篤姫#19 [ドラマ]
物語の舞台がいよいよ江戸城・大奥に移るということで、今回からは第三部に突入。少しは作風が変わるかと思ったが、やっぱり変わらないですね。相変わらず篤姫の青春グラフィティといった感じでした。そして、幾島が存在感のある所を見せていたということで、このコンビの日常生活を面白おかしく、コメディ・タッチで描いていく作品となっていきそうに感じました。(特に、今回の結びの部分で...)
江戸城に入った篤姫。最初の挨拶から、やはり今までと同じような青春真っ直中というった所を出す篤姫。そんな中、将軍家定の母(まもなく姑になる)・本寿院が挨拶に来た時は、「義理とは言え、母上様になられるお方」と言って、自ら下座に行くなど、古来からのしきたりに捕らわれない篤姫。本寿院も一発で篤姫を気に入ったようで、何よりという所でした。(流石に「以後、お見知りおきを」という台詞は出なかったが、近いことを言ってました。)
大奥には古いしきたりがあり、それに捕らわれていたが、非合理的な所は非合理的なこととして改めていこうとする篤姫。で、早速「風変わりな姫様」という噂が広がる。→こんなことに捕らわれている様では、斉彬の密命を果たすなんて無理でしょうし...
そんな篤姫に対して、幾島は幾島で、しきたりや体面を重んじる姿勢を貫いていて、なかなか面白いコンビになったものですね。貫禄では既に何年、何十年も大奥にいるような幾島でした。その幾島は篤姫に、斉彬の密命のことを口にしてしっかりと釘を刺すことも忘れなかったが、これは今回のポイントでした。
家定にだけは会えない篤姫だったが、庭に出た時、「何かおる」と人影に気づいた。(「匂う、○○の香」というように鋭い、としておきましょう。)これに幾島が「おのれ、何やつ」と凄い迫力。「かくれんぼ」をしているという男だったが、初瀨の引きつった顔がコメディ路線へと進んで行く物語を予感させてくれる。で、「公方様」と呼ばれていることから、その男が家定だと篤姫は知った。
こうして、遂に家定と出会った篤姫だったが、色んな策謀が渦巻く大奥ということを、黒船来航から始まる激動の幕末という時代を、全て吹き飛ばしてしまったコメディ・タッチの出会いとなるなんて、面白い所でした。
途中までは、あの将軍様の御台所になるのだから、「風変わりな姫様」というのも面白いかと思ったが、家定がかくれんぼをしているところで篤姫との「ご対面!」となるなんて、こういう重さを感じさせない軽いタッチは実に良いですね。これからもこういうぶっ飛んだ所を見せて貰いたいところでした。
次回は、いよいよ家定と篤姫の結婚ということになるが、この感じだと、今回の延長戦上という物語となって、コメディ・タッチの喜劇になりそうな予感がします。が、その方がはるかに面白くなりそうですし...(そして、いよいよ愛ちゃんと高村さんもご対面になるのか...???→今後もこういうノリで見ていこうと思います。)
※5/14,15,16の朝9:00~10:50には、篤姫様、いや、愛お姉ちゃまが案内役を務めた「ぴあのピア」の『完全保存版ぴあのピア』の再放送があります。妹・泪ちゃんの出ている「名曲探偵アマデウス」というように、銭形ーズがNHKのクラシック音楽を扱う番組に出ているというのもまた面白い所です。
NHK大河ドラマ[篤姫] 完全ガイドブック (TOKYO NEWS MOOK)
- 作者:
- 出版社/メーカー: 東京ニュース通信社
- 発売日: 2007/12/20
- メディア: 大型本
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