THE WIND AND THE LION(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]
表題の作品は1975年のアメリカ映画「風とライオン」である。20世紀初頭のアフリカ・モロッコを舞台にした原住民とアメリカとの間の紛争を描いたアクション作品である。007を降りて暫くとたことから、S.コネリーも随分と落ち着いてきたものである。
作品データを記しておくと、時間は113分、監督と脚本はジョン・ミリアス、撮影はビリー・ウィリアムズ、音楽はジェリー・ゴールドスミスである。そして出演は、ショーン・コネリー、キャンディス・バーゲン、ブライアン・キース、ジョン・ヒューストン、ジェフリー・ルイス、スティーヴ・カナリー、ヴラデク・シェイバル、たちである。
1904年10月。モロッコ・タンジール。イーデン・ペデカリス夫人が新任の副領事との昼食中、馬賊に襲われ、12歳の長男・ウィリアムと9歳の娘・ジェニファーと共に誘拐された。馬賊の首領・ライズリはイーデンたちをリフ山脈の麓近くり丘陵地帯に連れていく。一方、アメリカ・ワシントン。アメリカ婦人が誘拐されたことが国防長官を通じて、大統領・ルーズベルトに報告される。大統領はこの事件を次の選挙に利用することを考え、大西洋艦隊をモロッコに派遣することを決め、夫人を無事に返してもらうか、ライズリを殺すしかない、として行動を開始した。アメリカのモロッコ領事は太守と会ったが物別れとなり、この地を統治するサルタンに会うことにした。が、やはり物別れとなり、海軍が上陸、サルタンとの間で戦闘が始まり、サルタンは捕らえられた...
物語が進んで行くにつれて、ルーズベルトとライズリとの間に奇妙な友情が芽生えていく。これは人間ドラマとしての面白さであるが、砂漠の地を舞台にしたアクションの方もなかなか見所がある作品である。人間ドラマとアクションというのは両立しない作品が多いのだが、本作はこれらが珍しく両立している作品であり、「一粒で二度美味しい」作品に仕上がっている。一度は見ておきたい作品である。
また、サントラ盤の方も、作品に見合ったスケールの大きなものとなっている。物語のスケールが大きいだけに、音楽は難しくなるのだが、そこは流石、J.ゴールドスミスといった所である。映画と共に堪能したい所である。
最後にサントラ盤の収録曲を記しておく、収録曲は以下の全14曲である。『Main Title』『I Remember (Love Theme From The Wind And The Lion)』『Horsemen』『True Feelings』『Raisuli』『True Symbol』『Raisuli Attacks』『Lord Of The Riff』『Tent』『Palace』『Legend』『Morning Camp』『Letter 』『Something Of Value』。
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