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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その51) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「コレクター」である。「コレクター」と言うのは「収集家」のことである。(トランジスターや電子管の電極の一つではありません。)が、誰でも何らかの物を集めているであろうから、人は誰でもコレクターである、ということになり、これだけではテーマにならず、話は収束しない。そこで今回はに「人」に関する物を収集しているという条件を付けて「人に関するコレクター」をテーマとする。尚、人間(そのもの)を集めるとなると、奴隷制度のある時代ならともかく、現代ではそういうことは無理なので、「人」と言っても「人間」というよりは「人形」ということにする。(人形のサイズに関しては特に限定しないことにする。)

で、今回登場するのは、「007」からは「黄金銃を持つ男」のスカラマンガ「リビング・デイライツ」のウィティカーの2人、「ケータイ刑事」からは「・1st.7話」の黒井バラである。(「人形」ということで「フィギュア」ということになってフィギュア劇となった「・3rd.7話」があるが、この物語は今回のテーマでは該当しないことになるのもまた面白い所です。)

007」:フランシスコ・スカラマンガ。シリーズ第9作「黄金銃を持つ男」の敵の親玉の殺し屋である。殺しの報酬は1人につき100万ドルという高額なお金を取る彼は、自分の仕事は1発の銃弾があれば十分という自信を持っていて、そのことに拘っていた。また、いくつかの点でボンドとの共通点を見出していて、ボンドを高く評価している。(これも拘りの一つと言うことになる。)

生まれはサーカスであり、10歳で曲撃ちを修得、15歳の頃には既に射撃の名人になっていた。その後、KGBにスカウトされて殺し屋となり、ある程度勤めた後に独立して一匹狼の殺し屋となる。写真がないということで顔は知られておらず、乳頭が3つあるという身体的特徴があり、これが彼を見分ける鍵になっている。(ボンドはこれを利用してスカラマンガになりすまし、香港の有力者・ハイファットに接触していました。)

黄金製の身の回り品を携えていて、それら(シガレットケース、カフスボタン、万年筆、ライター)を組み立てると拳銃になる。(黄金銃といい、銃弾も黄金で出来ている。)この銃を武器にして依頼された殺しを行っていた。

彼の屋敷は人里離れた東南アジアの島にあり、「喜びの館」という。ここにはボンドをはじめとして、西部のガンマン、軽機関銃を持ったギャングなどの蝋人形が備えられてある。また、ここでスカラマンガは銃のトレーニングを行っていて、日々鍛えていた。

最期は、喜びの館でボンドと対決し、ボンドが自分のマネキンとすり替わり、マネキンと思った彼が近づいて行くと、それが本物のボンドであり、1発で仕留められた。

007」:ブラッド・ウィティカー。シリーズ第15作「リビング・デイライツ」に登場した敵の親玉格の一人で、アメリカ人の武器商人である。彼はKGBの資金を使い、アフガン・ゲリラから阿片を購入するという計画を立てた。これに、KGBのプーシキン長官の失脚を狙うコスコフ将軍の野望と利害が一致したことから手を組んだ。

そんな彼は戦争がこの上なく好きであって、普段から軍幹部の制服を着用している。(当然、ニセモノの軍服である。また、これもニセモノであるが、数多くの勲章(のレプリカ)が胸に飾られている。→マニアならではで、それを誇らしげに思っている。)「英雄館」という隠れ家には歴史的な戦闘シーンを人形を使ってジオラマで再現していた。(特に、南北戦争のゲティスバーグの戦いを自慢げに語っていて、完全なオタク・マニアである。)また、ジオラマ以外にも、古代からの時の支配者・権力者たちの蝋人形を数多く所有しており、英雄館に飾っていた。

アメリカ人である彼は、アメリカ軍にいたと言っているが、実際はカンニングによってウエスト・ポイント士官学校を放校処分されていて、記録上は軍とは無縁と言うことになっている。

ボンドがその隠れ家に乗り込んでた時、防弾シールドの付いた最新式のライフルで反撃したが、戦闘シーンを再現したジオラマを展示している広間にあったウェリントン公爵の胸像が彼の上に倒れてきて、あっけない最期を遂げた。

ケータイ刑事」:黒井バラ。「・1st.7話」に登場したゲスト・キャラである。昆虫学者である彼女は「美しいもの」に魅せられていて、蝶の緻密で美しいデザインを気に入っていて、世界の蝶の標本を所有している。また、「中村くん」と名付けた熊の剥製(どう見ても着ぐるみの熊さんなんですけど...)も所有していて、大事にしている。

更に、彼女は赤坂で失踪した女性たちを剥製にしていて、地下室に置いていた。そして雷ちゃんを拉致して剥製にしようとまでした。(人形ではなくて、人間そのものを集めていたということになり、映画「コレクター」をそのまま行っていたということになる。)

剥製にされようとしている絶体絶命のちゃんを岡野さんが(お約束のボケも入りますが...)助けだし、「岡野さんは命の恩人です」とまでちゃんに言わせた岡野さんの活躍(モールス信号は正しく解読できませんでしたが...)と、ちゃんがトリックを見破り、4人の美女失踪事件と、ビデオ・ジャーナリスト殺害の犯人として逮捕された。

今回取り上げた3人は、「コレクター」であるが、いずれもがただのコレクターではなくて偏執狂的なコレクターであり、更に自分の美学を持っていて、とんでもない拘りを持っているというキャラクターが共通している。所謂「マニア」ということになるが、普通のマニアではなく、収集したものを自分のコレクター・ルームに博物館のようにして保管しているという所も共通している。何かを集めるということは誰でもしているであろうが、それが人間そのもの、または人形という共通点があるだけで、コレクションの保管まで同じようになっていたり、3人とも等身大のサイズ(黒井バラは人間そのままですが...)のコレクションがある(「007」の2人の蝋人形は等身大でした。)のも共通している。→同じような類のもののコレクターであるだけに、ある程度の共通点があるだろうと予想されるが、こうも似ているとなると、これもまた恐ろしくなる所である。

尚、3人の生い立ちや名前は違うが、これは別人であるので当然のことである。そのような当たり前の相違点以外の相違点が無いというのも、やはり「驚くべき類似点」ということになる。(でもだれでも何かの「コレクター」であっても、今回の3人のような偏執狂的なコレクターという人は滅多にいないものです。)

次回も、「ゲストキャラにおける類似点」について述べていく予定です。テーマが何かは次回のお楽しみということで...

 

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