THE WILD GEESE(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]
表題の作品は1978年のイギリス映画「ワイルド・ギース」である。アフリカの某国を舞台にした戦争アクション映画であり、このジャンルの傑作として知られている作品である。
作品データを記しておくと、時間は132分、原作はダニエル・カーニー、監督はアンドリュー・V・マクラグレン、脚本はレジナルド・ローズ、撮影はジャック・ヒルデヤード、音楽はロイ・バッドである。そして出演は、リチャード・バートン、ロジャー・ムーア、リチャード・ハリス、ハーディ・クリューガー、フランク・フィンレイ、ジャック・ワトソン、スチュワート・グレンジャー、ウィンストン・ヌシュナ、ジョン・カニ、イアン・ユール、ケネス・グリフィス、グリン・ベイカー、ロナルド・フレイザー、ブルック・ウィリアムズ、パーシー・ハーバート、デヴィッド・ラッド、アンナ・ベルイマン、ジェフ・コーリイ、バリー・フォスター、パトリック・アレン、ロザリンド・ロイド、たちである。
時は1967年、アフリカの某国で、国民に絶大な信望をもつ大統領・リンバニが軍の指導者ヌドフ将軍にその地位を追われた。これによって、銅山の権益を持っていたイギリスの銀行家・マターソンはリンバニを亡命させようと動くが、彼が乗った飛行機がハイジャックされて連れ去られてしまう。それから2年、リンバニが生きていることを掴んだマターソンは元陸軍大尉のフォークナーにリンバニ奪還作戦を依頼する。フォークナーはかつての仲間を仲間に入れることを条件に出し、彼らを捜させる。で、かつての仲間が集った。更に仲間を集め、厳しい訓練を行い、計画の実行に備えるが、訓練が終わらない内に奪還計画を実行に移す時が来た。作戦は成功してリンバニを救出したが、その頃イギリスではヌドフ将軍とマターソンとの間に取り引きが成立していて、フォークナーたちの存在が邪魔になる。それを察知したフォークナーたちはリンバニの故郷に向かい、ヌドフ将軍の独裁を倒すために内戦を始めようとするが...
特撮ではなくて生身のアクションを中心にした作品であるだけに、最近のアクション映画とは迫力が違っていて、実に厚みのある映像を見せてくれる。キャストも豪華であり、ストーリーも良く出来ている。そして、音楽も素晴らしい。映画が傑作であるが、音楽の方も間違いない傑作である。(本作はロイ・バッドの代表作でもある。)名作には必ず素晴らしい音楽が存在するのだが、本作はそういう「傑作」が備えている要素をしっかりと持っている。また、主題歌である『Flight Of The Wild Geese』もあまりにも有名な曲である。
最後に、サントラ盤の収録曲のタイトルを記しておく。映画と共にたっぷりと堪能したい所である。但し、収録時間がやや短めというのがねぇ...(とは言っても、映画のサントラ盤としたら、標準的な時間ではありますが...)
サントラ盤の収録曲は以下の全16曲である。『Overture』『Flight Of The Wild Geese』『Wild Geese』『Rafer's Theme』『Dance With Death』『Reunion』『Wild Geese (Theme)』『Rescue Of Limbani』『Flight To Africa』『Parade Ground (Dogs Of War)』『Airport』『Compound』『Peter's Death』『Rafer's Death』『Rafer's Son』『Left, Right』。
The Wild Geese [Original Motion Picture Soundtrack]
- アーティスト: Roy Budd,National Philharmonic Orchestra,Joan Armatrading,Jerry Donahue,Marc Donahue
- 出版社/メーカー: Cinephile
- 発売日: 2002/06/11
- メディア: CD
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