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ケータイ刑事銭形海5話[裏ネタ編] [ケータイ刑事]

今回の「裏ネタ編」の物語は、第5話「本家VS元祖、女将の戦い! ~フグ毒殺人事件」です。この物語では、ちゃんネタとちゃんネタを出すちゃんというのが面白い所でした。で、今回は「フグ」についてと、劇中に名前が出てきた「8代将軍吉宗」「副将軍 水戸光圀」について記すことにします。

尚、BS-iの本放送の時に記した長文&ネタバレあり版は「ここをクリック」してご覧下さい。(放送直後に記した感想版もここを経由してください。)

フグ」:漢字では「河豚」または「鰒」と書く。(後者の方は、この物語の「鑑識メモ」に登場しました。)学術的に述べると、フグ科とその近縁の軟骨魚の総称である。(近縁では、ハコフグ科、ハリセンボン科の魚である。)背びれは小さく、鋭い歯を持っている。攻撃を受けると腹部を膨らませるものものが多く、腹部に棘状の特企を持っている種類もいる。海水魚であるが、中には淡水の環境に生息する種類もいる。

体内に毒が溜まる種類がいて、それは食用に適さないが、全体的に内臓に毒を持つ種が多いのが特徴である。食用となるのはトラフグ、マフグなどであり、食用が認められているのは17種名のフグ科の魚と4種類のハリセンボン科の魚、1種類のハコフグ科の合計22種類である。但し、22種類の中でも、肉は全て認められているが、皮や白子の食用は禁じられているものもある。

肉質は淡泊で美味とされている。(まあ、「美味」でなければ、現在まで食用にされ続けることはないでしょうが...)また、旬は冬であり、「フグ」は冬の季語にもなっている。

フグ料理としては、刺身(フグ刺し、関西ではテッポウ刺し、またはテッサとも言う)、鍋、唐揚げ、白子などが広く知られている。

フグを捌く時、毒を持つブイと食用部位とを分離する作業は、「フグ調理師資格」を持った者が行うことが(都道府県条例で)定められている。つまり、素人がフグを捌くのは認められない。(岡野さんもこの資格を持っていましたよね。)しかし、フグ調理師資格は都道府県で定めたものであるため、ある府県で資格を持っていても他府県ではそれが無効となる場合が多い。→時々、素人が捌いて中毒になったというニュースを耳にするが、素人のフグ調理は自殺行為です。

8代将軍吉宗」:言うまでもなく、徳川吉宗のことである。江戸幕府の第8代将軍であることは誰もが知っているであろう。生まれは1684年、没したのは1751年である。紀州藩の第2代藩主・徳川光貞の四男として生まれ、父と2人の兄の死後、紀州藩主を継いで、22歳の若さで第5代藩主となる。この時から名前を「吉宗」とした。財政が傾いていた中、改革を進めていって藩の財政の再建に努めて成果を挙げた。

そんな中、1716年に第7代将軍・徳川家継が亡くなったことで、31歳にして江戸幕府の第8代将軍に就任した。将軍になってからは、「享保の改革」と言われる一連の改革を行い、様々な政策は有名であり、質素で倹約に努める幕府改革、新田開発、目安箱の設置などは余りにも有名である。

また、TVドラマでも色々と登場していて、生涯を描いた大河ドラマ「八大将軍吉宗」があるが、それよりも「暴れん坊将軍」の方が有名である。

副将軍 水戸光圀」:こちらも言うまでもなく、「水戸黄門」の徳川光圀のことである。生まれたのは1628年で、没したのは1701年である。水戸藩の初代藩主・徳川頼房の三男であり、徳川家康の孫である。1661年に34歳で第2代の水戸藩藩主となった。文化事業に力を入れて、「大日本史」の編纂に着手した。文化事業に力を入れすぎて、後の水戸藩の財政難の原因になったことも指摘されている。(藩の財政の1/3を「大日本史」に注ぎ込んだとされている。)

有名になったのは、江戸末期から明治になってからのことである。諸国を漫遊して世直しをするというあの物語が「水戸黄門漫遊記」として講談や歌舞伎の題材となり、広く知られるようになった。尚、光圀は「大日本史」の編纂のために家臣を日本各地に派遣したと言われているが、自身が諸国漫遊の旅をしたという史実はない、とされている。→フィクションが余りにも広く知られることになり、尾っぽや羽根が付いたということです。

また、雑学の知識として知って置いたらと思うエピソードは、彼は日本人として初めて「ラーメン」「餃子」「チーズ」「牛乳酒」「黒豆納豆」を食べた人物とされている。

※今回の物語で、胡散臭いサイン色紙が出てきたが、「鉄砲フグ本家」に出てきた「八大将軍吉宗」という色紙は、彼が将軍となったのが1716年であるので、それ以後になる。一方、「元祖鉄砲フグ」の店にあった「副将軍 水戸光圀 1699.11.29」という色紙は、彼が没したのが1701年なので、彼の晩年と言うことになる。と同時に、この時の将軍は6代の徳川家宣であり、共にニセモノであるのは明白(ちゃんが指摘したように、サインペンは当時存在しないし、西暦という概念は当時の日本にはありませんでした。)であるが、「元祖」の方が歴史上の史実を考えると、より古いものがあるということになる。

 

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