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BLONDIE『PLASTIC LETTERS』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1977年に発表された彼らの2nd.アルバムである。アメリカでは大きなヒットにならなかったが、イギリスでは大きなヒットとなって、BLONDIE人気に火が付くことになった。(それを逆輸入する形で、次作で大ブレークすることになる。)NYのパンク・バンドだったBLONDIEに、デボラ・ハリーあり、と知らしめることになった記念すべきアルバムである。尚、チャート成績は、イギリスでは最高位10位、アメリカでは最高位72位である。

収録曲は、オリジナル盤では13曲であったが、2001年にリマスターされてリリースされた時に4曲のボーナス・トラックが追加されて全17曲になった。(後ろの4曲がボーナス・トラックである。)『Fan Mail』『Denis』『Bermuda Triangle Blues (Flight 45)』『Youth Nabbed As Sniper』『Contact In Red Square』『(I'm Always Touched By Your) Presence, Dear』『I'm On E』『I Didn't Have The Nerve To Say No』『Love At The Pier』『No Imagination』『Kidnapper』『Detroit 442』『Cautious Lip』『Once I Had A Love (The Disco Song 1975)』『Scenery』『Poets Problem』『Detroit 442 (live)』。

この中からシングル・カットされたのは『Denis』と『(I'm Always Touched By Your) Presence, Dear』であるが、やはりアメリカでは鳴かず飛ばずであったが、イギリスでは前者がシングル・チャートで最高位2位、後者が最高位10位を記録する大ヒットとなっている。

本アルバムからの筆者のお薦め曲は、シングル・ヒットした『Denis』と『(I'm Always Touched By Your) Presence, Dear』、パンク・バンドとして聴かせてくれる『Youth Nabbed As Sniper』、派手な出だし印象的な『Fan Mail』、ボーナス・トラックのライヴ・バージョンと聴き比べることで楽しさが倍増する『Detroit 442』というところをピックアップしておく。

デビュー時はNYパンクの旗手として知られた彼らであるが、そのデビュー・アルバムよりもD.ハリーのカリスマ的な妖艶さが増したことによって、音楽性以外の所が注目されることになり、イギリスでブレークするという思いがけない形となり、この後からサウンドが大きく変わっていくことになるだけに、本アルバムはパンク・バンドとしてのBLONDIEとしては最後のアルバムになったと言っても良い。が、元々ポップな要素を持っていたので、前面に出てくるものが変わったというのが良いかも...

サウンドの方はシンセサイザーを取り入れたものであるが、'80'sのシンセ・サウンドとは違って、ハートを感じることの出来るアナログ・シンセである。これが'80'sのシンセを使ったものとは大きく違っていて、面白い所である。

次作から始まる絶頂期の序章となる部分と、デビュー当時のパンク・テイストがミックスした、独特の世界観を持ったアルバムであるだけに、パンクがお好きな方にも、シンセ・サウンドがお好きな方にも、ロックがお好きな方にも聴いてもらいたいアルバムである。

それにしても、本アルバムでのD.ハリーは、次作以降の派手さを考えたら、随分とおとなしいものですね。

 

Plastic Letters

Plastic Letters

  • アーティスト: Blondie
  • 出版社/メーカー: Toshiba EMI
  • 発売日: 2001/09/11
  • メディア: CD

Plastic Letters

Plastic Letters

  • アーティスト: Blondie
  • 出版社/メーカー: Capitol
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD

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