SSブログ

東京少女・水沢エレナ#5「マイ・フェア・エレナ」 [ドラマ]

水沢エレナ主演作品も今回で終わりということで、今回の物語は締めくくりの物語となる「マイ・フェア・エレナ」です。タイトルからも分かるように、A.ヘプバーン主演の「マイ・フェア・レディ」がベースになっている部分がある物語でもある。(設定や結末は随分と違ってますが...)また、ここまでの物語はシリアス系のものだったが、今回はコミカル編ということで、本シリーズの意図をしっかりと出していた物語でした。ただ、時間的な制約なのか、顧問弁護士の橘についての描写(特に出だしの所)がもう少し欲しい所でもありました。「君の歌」が前後編となったが、こっちが前後編であっても良かったと思うのだが、コメディ・タッチの作品だから1回にしたかったのでしょうね...

それにしても、サンバということで、「ケータイ刑事THE MOVIE」から「舞のサンバ」を使うなんて、やってくれますね。(まさかとは思ったが、BS-i作品らしいチョイスでした。→流石に「マツケンサンバ」はあり得ないと思ってましたけど...)

淑女教育をというところは「マイ・フェア・レディ」であるが、そちらと違ってコミカルに描いていた所が面白い所でした。(シリアスに描いていたら、それこそ「マイ・フェア・レディ」との差別化が出来無くなっちゃうし、ここまでの「東京少女・水沢エレナ」はコミカルな物語がなかったので、これはこれで良かったということになります。)

エレナの苗字は、「浅野」「小林」「野本」「大崎」ということでしたが、主人公の苗字が何かということも本シリーズの楽しみの一つになってきました。

名門・西園寺家。顧問弁護士の橘が、お世継ぎ候補がいたということを奥様(真理子)に報告する。それは20年前に家出した正彦の娘で、伊香保の温泉街にいた。正彦は15年前に事故で亡くなっていた。娘はエレナという名前で、16歳ということだった。

エレナは伊香保の「むぅらん・るーじゅ」という踊り小屋の人気No.1のダンサーだった。育ての親のタケルおじさんがエレナに、東京に行くことを勧める(当然、魂胆がありました。)と、「東京、行く」と言うエレナ。で、やってきたのは東京の西園寺家の屋敷だった。

屋敷では一族が集まっていて、当主の真理子が、エレナが西園寺家の人間として相応しければ、全財産を相続させて継がせる、と言う。そんなところにエレナがやってきた。いきなり「ちわ~っす」と挨拶するエレナ。西園寺家の人たちはそんなエレナを物珍しそうに見ていた。

いきなりサンバを踊るエレナ。(曲は「舞のサンバ」)が、そのじゃじゃ馬ぶりに「想像の孫の姿とは大分ギャップが...」と真理子は卒倒しそうになり「あの子をつまみ出してちょうだい」で、追い出されそうになるエレナ。が、真理子は「認めません」

橘は、エレナはせっかく見つけた世次候補と言うことで、少し様子を見たらどうか、と提案するが、真理子は「無駄よ」と受け付けない。これに「私が彼女を変えて見せましょう」と言って、エレナに淑女教育を始めることにした。(が、当然、魂胆があった。)

エレナは「東京のダンシング・クイーンが無理なら、大阪のダンシング・クイーンにでもなってやるか」と思って、西園寺家から出ていこうとする。が「行かないで、エレナさん」と橘が呼び止めた。で、淑女に育て上げると告げ、「淑女になったらこの家の世次として認められる」「僕はあなたを伊香保に返したくないんです」と言ってエレナを説得する。また、真理子は「一ヶ月、一ヶ月だけ待ちましょう」と言って、一ヶ月という猶予が与えられた。

で、橘によるエレナの淑女教育が始まる。(ここが映画「マイ・フェア・レディ」という所)コルセットに苦しみ、笑い方、歩き方、ナイフとフォークの使い方、手紙(字)の書き方まで、徹底的に教え込まれる。(この部分、コメディ・タッチで面白いが、時間の関係もあって、そんなに長くない。ネタを仕込むならここであり、この物語を前後編にするのなら、いくつか印象に残るエピソードを入れてたっぷりと描いて欲しい所でもあります。)

まもなく一ヶ月になるということで、手紙を書いたエレナ。(達筆すぎて読めない字の手紙でした。)が「読めねぇ。字もろくに書けないのに手紙なんてよこして、泣けるよな~」とおじさんは感激していた。が、むぅらん・るーじゅの経営は良くなく、踊り子たちにギャラが払えない状態だった。で「そろそろ集金に行ってもいいんじゃない」という踊り子たちの言葉に乗せられたおじさんは、踊り子たちと共に東京の西園寺家に向かった。

その日は「西園寺家 お世継ぎお披露目」の日だった。橘の教育で、見違えるように淑女のようになったエレナ。が、いきなり階段から転げ落ちる。橘が「ワープです」とフォローし「愛敬です、愛敬」と言い、于レナは「おっほほほほほ」と笑って誤魔化す。が、エレナのドジぶりは続く。が、兎に角何があっても「おっほほほほほ」と誤魔化すエレナだった。

そんな所におじさんの車が到着。完全に場違いというおじさんたち。芝刈り機ではしゃぐ踊り子もいた。また、エレナのドレス姿を見て「そんなんで踊れるのか」から、ラジカセで『舞のサンバ』を流し始める。で、靴を脱ぎ捨てて踊り始めるエレナ。更に、以前の言葉遣い、じゃじゃ馬に戻るエレナだった。

真理子はそんなエレナの姿で卒倒寸前に。橘がそれに気づいて助けようとするが、真理子は卒倒してしまった。(ここでAパート終了。経過時間は14分半を回った所でした。よってBパートは11分半弱になります。)

一族の人間は帰ってしまい、踊り子たちも帰り支度をしている。エレナは「また遊びに来てよ」と言うが、踊り子たちは自分たちが場違いの場所にいると感じていて、気まずい雰囲気に。そんな中、タケルおじさん「奥様に話が」と言って、無理矢理屋敷の中に入っていこうとする。橘が何とか阻止しようとするが、おじさんは屋敷の中へ。橘はそれを止めるため、手にしていたファイルをその場に置いてしまう。で、エレナがそのファイルに気づき、中を見た。すると「淑女への記録 ~大崎エレナ編~」というタイトルで、エレナの淑女教育の記録写真に満ちていた。

タケルおじさんは真理子の元で話をする。で、むぅらん・るーじゅの人気はがた落ちで経営が苦しいこと、エレナは西園寺家の大事な世継候補、などを言って、エレナを売りに出した補填と言って、遠回しにお金が欲しいことを口にする。が、そういう輩の扱いは慣れている真理子の前に、この場はお引き取りということで...

そんなやりとりを扉の外で聴いていたエレナは急いで階段を駆け上がり、自室へ。暫くして橘がエレナの元に行って「さっきのお披露目会のダメ出しをしますよ」と言うが、エレナは返事をしない。ここは諦める橘だったが、そんな所にエレナから携帯に着信が入る。で、電話に出た橘。

エレナは自分がどういう人間なのか分からなくなった、と告。「それはアイデンティティ・クライシスと言って...」と説明する橘。エレナは大人が勝手だということをを口にすると、橘が何故自分をこの家に留めようとしたかを問う。で、先ほど拾ったファイルを突きつけるエレナ。橘は「嫌らしいものではなく、学会に提出するための、あくまでも真面目な資料です」と言って、自分の魂胆を口にする。淑女教育研究会に属していて、今でも定期的に開かれるOB会のゼミに参加しいてる。で、エレナは研究材料に申し分のない逸材であり、エレナを淑女として育て上げた暁には、自分は単なる淑女研究会OBから淑女教育理事会の正会員になれる、と告げた。これにエレナはカンカンになり、橘のことをちょっと良いかも、と思いかけていたが、大人と言うことで却下

橘は直ぐに「悪かった」と言って謝るが、エレナは荷物をまとめていて、出ていこうとする。「淑女教育は為になった」ということについてお礼は言うが「でももう、さよならですかね」と言うと出ていく。橘は「何処に行くの?」と尋ねるが「まだ決めていません」とエレナ。しかし、自分は踊っている時が一番幸せで、これからは漂流の踊り子として気ままに暮らすことでしょう、と世捨て人のような台詞を口にして「その成長記録の最後のページに書いておいてください。エレナは16歳にして世をはかなみ、そして旅に出た、とでも」と言うと、出ていった。真理子は物陰からそのやりとりを見ていた。

エレナが屋敷から出て行こうとしていると、「エレナ」と言って真理子が呼び止めた。そして、エレナの成長記録は橘に変わって自分が付ける、と言う。「何で?」と尋ねるエレナに「あなたみたいな中途半端な淑女をこの世に出したら、我が西園寺家の恥なの」と言って、もう暫く淑女教育の続きを受けて貰う、と告ると、ファイルを開いてエレナに見せる。が、「大崎エレナ」という名前の苗字の「大崎」の所にバッテンが書いてあり、手書きで「西園寺」と書かれていた。これにエレナは「分かったわ、淑女にでもなんにでもなってやろうじゃない」とOKした。が、「私のわがままも言わせて」と言ってファイルを奪うと、赤のボールペンを取り出して「淑女」と言う所を消すと「」と書き入れた。で「よろしく、おばあちゃん」と言って真理子にファイルを見せる。

すると真理子は「せめて、こうしていい」と言って、エレナが書いた「」と言う字にバツを付けると「」と書いた。で「おばあちゃん。嫌々嫌々。おかあさんと呼んで頂戴」と言う。エレナはツバを飲み込んでから首を横に傾けて了承する。で、真理子はホッとする。が、エレナのフックが飛び出して、真理子の顔面を捕らえ、鼻血を流した真理子は「元気な子」。エレナは笑顔を見せていた。

エンディング綺麗な花をバックに『蕾』が流れる。が、今回の物語にはこの曲は雰囲気が違いすぎますね。(花と『蕾』の組み合わせは、とても良い雰囲気なんですけどね...)

次回からは6月と言うことで、ヒロインが交代して、桜庭ななみがヒロインとなる「東京少女・桜庭ななみ」です。(BS-i作品には初登場ということになります。→山下リオ、水沢エレナは以前にBS-i作品に出演しているので「おかえり」という所があったが、桜庭ななみは「以後、お見知りおきを」ということになり、4、5月とは少し違った感じがします。)で、初回の物語は「恋より大切なこと」という物語です。幼なじみの友達との間で繰り広げられる小さな恋物語ということのようですね。で、監督が佐々木浩久監督ということなので、これはこれで楽しみでもあります。

また、次回予告に流れた主題歌は、当然本人が歌っているものだが、ポップな感じの曲であって、可愛いという感じのものですね。曲のタイトルは現時点では分からないが、来週になると分かることでしょう。

「BS-iドラマ倶楽部」からのお知らせの映像は、今回も高速と東京タワーを中心とした夕景でした。今回の物語も、西園寺家が「東京」ではなくても成り立つ物語でもあり、「東京」に拘る必要がないということで、基本の「高速+東京タワー」を使ったということでしょうか。

そう思ったら、「東京少女・水沢エレナ」は「君の歌」と「一日限りのデート」は舞台が東京ということが物語に活かされていたが、「好きといえない」と「マイ・フェア・エレナ」は「東京」でなくても構わない物語ということで、「東京を舞台にした」という部分から「月単位で主演が変わり、異なる4つの役を演じる」ということに主眼が置かれるように変化してきたということですかね。

4本の物語(今月は前後編があったので、全5回だが、物語は4本でした。)があったら、1つはコメディ・タッチの作品があるだろうとは思っていたが、今回の物語はそういう物語だったということで、これまでとは全く違った弾けた水沢エレナを見ることが出来ました。これまでの出演作からはコミカルな所がなかっただけに、7代目を襲名した場合、ちょっと不安がということになりかねないと思っていたが、今回の弾けぶりから7代目を襲名しても問題はないですね。(筆者は7代目の本命と見ています。(対抗が山下リオ))とにかく、一ヶ月、お疲れ様でした。次に姿を見せる時は、青葉台学園の制服赤リボンになっていることを期待します。

「東京少女・水沢エレナ」は初回からBDで録画したが、いきなりこれが役に立ちました。「東京少女・山下リオ」は全4回だったので、SPモード(画質はHDではなくてSDになる)で1枚のDVDに入ったが、全5回だとSPでは1枚には入らない。が、BSのDRモード(=放送画質そのまま、つまりBS-HD)では5本を1枚のDISC(シングルレイヤー)に入るのである。(実際、160分強収録出来るので、始球式の時の特番まで入るはずです。)このため、整理が楽になります。(ただ、6月は全4回なので、BDの2/3ということになっちゃうので、どうしましょうか...→デュアルレイヤーのDISCだと12本収録出来るので、6、7、9月の作品を1枚にということが可能になるだけに...)→高画質化だけでなく省スペースにもなる、というのは嬉しい所です。

 

↓原作ノベライズはこちら

好きといえない (リンダブックス 東京少女 2)

  • 作者: リンダブックス編集部
  • 出版社/メーカー: 泰文堂
  • 発売日: 2008/05
  • メディア: 文庫

 

↓やはりこれを出さないことには...

マイ・フェア・レディ スペシャル・エディション(2枚組)

マイ・フェア・レディ スペシャル・エディション(2枚組)

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: DVD

マイ・フェア・レディ 特別版

マイ・フェア・レディ 特別版

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: DVD

↓『舞のサンバ』はこれに収録されています。

ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密~銭形姉妹への挑戦状+TVシリーズ オリジナル・サウンドトラック

ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密~銭形姉妹への挑戦状+TVシリーズ オリジナル・サウンドトラック

  • アーティスト: サントラ,黒川芽以,小野綾子,CHINO,もろこし村青年団,宮原永海,草刈正雄,金剛地武志,ドリマックスガール,ナミ&チヨ
  • 出版社/メーカー: ヤマハミュージックコミュニケーションズ
  • 発売日: 2006/02/01
  • メディア: CD

 

↓参考まで

ディスクガイドシリーズ 22 SAMBA (THE DIG PRESENTS DISC GUIDE SERIES)

ディスクガイドシリーズ 22 SAMBA (THE DIG PRESENTS DISC GUIDE SERIES)

  • 作者: 麻生 雅人
  • 出版社/メーカー: シンコーミュージックエンタテイメント
  • 発売日: 2005/08/01
  • メディア: 単行本

ミステリー・オブ・サンバ―ブラジルのポピュラー音楽とナショナル・アイデンティテイー (Black culture archives (02))

ミステリー・オブ・サンバ―ブラジルのポピュラー音楽とナショナル・アイデンティテイー (Black culture archives (02))

  • 作者: 水野 一
  • 出版社/メーカー: ブルースインターアクションズ
  • 発売日: 2000/06
  • メディア: 単行本

ブラジリアン・サウンド―サンバ、ボサノヴァ、MPB ブラジル音楽のすべて

ブラジリアン・サウンド―サンバ、ボサノヴァ、MPB ブラジル音楽のすべて

  • 作者: クリス マッガワン
  • 出版社/メーカー: シンコーミュージック
  • 発売日: 2000/09
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

伊香保温泉 るるぶクラブにっぽんの温泉

伊香保温泉 るるぶクラブにっぽんの温泉

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: JTB
  • 発売日: 2003/11/21
  • メディア: ムック


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。