THE WAY WE WERE(SOUNDTRACK)

表題の作品は1973年の映画「追憶」である。映画も有名であるが、それ以上にサントラ盤の方が有名になった作品であり、'70'sにおいて、歴史に残る作品の一つである。

作品データを記しておくと、時間は118分、原作はアーサー・ローレンツ、監督はシドニー・ポラック、脚本はアーサー・ローレンツ、撮影はハリー・ストラドリング・Jr.、音楽はマーヴィン・ハムリッシュである。そして出演は、バーブラ・ストライサンド、ロバート・レッドフォード、ブラッドフォード・ディルマン、パトリック・オニール、ロイス・チャイルズ、スーザン・ブレイクリー、サリー・カークランド、ヴィヴェカ・リンドフォース、コーネリア・シャープ、ハーブ・エデルマン、ジェームズ・ウッズ、たちである。また、本作はアカデミー賞でオリジナル作曲賞と主題歌賞を受賞している。また、バーブラ・ストライザンドの歌った主題歌は全米No.1ソングとなっただけではなく、1974年のBillboard年間シングル・チャートで堂々の1位に輝いている。

20年の歳月に渡る男女の愛を描いた大河ストーリーであり、時代背景の変化を重ね合わせて描いている。1937年の春。大学で出会ったケイティとハベル。しかし2人の生方は全く違っていた。ケイティは政治活動に熱心であったが、ハベルは全く興味を示さなかった。大学を卒業し、第二次世界大戦中のニューヨークで、そんな二人は偶然再会する。ケイティは政治活動に熱心だったが、ハベルは海軍に籍を置いていた。2人は親しくなり、同棲生活を始める。その後、ハベルが除隊すると2人は結婚する。ケイティはハベルに捜索活動を促すようになる。時は流れて1940年代の終わりに2人はハリウッドに移り住み、ハベルは映画脚本家、小説家として有名になっていた。ハベルの小説が映画化されることになり、また身籠もるケイティ。そんな中、ハリウッドに赤狩りの嵐が吹き荒れる。ハベルはそれに嫌気が差し、運動に力を入れるケイティ。結局、子供が生まれた後に離婚し、ケイティはニューヨークに居を移す。そんな2人は再びニューヨークで再会するが...

20年の歳月に渡ったメロドラマであり、今だに人気の高い作品である。一度は見ておきたい作品である。

また、本作はサントラ盤が大ヒットを記録したことでも知られている。アルバムはBillboardのアルバム・チャートで2週連続1位を獲得、1974年の年間アルバム・チャートでも50位にランクインする大ヒットとなった。また、バーブラ・ストライザンドの歌う『The Way We Were』はBillboardのシングル・チャートで1位を獲得し、一旦その座を明け渡すが、再び1位に返り咲き、通算で3週間にわたって1位に輝き、1974年の年間No.1ソングにもなった。ある意味では映画以上に要チェックである。

そのサントラ盤の収録曲は以下の全12曲である。『The Way We Were』『Red Sails In The Sunset』『Look What I've Got』『Like Pretty』『River, Stay 'Way From My Door』『The Way We Were』『Katie』『In The Mood』『Did You Know It Was Me?』『Remembering』『Wrap Your Troubles In Dreams (And Dream Your Troubles Away)』『The Way We Were』。

『The Way We Were』は余りにも有名な曲であるので、誰もが一度は耳にしたことがあるだろうが、シングル・ヒットのものとは別バージョンのものが収録されていて、特にインスト・バージョンは秀逸である。映画と共にセットで手元に置いておきたいサントラ盤である。

 

The Way We Were: Original Soundtrack Recording

• アーティスト: Original Soundtrack
• 出版社/メーカー: Sony
• 発売日: 1993/10/21
• メディア: CD

追憶

• 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
• メディア: DVD

追憶 コレクターズ・エディション

• 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテイメント
• メディア: DVD