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ケータイ刑事銭形舞9話[裏ネタ編] [ケータイ刑事]

今回の「銭形舞・裏ネタ編」は第9話の「最強の心理学者VS銭形舞」です。(「銭形舞」の裏ネタ編は完全に短期集中ということで、つなぎ役みたいになってますね...)

この物語は、丹羽Pをはじめ、スタッフさんや裏方さん、更にはマネージャーたちもがそのまま画面に登場しているということで、裏ネタがたっぷり詰まった物語である。また、途中で役を演じる役者が本人から役者に交代するという、普通ではあり得ない物語である。(が、「ケータイ刑事」らしい物語と言うことも出来る。)

今回の物語は心理学を題材にしていると言うことで、「心理学」に簡単に述べ、古糸教授の元ネタとなる心理学者の「フロイト博士」について、劇中に出てきた「ゲシュタルト理論」について記すことにする。(ちょっと固めな内容になっちゃいます。)

尚、約2年半前のBS-iでの再放送時に記したものは「ここをクリック」して下さい。また、この物語は、2年弱前のMBSでの再放送の時には飛ばされて放送されなかったのですが、その時に記した改訂版は「ここをクリック」してください。

心理学」:英語では「Psychology」。人の心の働き、または人や動物の行動を研究する学問である。また、「心」に関する学問の総称としても使われる。元々は精神または精神現象について研究する学問として始まり、1879年に世界初の実験室を作ったウィルヘルム・ブントを祖としているとされている。それ以来、様々な学派が生まれ、物理学、生理学、病理学などからそれぞれ発展している。

現在では人文科学から自然科学、動物行動学などが絡んだ幅の広い学問となっていて、「○○心理学」として余りにも数多くの学問が派生している。(→笑い話として「○○心理学」の「○○」に二文字の熟語を入れればそれだけで新たな学問(心理学)になるとまで言われているぐらいである。)中には「心」とどのように繋がりがあるのか疑問を持ってしまうものまであります。(これらについて述べたら、余りにも膨大になるので、省略とする。)

で、「心理学」関係の書籍を読み始めたら、なかなか面白い事が出てくるので、勉強してみると面白いでしょうね。(と言うことにしておきます。)

フロイト博士」:SIGMUND FREUD(ジークムント・フロイト:1856年~1939年)はオーストリアの精神分析学者であり、精神分析の創始者である。フライベルクのユダヤ人家庭に生まれた。ウィーン大学医学部を卒業し、比較解剖組織学について研究する。その後パリでシャルコーに師事し、ヒステリー(神経症の一種)に関心を寄せ、精神分析の基礎理論を確立する。また、技法についても整備していった。

ユダヤ人ということで、当時は大学で研究者となるのは困難であり、町医者として開業医となるが、それで生計を立てながら研究に励む。

1908年にはウィーン精神分析学会を設立、1910年には国際精神分析学会設立に尽力する。その後も多くの患者を診ながら研究を続ける。が、ナチスの台頭により状況は変わり、1938年にナチスが学会からユダヤ人学者を追放した時、ロンドンに亡命した。

また、ロンドンでの亡命生活の中、末期癌に冒されていた彼はモルヒネによる安楽死を選択して生涯を終えた。

1895年の発表した「ヒステリー研究」、1900年の「夢判断」という著書は余りにも有名であり、20世紀の各種学問に多大な影響を与えている。ただ、面白いのは、彼の研究が後世に多大な影響を与えたのは事実であるが、弟子たちは彼の理論の一部を必ず否定し、それを元に新たな理論を構築していったということで、彼の理論そのままというものは現在には継承されていない。(だからこそ、発展していったということも言える。)

尚、彼の孫であるルシアン・フロイド(LUCIAN FREUD)はイギリスの画家として活躍している。(イギリスのプログレ・バンド:PINK FLOYDとは関係ありません。念のため。→「・1st.4話」にP.FLOYDのアルバムが出てくるので...)

ゲシュタルト理論」:Gestaltとはドイツ語で、緊密な纏まりと相互関連性を帯びた全体としての構造を意味する言葉であり、要素に分解すればこの構造は失われ、要素は要素としての意味を持たなくなるという考えに基づく考えである。で、人間の精神は部分や要素の集合ではなく、全体性や構造こそ重要視されるべきとした「ゲシュタルト心理学」を形成した。

ゲシュタルト心理学は、20世紀初頭(1910年代)にドイツで提起されたものであり、全ての心理現象はゲシュタルトとしての特性を備えていることに重点を置いたものである。

ウェルトハイマー、ケーラー、コフカ、レウィンという心理学者たちが中心である。また、これらの心理学者たちはユダヤ人が多かったことで、ナチスの台頭で殆どがアメリカに亡命し、心理学、精神医学、神経学に多大な影響を与えることになる。

ヴントを中心とした要素主義・構成主義の心理学に対する反論として、20世紀初頭にドイツにて提起された経緯を持つ。しかし、精神分析学や行動主義心理学に比べると、元々の心理学に近いとも言える。ユダヤ系の学者が多かった事などもあって、ナチスが台頭してきた時代に、同学派の主要な心理学者がアメリカに亡命した。その後、同学派の考え方は知覚心理学、社会心理学、認知心理学などに受け継がれた。その自然科学的・実験主義的アプローチや、全体性の考察に力学の概念を取り入れた事など、現代の心理学に与えた影響は大きい。

 

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↓とりあえず参考までということで。

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