ならプライドがあるでしょう」と言う。「だって、手を使うなと...」と車田が言うと「僕なら使うな」と笑いながら返す。すると「結局拾うんですね」とちゃん。

高村さんは「しかしねぇ、これは殺人の動機になるね」と口にする。車田は慌てて「僕じゃありませんよ」と言い、ちゃんも「私も違うと思いますよ。もし犯人だったら、社長に恨みを抱く屈辱的なエピソードをわざわざ話さないはずですから」と理由を語る。これに高村さんは「でも君、社長の奥さん好きなんでしょう」と尋ねる。すると、車田は大慌てで「何を言うんです。私が奥さんを好きな訳ないじゃないですか...」と否定するが、ちゃんは「分かりやすい人ですねぇ」と笑顔を見せていた。また、高村さんは「銭形くん。僕には真犯人が分かったよ」と口にした。「こんなメンタルの弱い男は殺人は無理だ」と続けると、ほくそ笑んで勢いよく家の方に向かった。(バックに『バーボン刑事のテーマ』が流れてきたが、今回はまだ歌わない高村さんでした。)

高村さんは勢いよく2Fにやってくると「奥さん、ちょっと聴きたいことがあるんだが。あなたがご主人の亀山社長を...」と言うと、奥の寝室からなぎさがネグリジェ姿で出てきた。で、色仕掛け攻撃を開始する。軽いジョブとして咳き込み、殺人事件のショックでやつれた未亡人を振るまい「こんな格好ですいません」と言って高村さんに近づいて行くと「主人の死が殺人事件だと聞かされたのがショックで...」と言って卒倒しそうになって高村さんに倒れ込んでいく。高村さんはなぎさを抱きしめるようにして救ったが、鼻の下が伸びていた。

寝室のベッドで話を聞く高村さん。なぎさは「心にポッカリ穴が開いたようで...誰かその穴を埋めてくれる優しい殿方がいたら、どんなに心強いか...」と言って高村さんを誘惑する。高村さんは「僕で良ければ、ずっとこうしていますよ」と、ラブシーンに突入という気になっていた。そこに「高村さん?」とちゃんがやってきて口を挟む。「銭形くんか」と言うことでラブシーンは中断となって「奥さん、哀しみの真っ最中だから...」と何とか取り繕おうとする。で「質問あるなら手短にして」と言う。これにちゃんは「どうしちゃったんですか、さっきの勢いは?」と呆れ顔。高村さんは「何の話?聴きたいことあったら早く終わらせて」と、何とか誤魔化してちゃんに質問させた。

ちゃんは「では、早速」と言って最初の質問をする。「奥さんが最後にご主人を見かけたのはいつですか?」なぎさは「昨夜、私が寝室に入ろうとした時に、コソコソと出掛けて行く主人を見ました。多分、夜の10時頃だったと思います」と答える。「それ以降は会われていませんか?」と確認するちゃんに「はい」となぎさ。「今朝6時にご主人が帰宅された時は会われていませんか?」とちゃんが尋ねると「はい。だいたいいつも8時頃に起きるので、その時間は熟睡中でした」となぎさ。「ご主人が帰宅された音で目が覚めたりは?」とちゃんが質問を続けると「私、一旦寝ると、何があっても起きない方で...」と言葉を濁す。これにちゃんは「おかしいですね」と口にする。「何がかしら?」と渚、高村さんも「何がおかしいの?銭形くん?」と尋ねる。これにちゃんは「だって、奥さんはどうやって、ご主人が今朝だけ宇宙人への感謝の祈りをサボったことを知ったのかな、と思って...」と疑問を口にする。すると高村さんは「祈りの声が聞こえなかったに決まっている。そうでしょう」となぎさの援護射撃をし、なぎさも「ええ」と歩調を合わせる。が、「しかし、たった今ご自分で、その時間は何があっても起きないと。それに、浜辺の声がここまで聞こえるものですか?」とちゃんは簡単に矛盾点を指摘する。「夫婦には聞こえるよ」と言う高村さんだったが、ちゃんは「ちょっと、高村さん。どうしちゃったんですか?帰ってきて下さいよ」とお手上げ状態になる。更に「何処に返るの?」と返す高村さんに、ちゃんは完全におてあげ状態になってしまう。

するとなぎさが「思い出しました」と言い、「昨夜主人が出掛けて行くのを見て、きっと朝帰りをするだろうから、お祈りをサボるだろうなと思っただけです」と続ける。高村さんは「なるほど、筋が通っている」と納得するが、ちゃんは「おかしいですよ。だって夜明けまでには帰ってくるかも知れないじゃないですか」と反論する。するとなぎさは「もしかして私、疑われているのかしら?」と口にして、高村さんに「犯人は宇宙人じゃないの?」と確かめる。高村さんは「すいません。どうしてもキャトルミューティレーションを認めたくないもので...」と言う。間髪入れずに「当たり前です」とちゃん。すると「頑固でしょう。冷え性だから頑固なんです」と高村さん。するとなぎさが「あら、私も冷え性よ」と言うと「頑固な女はお嫌いかしら?」と高村さんに迫る。「好きですよ、頑固」と答える高村さんは再びラブ・シーンのつもりになる。が、「高村さん!」と再度ちゃんは怒る。すると高村さんは「ああ、もう終わりね」と言うとベッドから立ち上がって「そろそろ失礼します。ありがとうございました」と言い、ちゃんの質問を打ち切って帰っていこうとする。ちゃんは不満げに「ちょっと、まだ話したいことがあります」と口を尖らせる。高村さんは「空気を読みなさいよ、空気。奥さん、ショックで死にそうじゃないか」と宥める。これにちゃんは「高村さんこそ空気を読んでくださいよ。奥さんの証言、ツッコミ所満載じゃないですか」と返す。高村さんも負けてなくて「疑り深い性格止めなさいよ」「刑事ですから」と息のあった漫才コンビぶりを発揮する2人でした。

寝室を後にした2人だったが、途中でちゃんは床に何かがあるのに気がつき、「高村さん、ちょっと待って」と言って腰を屈めると、床にあるそれを手にして、再び立ち上がった。それは白い粒の砂であり、祭壇のお祈りの場にあった砂だと気づくちゃん。で色々と考えるちゃんは「寄せる、悪のさざ波」(ここでAパート終了、経過時間は16分半を越えた所で、Bパートは9分弱になります。)

再び海岸の祭壇にやってきたちゃんと高村さん。ちゃんは床にあった砂がここの砂であることを確認すると、高村さんに言う。「高村さん、亀山さんを殺したのは奥さんですよ」が、「えっ?何言ってるんだよ」と高村さん。ちゃんは「では、どうしてこの砂が奥さんの寝室に?」と問う。高村さんは「社長の足の裏についていたんじゃないの」と言うが「病的にきれい好きな奥さんの寝室に、こんな砂が昨日からあったら、とっくにもえさんが掃除しているはずですよ」とあっさりと否定する。が「忘れたんだよ。あの子はポーッとしているから...」と高村さん。

そんな所に「鑑識から入電中」と、柴田さんからの電話が入る。携帯を取りだして電話に出るちゃん。「亀山社長の死亡推定時刻が出ました。死亡推定時刻は、朝の5時半より前です」と柴田さんが報告する。これにちゃんは「えっ?でも、車田さんは6時って...」と驚いた。一方、高村さんは「そういうことか」と呟いた。それを耳にしたちゃんは「嫌な予感...」と漏らした。高村さんは「車田だ。あいつがキャトルミューティレーションに見せかけて...」と自信たっぷりに言うが、「やっぱり...」と呟くちゃんだった。高村さんは「車田を逮捕する」と言うと、意気込んで車田の元に向かった。

車田は車庫で整理をしていた。そこに高村さんがやってくると背後から肩に手を掛けて「何隠していた」と詰め寄る。車田は「別に何でもありません」と言うが、高村さんは車田を問い詰める。「キャトルミューティレーションに見せた所までは褒めてあげる」車田は「な、何の話ですか?」と訳が分からない。高村さんは「亀山社長は既に5時半には死んでたんだよ。そんな風に検死結果が出たんだ。だから6時に社長を家まで送り届けることは不可能なんだ」と説明すると「どいて」と言って車田をどけて、車田が棚の奥に隠した物を取り出そうとする。で「ビンゴ!」と言って笑顔になり、手袋を填めてそれを取り上げようとする。車田は「違います、それは元々そこに...」と言うが、高村さんはそれを受け付けなかった。

高村さんを追いかけて、遅れてやってきたちゃんが車庫にやってくるが、高村さんは車庫で発見した注射器を手にしながらご機嫌だった。「出たよ~ん」と言ってちゃんに見せるが「高村さん」、それは?」と尋ねると「亀山社長殺害に使われた注射器だ。こいつがそこに隠していた」と言うと車田の方を向いて注射器を車田に向けて「もう、言い逃れは出来ないぞ」と言う。すると車田は怯えながら「ち、違いますよ、それは最初からそこに...」と大慌てで犯行を否定する。高村さんは「じゃあ、何故隠してたんだ?」と問い詰めるが、注射器を車田に向けるのを止めた。後ずさりをした車田だったが、これには真顔で「このままじゃあ、疑われると...」と隠した理由を語る。高村さんは「亀山社長を送る途中に殺害し、遺体を祭壇に遺棄したでしょう」と言って注射器を再び車田に向けて問う。すると車田はまたも怯えだした。で、それを見ていたちゃんは笑顔になって「そうか」と言う。高村さんは「何?」とちゃんに言い、「君は黙っていなさい」と言って注射器を車田に向けて言う。ちゃんが注射器を手にしている高村さんの手を降ろすと、車田はきっぱりと「自分じゃありませんよ」と言う。すると「あれ?」と高村さん。ちゃんは「こういうことですよ」と言うが「どういうこと?」と高村さん。車田が「僕は…」と言うが、高村さんは注射器を車田に向けて「君は黙っていなさい」と言うと怯える車田。ちゃんは「謎は解けたよ、ワトソンくん

その頃なぎさは保険会社に電話をしていて、社長の生命保険金がいつ頃貰えるのかを尋ねていた。そこに三味線の音が響いてきて、岩場に白波が砕けると夜の闇につつまれるなぎさ。「大波小波かき分けて。…」ちゃんの口上が始まり、「私の錨で沈みなさい!」から「神奈川沖浪裏」の大浪がうねり、ストラップを投げるちゃん。真っ赤な錨が床に突き刺ると、鎖がなぎさを拘束していた。ちゃんが鎖を引くと、大回転してその場に倒れるなぎさ。上半身を起こすとちゃんを睨みつけて「何すんのよ」と怒って文句を言う。

ちゃんはゆっくりとなぎさの方に歩を進めながら「あなたは帰宅した亀山さんを睡眠薬で眠らせた」と語り、事件の説明をする。社長が眠る前にスッポンパパを飲むために用意していた水に睡眠薬を入れておいた。で、昏睡状態になった社長の首の動脈から、なぎさが血を抜いて殺害した。血を抜いたのは宇宙人のバチが当たったと見せかけるためと、重さを軽くして女のなぎさでも運びやすくするため。その後、社長を氷漬けにして身体を冷やし、腸内温度の低下を早くして実際の殺害時刻より死亡推定時刻を早く算出させるための細工であり、看護師をしていたなぎさなら、よく知っていることだ、と説明する。これになぎさは「別にナースじゃなくても、推理小説読んでいりゃそれぐらい知っているわよ」と反論すると立ち上がる。しかし、ちゃんは怯まずに説明を続ける。

「死亡推定時刻を早めたのは、犯行が宇宙人によるものではなく、人為的なものだと露見した時に、運転手の車田さんに罪をなすり付けるためでした。あなたは、血を抜いて軽くなった亀山さんの遺体をタモンビーチまで担いで運び、祭壇に遺棄した。亀山さんの遺体が発見されて騒ぎになっている隙にあなたは凶器の注射器を車庫の工具箱の見える場所に隠した」とちゃんが説明すると、なぎさは「注射器の指紋は調べたの?」と問う。これに「はい」とちゃん。「車田さんの指紋がたっぷり検出されました」と続けるちゃんの答えに「だったらどうして私が犯人なのよ」となぎさ。すると「指紋は前もってあなたが触らせていたのでしょう」と言って、針と吸引棒を外して、アートオブジェのように見せかけたりして、と具体例を語る。

これになぎさは「全て推測じゃない」と開き直った。ちゃんも「はい。ここまでは全て推測です」と答える。これに「えっ?」となぎさ。ちゃんは「あなたは大きなミスを犯しました」と告げる。「何よ?」と問うなぎさ。すると高村さんがカーテン越しにやってきて「車田さんは尖端恐怖症なんです」と告げる。(こんなところで「・2nd.8話」のネタが出てくるなんて思いませんでした。)で、ちゃんが「尖った物を見ると身体がすくんでしまうんです」と「尖端恐怖症」の説明を簡単にすると「そんな車田さんが注射器を凶器にするはずがありません。注射器なんて持つどころか、見ることすら出来ないはずですから」とトドメを刺す。すると、なぎさは「刑事さん、助けて」と高村さんにすがりついた。が、高村さんは首を横に振って「もうその手には乗りませんよ、マダム。車田さんは一ヶ月前に運転手として雇われたばかりだから、知らないのは無理かも知れませんが...」と言う。しかしなぎさは「刑事さん」と色仕掛け攻撃を続ける。高村さんは「奥さん...」と言うが、そこに逆立ちをした柴田さんの足が高村さんの頭を直撃する。柴田さんは「亀山夫人の洗面所の排水溝からルミノール反応が出ました」と逆立ちしたまま報告する。高村さんが戻ってきて柴田さんの足を突き飛ばした。ちゃんは「動かぬ証拠ですね」とトドメの一言を口にして「何故、ご主人を?」と動機を尋ねた。

なぎさは観念するも、卒倒しそうになる。高村さんが素早く抱き上げると、その腕の中で動機を語り始めるなぎさ。「病院で見初められて10年、もう来年には死ぬだろうと思って耐えてきたのに、たった一度、車田と火遊びしただけで離婚しろだなんて、自分だって散々遊んでいるくせに。殺されて当然なのよ、あのスッポンじじいは...」と不満げに自白した。で、高村さんがなぎさに手錠を掛けて逮捕した。

事件解決後、再びビーチのパラソルの下にいる高村さん。携帯で何処かと話している。「オーライ、ジョージ。バイバイ」と言って電話を切った所にちゃんがチューチュー・アイスを手にしてやってきた。「ジョージって、お友だちですか?」とちゃんが尋ねると、「僕のロス時代の相棒でね、キャトルミューティレーションを担当することになったんで、僕のアドバイスを受けたいっていうんだ」と笑いながら答える高村さん。が、ちゃんはその場にあった「キャプテン・ジョージ Men'sエステ」のチラシを発見すると「もしかしてさっきの電話、エステの予約じゃないですか」と見抜いた。が、高村さんは「ノーノーノー、偶然同じジョージだよ」と誤魔化そうとする。そこに電話が入り、電話に出る高村さん。「3時の予約、やっぱりダメなの?そ~ん、それじゃあ4時だな」と言って予約する高村さんが電話を切ると、ちゃんはチラシを高村さんに渡して「やっぱり...」と口にする。「これも同じジョージなんだよ」と改めて言い訳する高村さん。ちゃんは「分かりました、信じますよ」と言って笑顔を見せていた。

次回・第4話の物語は「炎天下の殺意! ~渚のお嬢様殺人事件」です。お嬢様女子大生の間で起こった事件であり、エスカレーター式の大学ということが生んだ悲劇でもある。脚本は「・1st.2話」でエースと呼ばれることになったKJということで、「溺死」と「熱射病」という無関係と思えるものを上手く絡めた物語でもある。

次回予告には、岩場のマイクスタンドということで高村さんが『バーボン刑事のテーマ』を歌って踊って、となるかと思いきや、世の中、そうは甘くありません。「焼き芋」は出てこないものの、ちゃんにちゃんと同様の「大食い疑惑」が生まれたり、「食べ物の恨みは怖い」と言わせるなど、同じ次女・リボンのちゃんをかなり意識している所が出てくるのが楽しい所です。

鑑識メモ。ペチカの前のソファに座っている柴田さん。イビキをかいて寝ていたが、「鑑識メモ」が始まるということで目覚めると「どうも、柴田束志です」と挨拶をする。で、「今回の事件は、キャトルミューティレーション、高村さんは宇宙人の仕業とか言ってましたけども、そんな、ナンセンスですよ。科学的じゃないです」とボロクソに言う。で、「科学的じゃないと言えば占い、「さかなへんに占う」と書いて「鮎(あゆ)」」と言うと、「鮎」と描かれたフリップを見せる。「昔は鮎で占いをしていたそうなんですよね~」と言うと、可愛い鮎の絵が描かれたフリップを手にして「ほわっと・あー・ゆー?あい・あむ・あゆ、なんてね」と言うと「あ~、気持ちいい」と言ってソファにもたれるように再びイビキをかいてオネンネ・タイムに突入しました。

本放送では、この後、「ちゃん・着ボイスDLのお知らせ」、30秒のCMを挟んで「銭形海・夏舞台」(いよいよ、本日4/25発売です。)の宣伝があったが、ちゃんCM(インフォマーシャル)を含めてMBSの放送では、当然のように全てカットでした。(そう言えば、今のところ、「文化祭DVD」も「夏舞台DVD」もMBSショッピングで買えるというお知らせのテロップは出ませんね...)

その代わりと言うと語弊があるが、A/Bパート間のCMで、高村さん(草刈さん)が出てくるF905iのCM(15秒)が流れていました。(海ちゃんCMは904iシリーズのものであるだけに、こういう所にも現行商品と一世代前の商品ということを感じさせるところでした。)

今回の物語では、犯人が「推理小説読んでいりゃそれぐらい知っているわよ」と反論する所が面白い所でした。また、「」「」「」「」「」に出てきたネタが少しずつ散りばめられていたが、田沢監督が「シリーズ6作で監督を務める」を初めて達成したという所を感じさせてくれる所でもありました。→「分かる人だけ分かる」というネタが仕込まれているというのも楽しい所です。

尚、「シリアス路線」を掲げてスタートした本作であるが、今回もそうであったが、壊れる時は壊れるが、時折「シリアル路線」を感じさせるものが(最終回の3rd.13話まで)随所に出てくるというのは「銭形海」の特徴でもあります。

「宇宙人」ということを出すのだったら、鑑識は柴田太郎さんにお願いしたいと思った物語でもありました。(その柴田太郎さん、富士見署に異動になって羽を伸ばしているようですが、いずれは警視庁に復帰して、「ケータイ刑事」にも復帰を期待したい所です。)

 

ケータイ刑事 銭形海 DVD-BOX 1

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トンデモ超常現象99の真相

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ミステリーサークル黙示録 (講座 超常現象を科学する)

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超常現象FILE宇宙人とUFO―豊富な衝撃写真と極秘データを初公開!

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  • 発売日: 2008/03
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超常現象の謎に挑む

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大宇宙人―銀河宇宙人大百科

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↓「スッポンパパ」の親類?

スッポンパワー P 60球

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オリヒロ オリヒロ FL すっぽん粒 120粒

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スッポンエキス スッポンゴールド 120粒

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オリヒロ NL すっぽん粒 50粒

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スッポン(球) 90粒

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↓「祈り」ということでこういうものを...

祈り―どんな意味があるのか

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  • 作者: 山下 章子
  • 出版社/メーカー: いのちのことば社
  • 発売日: 2008/01
  • メディア: 単行本

伊勢の神宮―祈りの心・祭りの日々 日本人の原点回帰を求めて

伊勢の神宮―祈りの心・祭りの日々 日本人の原点回帰を求めて

  • 作者: 南里 空海
  • 出版社/メーカー: 世界文化社
  • 発売日: 2003/12
  • メディア: 単行本

祭壇の火は燃え続けさせよ

祭壇の火は燃え続けさせよ

  • 作者: 遠藤嘉信
  • 出版社/メーカー: いのちのことば社
  • 発売日: 2008/02/29
  • メディア: 単行本


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