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東京少女・水沢エレナ#3「一日限りのデート」 [ドラマ]

今回の物語は、同じ相手を好きになった少女の物語。これをテーマとした作品は「恋日」でもいくつかあり、色んなバリュエーションがあるが、切ない物語ということがベースにある「東京少女」らしいまとめ方の物語でした。

挿入歌『翼』と主題歌『蕾』が上手いこと使い分けられていて、切ない青春の1ページということを上手く描いていましたね。分かっているけど、こういう物語って、惹かれてしまいます。

ただ、今回の物語では、ちょっと気になる所もありました。それは事故の後、葉子がどうして出てこなかったのかということです。事故の時、その場にいなかったというのは納得できても、何なりか事故のことは耳に入り、病院に飛んでくると思うんですけどね...→こうしたら、30分ではとてもじゃないが物語は纏まらないし、全く違う展開になってしまうのは明白ですけど...

病院の待合室で恋愛の話をしている小林エレナと鈴木葉子。2人は仲の良い同級生である。エレナは好きな人が出来たらこうしたいということを口にしていた。が、電気が消える。もう消灯時間になっていたのだった。エレナのお父さんがやってきて、ちょっと小言を言うが、少しだけ大目に見て貰えることになる。

エレナはデートをする時の夢を語っていた。が、エレナは中学の時に目の前でラブレターを破られたことを今でも引きずっていて、ふられたらどうしようということから、告白できないでいたのだった。一方、葉子は「明日告白するんだ」と口にする。が、それはエレナの意中の人・大泉ということで、ショックを受けるエレナ。そんな時、「消すぞ」とお父さんの声がして、真っ暗になる。

翌日、一人で展望室にやってきたエレナ。(「iしたい。」に登場した映像がここに出てきました。)そこに、葉子から電話がかかってくる。葉子は大泉に告白するため待ち伏せていたのだが、「拒否されたらどうしよう」と、落ち着かなかった。そんな所に大泉が来たということで、電話が切られる。

展望室から出たエレナに葉子からメールが届いた。告白成功で、明日、2人で映画に行くことになり、それを伝えてきたのだった。これにエレナは「よかったね」とメールを返そうとする。

その時、車の急ブレーキ音が耳に飛び込んできた。側だったと言うことで、現場に行ったエレナ。するとそこには大泉が倒れていた。

エレナは大泉を病院に担ぎ込んだ。大泉は足は捻挫したものの、命に別状はなかった。しかし、頭をぶつけたようで、記憶喪失になっていた。大泉の母がエレナの父の診断を語っている。それをエレナはドアの外から聴いていた。精密検査の結果、異常はなく、記憶の方も明日になれば元気になって戻っているだろう、と語る。更に「明日になって記憶が戻ったら、反対に事故を起こしてから朝起きるまでのこと、覚えてないと思いますんで」と付け加える。これを耳にしたエレナは、大泉の病室に向かった。

大泉は記憶喪失になったことをエレナに話す。エレナは「退院だって」と言って、車椅子に大泉を乗せて、外に連れ出してデートをすることにした。

エレナは「今日一日、つきあってくれるって言ったんだよ」と嘘を言う。まずは喫茶店に行こうとするが、大泉の来ているトレーナが汚れていたということで、「じゃあ、先に買い物しよう」と言って洋服を買いに行くことにした。
『翼』が流れてきて、店内で服を選ぶエレナ。で、黄色のジャンパーを選び、ペアルックとした。(ここも「iしたい。」にあった映像です。)ペアルックの2人は喫茶店に入る。(かなり目立っている2人でした。)が、話が進まない。そんな中、ザッハトルテを注文する。大泉はチョコレートは苦手、と言うが、特別な一日だし、葭谷は忘れているので食べる、と言ってザッハトルテを食べる。が「チョコ大好き」ということで、それから話が少しずつ進んでいく。(喫茶店から外にいる人を見ながら、適当なことを話にするが、活弁を見ているような感じで、色んな物語に幅が広がっていくという面白さがありますね。)

やがて、「大泉・アンビシャス」と言ったエレナ。(「ボーイズ・ビー・アンビシャス」と掛けているのは言うまでもない。)そこから将来の夢を語り出すようになって、打ち解けていく。エレナは「もう一ヶ所行きたい所があるの」と言って、そこに行くことにした。(ここでAパート終了。経過時間は14分半弱でした。よってBパートは11分半強となります。)

2人がやってきたのはサンシャイン60の展望室だった。(昨夜、葉子に話したデートをする時の夢をそのままやっているエレナです。)観覧スペースから下界の景色を見る2人。が、何処か悩んでいるような表情を見せるエレナを見て「どうせ忘れるけど、悩みぐらい聴けるよ」と言う大泉。景色を見たエレナは意を決して悩みを語り始めようとする。

そんな時、展望室に来ていたカップルが「写真を撮ろうよ」と言って携帯でツーショット写真を撮る姿を目にした大泉が「俺たちも撮ろうよ。写真撮っておけば、今日のこと思い出せるから」と提案する。「いいよ」と断るエレナだったが、大泉のペースに載せられて携帯を出すエレナ。で、ツーショット写真を撮った。撮影した写真を見て喜ぶ大泉だったが、逆にエレナは切なくなってきて、それが顔に出て「もう、帰ろう」と口にした。

今度は大泉が「俺も行きたい所あるんだけど。つきあわない」と口にする。で、大泉が連れて行ったのは、川に架かる鉄道の鉄橋の下だった。

そのばにやってくると「展望台、気持ちよかった。ここはそのお返し」と言う大泉。ここは自分のとっておきの場所であり、胸に溜め込んだものを全部吐き出せる場所だと言う。ここならいくら叫んでも誰にも聴かれることがないので、そんな時はここに来て思いっきり叫ぶという大泉。で、電車がやってきた時、大きな声を出す大泉。が、「私、別に吐き出すもの無い」と言うエレナ。

そんな時、次の電車がやってきたので、再び叫ぶ大泉。それを見たエレナも大声を出した。大泉は「何があったんだよ?」と叫ぶ。これに大泉に背を向けて「何でもない」と叫んで返すエレナ。が、大泉は気づいていて「言えよ。どうせ忘れるんだから」と言う。

少し考えてから振り向いたエレナは目に涙を浮かべていた。そして「大泉くん、葉子とつきあうんだよ」と言い出して、今日、事故に遭う前に葉子が告白したこと、大泉がOKしたこと、大泉がそのことを忘れていると知ったら一日だけいたいと思い、病院を飛び出したこと、一日一緒にいて楽しい思い出作れれば大泉のことを忘れられると思ったのかもしれない、と正直に話した。その後に「でも、忘れたくない」「フラレるのが怖くてずっと言えなかった」と正直な気持ちを口にすると、「私、あなたが好きなの」と大きな声で叫ぶエレナ。これに戸惑いの表情を見せる大泉。が、「小林」エレナに言葉を掛ける。これにエレナは「返事が欲しい訳じゃない。いいの、もういいの」と踏ん切りを付けようとした。

夜、病室に戻った大泉。そこにエレナがやってきた。お父さんに怒られたエレナ、大泉も母にどやされていた。大泉はエレナに話しかけようとするが「もうすぐ消灯だよ」とエレナ。これに大泉はエレナの父がやぶ医者で、診断が間違っていたらいいな、と口にする。が、今日のことを覚えていたとしてもどうするか分からない、とも言う。エレナは黄色のペアルックのジャンパーを指して「もし覚えていたら、もう一度これ着てくれる?」と尋ねるが、大泉も返答できなかった。エレナは「おやすみ」と言うと病室から出て行は、待合室に腰を降ろすのだった。

夜9時になり、消灯時間と言うことで照明が消え、お父さんがエレナがいるのに気づく。が、何も言わなかった。一方、病室では大泉も目を閉じていた。

翌朝、病院にエレナが走ってくる。待合室には車椅子に乗った大泉が黄色のジャンパーを着ていた。エレナは「その服...?」と小さな声で尋ねる。これに大泉は「全然似合っていないだろう、これ。」と言って、昨日売店で買ったと思うが、全く覚えていない、と語る。更に、自分は記憶喪失になったらしい、と続ける。エレナは「もういいの?治ったの?」と尋ねる。これに大泉は、は昨日エレナが病院まで運んでくれたことに感謝の言葉を口にする。「元に戻ったんだね。よかったね」と返すエレナだったが、元気がなかった。そんなエレナは一昨日、葉子がここで言ったように、テーブルにおでこをぶつけてから意を決し、「大泉くん。私、あなたが好きなの」と告白した。「えっ?」と驚く大泉。が、エレナは「いいの、知ってる。葉子とつきあうんだよね。映画、行くんだよね」と返し「でも、言いたかったの」と口にする。大泉は「ごめん」と口にするが、それを聴いたエレナは振り向くと走って外に飛び出していった。

ここから『蕾』が流れてきて、クライマックスへ。(この曲が切ない気持ちを上手く表現していて、とてもいい雰囲気を作り出している。)エレナは鉄道の鉄橋の下にやってくると、そこで展望室で撮影した大泉とのツーショット写真を削除した。そして電車がやってくると大声で叫んでいた...

次回は、「好きといえない」という物語です。今回とは逆に、つきあっていた先輩に対して○○という物語ということで、今回との変化が楽しみです。また、脚本は中江有里さんということで、これもまた楽しみです。
「BS-iドラマ倶楽部」からのお知らせの映像は、やはり今回の物語の中からということで、劇中にあったビル(サンシャイン60)と展望室からの景色でした。何処が出てくるのかはある程度予想できるが、このコーナーも楽しみの一つです。

好きという気持ちを口にすることが出来ない少女が、ちょっとしたことから夢見ていたデートをするという、どこにでもありそうな物語(事故というのは別ですが...)であるが、エレナちゃんの寂しそうな表情に惹かれてしまいました。ほろ苦い青春の1ページということで、ベタな展開であり、展開は予想できるものであるのだが、やはり、ウルウルくるものです。(それだけエレナちゃんに魅力があるということですけど...)

ただ、葉子も大泉の事故のことを知ると、病院に駆けつけてきて、そこに大泉がいないということで、大騒動になりそうにも思うのだが、そういうツッコミは入れないことにしておきます。

そう言えば、病院って消灯時間が早いので、夜にすることって何もなくて、早寝になるんですよね。(お陰で朝も早起きになる。)過去に2ヶ月ほど入院した時、最初は消灯時刻から1、2時間寝付けないこともあったが、直ぐにそれに慣れると、21:30には完全に睡眠の世界に入っていたことを思い出しました。(朝も5時台に目覚めていました。)→随分と健康的な生活をしていたものです。今ではそんな時間に寝るなんて考えられなくなっちゃいましたし...

『翼』と『蕾』が対照的な曲であるが、この2曲が上手く小林エレナの気持ちを表現していたのは良かったですね。主題歌の1曲だけだと何処かで同じ気持ちの描写になってしまうが、真逆の一にある2曲を使うと、物語の奥行きが広がります。曲の方もなかなか良い雰囲気の曲であるし、次の物語も楽しみです。

筆者の個人HPに作品データをまとめているが、土曜日の間に翌週の監督と脚本が誰なのかが分かるようになったので、これまでは放送終了後の土曜夜と、公式HPにデータが追加される月曜夕方(月曜が祝日の場合は火曜)に更新していたが、これを土曜日だけにします。(翌週のデータは土曜の昼間、放送後に出演者の追加で、土曜日の間に2回更新する場合もあります。)

 

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