ゴーオンジャー#17 [特撮]
今回のBGMは、2000年に発表されたNEIL YOUNGの「SILVER & GOLD」というアルバムです。って、当然でしょう。流石に、童話の「金の斧、銀の斧」を聴きながらというのは合わないので止めましたが、黒川芽以さんのDVD「黒川芽以STYLE」に収録されている「金のケータイ、銀のケータイ」というショート・ドラマは見直しましたけど...
新戦士のデビューということで、今回はゴーオンジャーの5人はダメ駄目ぶりを発揮して、金と銀の引き立て役に終始していたが、今までのノリが否定されたようになっちゃって、急に冷めてしまいました。尚、誰とは言わないことにするが、そんな中でも自分たちの存在を目立たせようとしていたのがいたが、物語の位置づけから自分たちの役割が読めないKYキャラとして認定です。
しかも、金はハッパバンキが巨大化できないようにしていたというように、敵のことをよく研究している、ということも伝わってきて、もはや忘れられているようだが、「環境問題」をテーマにした作品としたらよく考えられていましたね。とにかく、巨大化させずに倒してしまったら、町の破壊も小さくて済むし、消費するエネルギーも小さくて済む。5人の名前で「えころじい(エコロジー)」と言って、環境問題に取り組んでいそうな素振りだけのゴーオンジャーは、いつも最終的には倒しているものが、怪人を巨大化させて町を破壊させることに手助けしているだけに、現代のヒーローとしたら、未来の地球を考えていない環境に優しくないヒーローの道を進んでいくだけです。(が、巨大戦が無くなると、見所も無くなっちゃうけど...)
一方、ガイアークの方も、ヨゴシュタイン+ヒラメキメデス+ハッパバンキによるトリオで名乗りをするというように、金銀という新キャラに持って行かれないように努力していたのは微笑ましい所でした。しかも、形勢が悪いとみたら、さっさと下っ端のハッパバンキに押しつけて、自分は逃げてしまうヨゴシュタイン。こういう幹部らしいキャラは大事にして貰いたいところである。(敵幹部は卑怯に、怖く、堂々としていてもらわなきゃ...)
そんな中、ケガレシアもハッパバンキの名前を耳にすると「葉っぱ?」と漏らしていたが、霧島ハルキ(「0093女王陛下の草刈正雄」)が口にする駄洒落(説明までしてくれるサービスまである)を知っていると、顔を洗って出直しです。
そして、やっぱり玩具のプロモーションという内容になっちゃって、またもつまらない物語でした。
で、正義の側が7人になったら、相手が侵略者であっても、益々「弱い者イジメの図」にしか見えなくなってしまうのと、一人一人はとても弱い雑魚という印象が強くなるだけで、悪いことばかりが浮かんでくるだけである。これが終盤のクライマックスならばともかく、まだ折り返し点にも達していないのだし、不安要素ばかりしか浮かんでこない。
第一、出演者が多くなることで製作費もかかるだけで、デメリットばかり浮かんでくる。一応メリットとしたら、玩具を売りたいスポンサーにとっては、それだけ多くの関連グッズ、玩具の類を発売できるということになり、売れれば大儲けとなることぐらいですかね。ただ、何でもかんでも販売価格が上がっていく現在、お母さんは真っ先に玩具を買わないことでやりくりするだけに、売り上げを伸ばすのは厳しく、種類が増えることによるコスト増と売り上げ減少によって、デメリットになりかねないし...
この対策としたら、ゴーオン・メンバーの一部の空気化と、戦死&補充メンバーなし、ということが考えられるが、後者は現在の戦隊では禁じ手になっているだけに、ここは前者しか手は打てないので、またもキャラクター描写に問題が生じることになりそう...と言って、敵の方も次々と新幹部を登場させる物量投入作戦とすると、ますますキャラが描けなくなって凡作になるのは目に見えているし...
ということで、これまでは昭和ヒーローの乗りが面白かったが、そういう楽しみも減ってしまいそうで、これから先が(来年の新戦隊までの繋ぎとなる)消化試合になりそうな気が...
次回は、とりあえず、銀が連れ去られるということで、ゴーオンジャーたちにツッコミしやすいようなネタを提供するようですね。(6/29はお休みのため、次々回で一区切りつけるのと、休み明けの為のネタフリを仕込んでおいて引っ張るのでしょうが...)
↓「金のケータイ、銀のケータイ」はこのDVDに収録されています。
↓「金の斧、銀の斧」はこちら
↓霧島ハルキはこれに登場!
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