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「WHITE BADGE」 [映画(洋画)]

表題の作品は1992年の韓国映画「ホワイト・バッジ」である。尚、ビデオ化されたときに邦題が「ホワイト・バッジ/大殺戮外人部隊」と変更されている。韓国側からベトナム戦争を捕らえた作品であり、韓国版「プラトーン」というような雰囲気のある作品である。

作品データを記しておくと、時間は125分、原作はアン・ジョンヒョ、監督はチョン・ジヨン、脚本はコン・スヨン、チョウ・ヨンチェル、シム・スンボ、チョン・ジヨンの4人、撮影はユ・ヨンギル、音楽はシン・ビョンハである。そして出演は、アン・ソンギ、リ・キュンユン、ジム・ヒェジン、トック・ユンジャ、たちである。尚、本作は1992年の東京映画祭でグランプリを受賞し、チョン・ジヨンは最優秀監督賞を獲得した。

1979年、韓国・朴大統領が暗殺されたというニュースが流れている頃、ハン・キジュベトナム戦争に行った時の体験を元にして小説を書こうとしていた。が、その体験を思い出すのは辛いことであり、筆は進まなかった。そんな中、かつての戦友・ピョン・ジンスから連絡が入り、久しぶりに会うことにした。そして再会したが、ピョンは精神的に病んでいて、戦時の後遺症に悩んでいた。が、この再会はハンに戦時中の悪夢を思い出させた...

ベトナム戦争の後遺症に悩むという作品はいくつかあるが、アメリカ兵ではなく、韓国兵の視点から捉えている所は珍しく、同じ題材でも違った視点から描かれたということで、これだけでも貴重な作品である。主人公の心の描写を克明に描いていて、後遺症に悩む問題の大きさを上手く描いている。

原作小説の方も高く評価されているが、下手なベトナム戦争を題材にしたアメリカ映画を見るのなら、本作はしっかりと見ておきたい所である。

 

ホワイト・バッジ

  • 出版社/メーカー: ブロードウェイ
  • メディア: DVD


  

ホワイト・バッジ 大殺戮外人部隊

  • 出版社/メーカー: ブレイブワークスレーベル
  • メディア: VHS

 

↓原作小説

 

ホワイト・バッジ

  • 作者: 安 正孝
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 1993/05
  • メディア: 単行本

 

↓参考まで

韓国の経済発展とベトナム戦争

  • 作者: 朴 根好
  • 出版社/メーカー: 御茶の水書房
  • 発売日: 1993/10
  • メディア: -

朴正煕、最後の一日―韓国の歴史を変えた銃声

朴正煕、最後の一日―韓国の歴史を変えた銃声

  • 作者: 趙 甲済
  • 出版社/メーカー: 草思社
  • 発売日: 2006/05/24
  • メディア: 単行本


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