「YONGGARY」 [映画(洋画)]
表題の作品は2000年の韓国とアメリカの合作映画「怪獣大決戦ヤンガリー」である。韓国では誰もが知っているような古典的怪獣・ヤンガリーを、ハリウッド映画界の力を借りて世界的な作品にした韓国の意欲作であり、韓国映画としたら波角の予算を投入した作品である。クオリティはともかく、CGを派手に使っていて、それなりの娯楽作品に仕上がっている。
作品データを記しておくと、時間は98分、製作と監督はシム・ヒョンレ、脚本はマーティ・プール、撮影はキム・アンホン、音楽はクリス・デズモンドである。そして出演は、ダン・キャッシュマン、ハリソン・ヤング、ドナ・フィリップソン、ワイリー・ピケット、リチャード・B・リヴィングストン、ブライアント・ウェルズ、たちである。
考古学者のキャンベル教授と、世界的に有名な古生物学者ヒューズ博士が率いる発掘隊が、2億年にわたって眠り続けている大怪獣ヤンガリーの化石を発見した。が、キャンベル教授は名声を独り占めにしようと企んだ。で、ヒューズ博士が行方不明になってしまう。また、化石の発掘現場では作業員の不審な死亡事故が連続して起こる。しかし、ここは名声が欲しいキャンベル教授は事故のことを気にせず、発掘作業を続けた。それから2年後、行方不明になっていたヒューズ博士が現れ、ヤンガリーの危険性を世に問うが、ヤンガリーが復活してしまう。軍のパーカー大尉は地球の命運を賭けて、怪獣ヤンガリーと対決することになる...
怪獣映画ということではそれなりの見せ場が用意されているが、「ゴジラ」と比べるとやはり練りが足りない部分を感じる。が、怪獣が登場するTV作品と比べると、資金をつぎ込んだこともあって、しっかりと見せてくれる。また、構想5年という時間をかけたシム・ヒョンレ監督の執念も感じることが出来る。CGの方は頭を抱えてしまう所もあるが、製作者の熱意はしっかりと伝わってくる。怪獣映画ファンであれば見ておきたい作品である。
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