ケータイ刑事銭形零25話(2nd.12話)[裏ネタ編] [ケータイ刑事]
今回の銭形零・「裏ネタ編」で取り上げる物語は、2nd.12話の「銭形零の殺人!? ~警視庁密室殺人事件」です。(早いもので、次回が最終回ということになります。)
今回の物語は愛お姉ちゃまと泪お姉ちゃまにもあったが、零ちゃんの冤罪事件ということで、「冤罪事件」について、そしてトリックに使われた「電磁石」と「砂鉄」について記すことにする。
尚、MBSの放送の時に記事は「ここをクリック(MBS)」、BS-iの再放送時に「[改訂版]」として記したものは「ここをクリック(改訂版)」して下さい。
「冤罪事件」:冤罪とは、無実なのに犯罪者として扱われることであり、別の言葉で言えば「濡れ衣」ということである。昭和の事件で冤罪だった事件としては、免田事件(1948年、熊本)、財田川事件(1950年、香川)、米谷事件(1952年、青盛)、島田事件(1954年、静岡)、松山事件(1955年、宮城)、甲山事件(1974年、兵庫)などがある。いずれの事件も、自白を強要したり、証拠の隠匿または捏造があったり、証言に曖昧な所があったりということで、裁判で無罪とされた。(再審を含む。)→「証拠の捏造」ということでは、今回の物語でも零ちゃんが犯人となるように上手い形ででっち上げられている。(零ちゃんはちゃんとそれに対して反論できましたが...)
昔は、先入観を持った捜査により犯人と決めつけて捜査を進め、自白を強要し、その自白を証拠に有罪と下される事件が多くあった。が、科学的捜査が導入されると、冤罪は減った。が、完全になくなった訳ではない。
尚、無実であることを証明することを「冤罪を晴らす」と言う。不名誉なことを「汚名をそそぐ」と言うが、「冤罪をそそぐ」とは言わない。(結構、誤った使い方がされる言葉である。)
「電磁石」:難しく言えば、透磁率の高い強磁性体の鉄心にコイルを巻き、そのコイルに電流を流すことで得られる制御可能な電気性磁石である。コイルに電流を流すと磁場が発生し、それによって鉄心は磁石となる。小学校の理科の実験で誰もが体験しているので、身近なものであろう。
電磁石は磁石としての能力を制御できることから、様々な分野で利用されている。電磁弁、リレーなどが世の中で多く使われている。また、鉄くずを分別するのにも電磁石が利用されている。
磁石として利用するには電流を流し続けなければならない。(これが唯一の欠点と言ったところでしょうか。)直流型と交流型の両方がある。
発生する磁力は、鉄心に巻いたコイルの巻数と、コイルに流れる電流の大きさに比例する。また、鉄心の透磁率(材料固有の値がある)にも比例するため、同じコイルの場合は透磁率の大きい材料の鉄心を使った方が強力な磁石が得られる。また、同じ大きさの永久磁石と比べても、電磁石の方が安価であり、より強い磁石が得られる。
「砂鉄」:岩石中に存在する磁鉄鉱が、岩石の風化分解によって砂のように小さな粒になったものであり、砂金と同様に、自然に出来た物である。成分は名前の通り鉄(Fe)である。当然、純度が100%の鉄という訳ではなく、他の成分を含んでいる。(酸化鉄である。)色は黒であるが、褐色をしたものもある。(褐色=錆であるのは言うまでもない。)鉄であるため、磁石に引き寄せられる。→砂鉄を紙の上に置いて、紙の下から磁石を使って遊んだという経験は誰でもあることでしょう。但し、目の中に入ったら危ないので、注意が必要です。(水でしっかりと洗い流してしまいましょう。)
昔は、餅鉄と共に、製鉄における主原料として多く利用されていたが、現在は鉄鉱石が主原料に置き換わっている。が、日本刀の製作のように、古くから伝わる製造技法においては現在でも使われることがある。
↓参考まで
↓復習をしておきましょう。
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