TwellV・神宮前名画座「FLYING TIGERS」 [映画(洋画)]
久しぶりの神宮前名画座の放送となったが、4月以降は本当に開店休業状態だから、半分忘れていました。辛うじて5月の放送と言うことになったが、今回は土曜だけの放送で日曜の方は野球中継のためお休みです。(ということなので、近いうちにまた再放送すると思われます。)
今回はまたも(といっても、間が空いているだけに、殆ど忘れている...)戦争映画ということで、1942年の「フライング・タイガー」でした。この作品は日本では劇場未公開である。また、撮影された時は太平洋戦争が始まる前であったが、内容はアメリカの戦意高揚を目的としたプロパガンダ映画である。西部劇のスター・ジョン・ウェインが主役で、日本軍を次々と打ち破っていく。尚、この作品は白黒作品であるが、今回放送されたものは着色処理されてカラー作品となったものである。
作品データを記しておくと、時間は101分である。原案はケネス・ガメット、監督はデヴィッド・ミラー、脚本はケネス・ガメットとバリー・トリヴァースの2人、撮影はジャック・マータ、音楽はウォルター・シャーフである。そして出演は、ジョン・ウェイン、ジョン・キャロル、アンナ・リー、ポール・ケリー、ゴードン・ジョーンズ、メエ・クラーク、アディソン・リチャーズ、たちである。
中国戦線で日本軍を相手に迎え撃つアメリカの義勇軍・フライング・タイガーの活躍を描いたものであり、敗色ムードの蒋介石の軍を実に格好良く助けて日本軍を蹴散らしていく。(流石はプロパガンダ映画です。)
尚、この手の作品では、空中戦は空撮された記録フィルムが使われることが多いが、本作ではそういうものを使っておらず、特撮によるものである。(やはり、敵を撃墜した後に、しっかりと「敵は悪者」という描写を入れるなど、本作の意図を徹底するためです。)
ストーリーとしたら、あって無いようなものであり、製作時期を考えると、見事なプロパガンダ映画ということになる。が、時代が変わった現在では、どうでも良いような作品ということが出来る。ただ、本作の特撮という部分に関しては、当時の技術を知る上でも資料になる、といった所である。(一応、日本人にとったらこれだけでしょう。)アメリカ人にとったら、自分たちがヒーローになっていると言うことで気持ちが良いだろうが、中国人にとっても恩着せがましく感じると思うのですが...
次回の神宮前名画座は6/7と6/8の放送で、作品の方は1939年の「嵐が丘」です。その次は6/21と6/22放送の1949年の「硫黄島の砂」、6/29は1948年の「ジャンヌ・ダーク」と続きます。(やはり毎週放送とはいきません...)
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