篤姫#22 [ドラマ]
相変わらずのんびりした物語であるが、今回は幕末の動乱期が舞台になっている作品であるように、いくつかの大きな動きが出てきたということで、これは、と一瞬思わせたが、篤姫を中心とした所からすると、そういう動きは対岸の火事を見ているような感じにしか見えないゆるゆるした物語でした。兎に角、緊迫感が無く、ライト・コメディという感じでした。→ゆるゆるのこういう展開に慣れちゃったということもありますね...
やはり「謎は解けたよ、ワトソンくん」の続きで、家定がうつけではないということを篤姫に語った所が一番の山でしたね。(最後の10分の家定・篤姫夫妻のやりとり。)相手が将軍様であり、自分の夫ということで、「愛の光で闇を討つ。…(中略)…そこら辺のギャルと一緒にすると火傷するよ」からストラップを投げるということにはならなかったが、ようやく一つの事件を解決したという感じでした。
愛ちゃんと高村さんの二度目のご対面があったが、阿部が死んでしまったと言うことで、一つの楽しみだったご対面はもう無くなったのが残念だが、歴史的事実をねじ曲げる訳にはいきませんからね。(一度だけ組んだことがある舞ちゃんと高村さんの再会というのは、最初から期待していなかったので、別にどうもという感じですけど...)
前回はお休みだった尚五郎が、斉明らや西鄕が薩摩に戻ったと言うことで登場したが、少しは若旦那っぽくなったかと思ったが、噂を確かめようと西鄕に食い下がる所は、やっぱり変わっていなかったですね。
一橋慶喜との対面、アメリカと下田条約の締結という、歴史的にはポイントになる出来事は簡単に触れていたが、共に本作の作風からは異質なものにしか感じられなくなっているのですけど...→無理に描かなくて、ナレーションで語るだけで十分かと...
前回、井戸端会議団を結成した本寿院や滝山たちは、今回は空気化してしまい、存在感がなかったし、側室・お志賀も今回はどうでもいいような感じでの登場ということで、前回が余りにもコメディ路線に行っちゃったことの反動なのか、物足りなさばかりが積もっていった物語でした。
次回は、秘密を話したということで、家定・篤姫夫妻に少し変化が見られるようになるが、面白夫婦の物語になりそうな感じですね。
NHK大河ドラマ[篤姫] 完全ガイドブック (TOKYO NEWS MOOK)
- 作者:
- 出版社/メーカー: 東京ニュース通信社
- 発売日: 2007/12/20
- メディア: 大型本
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