甲斐バンド『甲斐バンド・ストーリーⅡ』 [音楽(特撮/邦楽)]
表題のアルバムは2007年にリリースされた彼らのベスト盤である。ベスト盤であるが、後ろの5曲以外はリミックス・バージョンということで、往年のヒット曲がまた違った雰囲気を持って登場するということで、これだけでも新鮮さを感じる内容となっている。また、収録時間の方も76分ということで、たっぷりとあるのも嬉しいところである。
収録曲は以下の全18曲である。(13曲目までは全てリミックス・バージョンである。)『HERO』『翼あるもの』『氷のくちびる』『きんぽうげ』『安奈』『裏切りの街角』『ビューティフル・エネルギー』『ホップコーンをほおばって』『感触(タッチ)』『かりそめのスウィング』『漂泊者(アウトロー)』『テレフォン・ノイローゼ』『地下室のメロディー』『BLUE LETTER』『観覧車'82』『ナイト・ウェイヴ』『シーズン』『破れたハートを売り物に』。
リミックス・バージョンが中心という内容なので、ヒットを記録した当時の演奏を聴きたいという方には「ハズレ」ということになるが、往年のヒット曲の新たな姿をたっぷりと堪能できるということで、これはこれで大いに価値のあるところである。(名曲はいつの時代でも名曲であるが、姿を変えても名曲である、ということが分かります。)
リミックス・バージョンの中からは、『HERO』『安奈』『裏切りの街角』『漂泊者(アウトロー)』という所を筆者のお薦め曲としてピックアップしておく。(尚、リミックス・バージョンではなくてオリジナル・バージョンをという方は、他のベスト盤がリリースされているので、そちらをどうぞ。→曲数が違うが「甲斐バンド・ストーリー」にすれば、本ベスト盤と対比させるのにも良いでしょう。)
往年のヒット曲を知っている世代には新たな魅力を聴かせてくれることになり、それを知らない世代にも新鮮でハートを熱くしてくれるサウンドということで、このような意図を持ったベスト盤というのもまた面白い所である。お薦めのベスト盤である。
↓オリジナル・バージョンをという方はこちらをどうぞ
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