「渡り鳥」(その1) [映画(邦画)]
懐かしの邦画ヒーローシリーズ・第23弾として、「渡り鳥」シリーズを取り上げる。本シリーズは言わずと知れた日活が放った人気シリーズであり、小林旭の全盛期の作品で、彼の代表作シリーズである。物語は単純明快で、ギターを背負った主人公・滝伸次が地方都市に流れつき、そこで地元の悪玉から善玉を倒し、娘の思いを断ち切って去っていく、というものである。(見事なまでのパターンにハマった作品である。→特に製作順序に従って見る必要はないです。)尚、最終作の第9作のみ、主人公の名前が違う、監督が違うという特徴があるが、主演は小林旭であり、シリーズ最終作という位置づけにされている。(中には、第9作は別物という人がいますけど...)第8作までは全て斎藤武市監督、ヒロインは浅丘ルリ子である。また、ライバルとして宍戸錠が第6作まで続けて登場している。
人気が出たため、2年目の1960年には4本が製作されるというように、瞬く間に大人気となったシリーズである。
尚、本作のコンセプトが、後に「快傑ズバット」(1977年、東映、東京12チャンネル(現・テレビ東京)で放送)で使われているというのも有名な話であり、本作の影響の大きさを伺うことの出来るエピソードである。
初回となる今回は、いつものようにシリーズ作品の簡単なおさらいです。製作順に、タイトルと製作年を記しておく。
シリーズ第1作「ギターを持った渡り鳥」(1959年)、シリーズ第2作「口笛が流れる港町」(1960年)、シリーズ第3作「渡り鳥いつまた帰る」(1960年)、シリーズ第4作「赤い夕日の渡り鳥」(1960年)、シリーズ第5作「大草原の渡り鳥」(1960年)、シリーズ第6作「波涛を越える渡り鳥」(1961年)、シリーズ第7作「大海原を行く渡り鳥」(1961年)、シリーズ第8作「北帰行より・渡り鳥北へ帰る」(1962年)、シリーズ第9作「渡り鳥故郷へ帰る」(1962年)。
次回からは、製作順に従って、それぞれの作品について述べていきます。
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