ゴルゴ13#8 [アニメ]
今回はゴルゴがプロらしい姿を見せたということと、ターゲットのボス側に慢心があったという所が面白いところでした。やはり、世の中に「完全」というものは無い、ということですね。
20年かけて築き上げた自分のシマを、ニューヨークのマフィアに取り上げられそうになったベントナ。金の隠し場所を吐かせるために拷問を受けるが、余裕の笑を見せる。これから状況を把握する。ベントナはゴルゴ13に、ボス・ドン・ジョバンニの殺害を依頼していたが、ジョバンニは防弾ガラスに入れ替えたホテルの21階の部屋に閉じこもる。そんな中、ベントナの死体が発見される。彼の妻は組織を解散し、ゴルゴ13への依頼をキャンセルと申し出るが、ゴルゴ13は一度受けた仕事は最後までする、と言って拒否する。一方、ジョバンニの身を守るために、ジョバンニま部下は組織の殺し屋を使って逆襲に出る。チンピラを使ってゴルゴ13を研究し、隠し撮りによって、ゴルゴ13はフィルム4コマの間、つまり0.17秒で銃を抜き、0.04秒間隔で撃てることを調べ上げた。そして組織の優秀な殺し屋3人を使ってゴルゴを消そうとする。ゴルゴ13はホテルから700m離れた位置にある鉄塔からボスを狙い。ライフルを連発する。ジョバンニの命を受けてゴルゴ13を消そうとしていた手下は、連発をゴルゴ13が自棄になったと解釈し、既に勝ったつもりでいた。そこにドン・ジョバンニが殺されたということを伝えに来た部下が現れた。で、ゴルゴ13の連発は自棄になったのではなく、同じ所を撃って防弾ガラスにひびを入れ、防弾ガラスを破って狙撃したと察知した。ゴルゴ13は一転して反撃に出て、3人の殺し屋を簡単に始末した。更に手下も簡単に始末した...
依頼者が殺されても、受けた仕事は最後まで行うゴルゴ13のプロとしての誇り、不可能と思われる防弾ガラスを突破する奇跡的な技、狙われていても落ち着いて対処する冷静さ、ゴルゴ13らしいキャラが出ている物語でした。
ドン・ジョバンニの部下のように、「防弾ガラスがあるから大丈夫」というように、技術によって生み出されたものを100%信用した過信が命取りになったということで、信頼することは悪いことでは無いが「過信」はダメという教訓はしっかりと生かさないといけませんね。
↓この物語の原作はこれに収録されています。
↓傑作選をいくつか
さいとう・たかをセレクション BEST13 of ゴルゴ13 Author’s selection
- 作者: さいとう たかを
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2003/11/13
- メディア: 単行本
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