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ゴルゴ13#6 [アニメ]

今回の物語は、大統領選挙に絡んだ物語ということで、時節柄を考えたチョイスでした。が、ターゲットは大統領候補の暗殺ではなく、その側近の暗殺であり、厳重な警備が行われている中で、証拠を残さないゴルゴ13の用意周到ぶりが際立つ物語でした。→ある意味では推理ドラマであるが、証拠がないということで逮捕できないという、普通の刑事ドラマでは見られない展開は面白い所でした。

あるスタジアムで大統領指名大会が開催される。警察は鼠一匹すら入れないように厳重な警戒態勢を敷く。そのため、町に入る車も全て検問を受け、プラスチック製の玩具の銃ですら、一旦没収するという念の入れようだった。ゴルゴの車に、プラスチック製の銃があり、警察はそれを一旦預かり、翌日に取りに来るように指示する。で、警察にそれを引き取りに行ったゴルゴ。警察は玩具と判断して返却する。が、この時、ゴルゴに気づいた刑事はマークする。大統領指名大会が行われるスタジアム。一人一人ボディチェックを受けなければ中には入れない。ゴルゴはスタジアムに入る前に、近所の出店で射的ゲームで遊んでいた。その間に警察は罠を仕掛け、ゴルゴの車が車上荒らしに狙われたように見せかけて、サングラスとライターを持ち去った。それに気づいたゴルゴは車上荒らしとして被害を受けたことを警察に届け出た。ゴルゴはボディチェックを受けてスタジアムの中に入る。指名大会が始まり、大統領候補が決まる。が、その時、大統領候補の目の前でゴルゴの銃弾がターゲットの側近を撃った。直ちにスタジアムは封鎖され、誰一人外には出られない状況となる。そんな中、ゴルゴは刑事を殴り、公務執行妨害と傷害現行犯(暗殺犯とは別件)で逮捕した。暗殺犯人として追及されるゴルゴは「弁護士を呼んでくれ」と口を開いた。警察は懸命に証拠を探すが、出てこない。そんな中、弁護士が到着した。それからゴルゴの反撃が始まる。そして一つずつ警察が集めようとする証拠を否定していく。トドメは車上荒らしにサングラスとライター、そして玩具の拳銃が盗まれたと届けていたことから、警察が車上荒らしを仕組んだことも分かってしまった。銃も出てこないということで、このままでは起訴できないということで、警察は釈放するしかなかった...

普通の刑事ドラマでは、色んな伏線が犯行の証拠となるように描かれるのだが、ここではそれが犯行を否定する証拠として成立していくことに繋がっていくように描かれている。(あくまでも別の説明がつくということですけど...)犯行の手口についても明らかになっていくが、決め手となる銃が出ないために証拠がなく、どうしても逮捕できない。刑事ドラマの定石パターンを逆に利用して起訴を逃れるという面白い物語でした。

 

↓この物語の原作はこちらに収録

ゴルゴ13 (35) (SPコミックス)

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  • 発売日: 1992/11
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  • 出版社/メーカー: リイド社
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  • メディア: コミック

 

↓傑作選をいくつか

各界著名人セレクション BEST13 of ゴルゴ13

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  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2008/03
  • メディア: 単行本

さいとう・たかをセレクション BEST13 of ゴルゴ13 Author’s selection

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  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2003/11/13
  • メディア: 単行本

リーダーズチョイス BEST13 of ゴルゴ13

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  • 作者: さいとう たかを
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2001/12
  • メディア: 単行本


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