ゴルゴ13#3 [アニメ]
今回はゴルゴを利用して名前を売ろうとした武器商人の物語。ゴルゴ13はその計画に乗せられるが、途中でそれに気づき、襲いかかってくる刺客に挑むという物語。「売名行為」ということを上手く比喩していた物語でもありました。
新たに開発した新型改造銃の性能は抜群で、ゴルゴ13のように遠い距離からの狙撃も簡単に行えるという代物だった。開発したのは武器商人のカイザー博士で、これまでのスナイパーの持つ銃として有名なM16を象徴するゴルゴ13を倒し、世界中に自分の開発した銃の優秀さをアピールしようと考えた。で、フランスの凄腕スナイパーのサビーヌ兄弟という遙平に新型銃を与え、ゴルゴ13の殺害計画を実行する。計画は、ラリーの車をゴルゴ13に狙わせ、そこを襲ってゴルゴ13を倒すというものだった。ラリーの車を狙うのは、日本車の性能が良くなり、このままだとフランス自動車業界がダメになってしまうので、日本車を狙い、ラリーで優勝させないためという、愛国心と売名行為を前面に出して、ゴルゴを罠に落とした。砂漠地帯に入り、依頼の件にあたるゴルゴ13。が、そこでゴルゴ13は自分に向けられた攻撃から、これは自分に対する挑戦だと感じ取った。敵はサビーヌ兄弟。2対1という数的に不利な状況で、しかも相手の持つ銃の射程距離はゴルゴの持つライフルよりも長かった。が、ゴルゴの分析能力と緻密な計算はサビーヌ兄弟の持つ新型銃の性能を読み取り、反撃に出る。ハイテクによる高性能新型銃も、ゴルゴ13の分析能力の前には相手にならず、サビーヌ兄弟は倒された。それを見たカイザー博士は逃げて行くが、ゴルゴをおびき出した計画のように、車のタイヤをバーストに見せかけて狙撃されて転落する。辛うじて助かったカイザー博士はゴルゴのもつM16について尋ねると、スーパーバレルにカスタムしたことを告られた。そしてM16が傑作アサルトライフルだと知った。その後、銃声が轟いた。
世の中には凄腕を持つ人物がいるということ、自分は「井の中の蛙」だということと共に、マスコミが注目するものを利用した売名行為と繋げ合わせた面白い物語でした。それにしても、タイヤのバーストに見せかけてタイヤを狙撃して事故を起こさせる、という無茶な依頼を平然と受けてしまうゴルゴ13というのもまた凄い。昔ならばともかく、現代の科学捜査技術を考えたら、どんなに偽装をしても、それを見抜くだけのレベルに達していると思うんですがね... いや、こういう技術レベルの高さを過信したことがカイザー博士の敗因となったので、何でも見抜けると考えるのも危険ですね。→ある意味では奥の深い物語でした。
↓原作漫画はこれに収録されています。
↓今回のTVアニメシリーズとは別物ですが...
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