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「陸軍中野学校」(その3) [映画(邦画)]

今回は、「007」シリーズを意識したのか、娯楽作品としての要素が加わり、敵スパイとの対決というこの後の本シリーズの形が実現した、1966年のもう1本の作品であるシリーズ第2作についてです。

シリーズ第2作陸軍中野学校 雲一号指令」(1966年)
作品データを記しておくと、1966年の大映京都の作品で、81分の白黒作品である。監督は森一生、脚本は日下部一郎と長谷川公之の2人、撮影は今井ひろし、美術は太田誠一、音楽は斎藤一郎である。そして出演は、市川雷蔵、村松英子、加東大介、佐藤慶、仲村隆、中野誠也、戸浦六宏、伊達三郎、越川一、木村玄、森矢雄二、尾上栄五郎、原聖四郎、石原須磨男、近江輝子、香山恵子、毛利郁子、たちである。

大型軍用船が神戸後を出た後で爆発、沈没するという事件が連続して起こり、陸軍中野学校にこの事件を解決するように、と命令が下された。これを受けて椎名と杉本が捜査に当たることとなる。捜査を開始して潜入捜査をする椎名と杉本。やがて、教会をアジトとする敵組織の存在に気づき、マークする人物を追うが、マークした人物は口を割ることなく自殺してしまう。で、マークしていた男が会っていた人物をマークして手掛かりを掴んでいく。やがて、それは日本に潜入した中国のスパイ機関だということに行き当たり、アジトの教会が怪電波を出している場所だと分かり...

前作とは打って変わって、スパイとなった推名の活躍を描いた娯楽作品というものになった。(そうなると、白黒作品というのがちょっと残念に感じる所である。)前作が推名たちがスパイになるまでの人間ドラマだったことから方向が変わり、テンポ良く物語が進んで行く。しかし、アクションと言う点は控えめである。が、007ばりの秘密兵器(但し、時代設定が太平洋戦争に突入する少し前なので、それなりのものである。)を駆使したスパイ戦ということでは十分楽しむことが出来るものとなった。ただ、色々と「007」シリーズを匂わせるような所(あくまでもコネリー・ボンド時代の作品群である。)があって、当時、既に「007」の影響を逃れることは出来ないようになっていたと言うことが出来る。

シリーズということでは、敵組織との対決というこの後のスタイルが確立したということで、やはりしっかりと見ておきたい1本である。

 

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