「AMITYVILLE: THE EVIL ESCAPES」 [映画(洋画)]
表題の作品は1989年の映画「悪魔の棲む家・完結編」である。「悪魔の棲む家」シリーズの第4作であるが、元々TVムービーとして製作された作品であり、日本では劇場未公開である。第2作と第3作の出来があまりにも酷かったことから、まさか製作されることになるとは思わなかったのだが、その駄作の2本を払拭させるために生まれた作品でもある。実際、その凡作よりは内容がある出来になっている。
作品データを記しておくと、時間は95分、原作はジョン・G・ジョーンズ、監督はサンドール・スターン、脚本はサンドール・スターン、撮影はトム・リッチモンド、音楽はリック・コンラッドである。そして出演は、パティ・デューク、ジェーン・ワイアット、ノーマン・ロイド、フレドリック・レーン、ルー・ハンコック、ブランディ・ゴールド、ゾー・トリリング、アロン・アイゼンバーグ、ロバート・アラン・ブラウン、たちである。
アミティヴィルのあの家に対して大がかりな悪魔払いが行われた。これによって悪魔は去ったものと思われた。が、家にあった人型の電気スタンドに乗り移って姿を変えただけだった。で、その電気スタンドがプレゼントとして受け取った老婦と、父を亡くした娘が住む家の一家を襲い始めた。若い神父がこのことに気づき、一家を救おうとするが...
家から電気スタンドに乗り換えたものの、スケールダウンした感じはぬぐい去ることが出来ない。しかし、不可解な現象が起こることも、家に住む人を襲う所も、基本的な所は第1作を踏襲しているので、そんなに大きな違和感を感じることはない。
第1作には及ばないものの、少なくとも第2作と第3作よりははるかに出来が良い。しかし、'80'sには「13日の金曜日」と「エルム街の悪夢」という2つの人気ホラー・シリーズがあるだけに、第1作から10年という時間が経過した1989年に新たなシリーズ作品を製作する必要があったのか、と考えると、特にその価値があったとは思えないのですけどね。ということで、やはり「ヒット作の続編」という範疇の作品であって、日本では劇場未公開となったのも頷ける所である。(TVムービーであっても、内容がある作品だと、日本で劇場公開される場合があります。)
で、邦題に「完結編」とあるので打ち止めと思ったら、この後もまだシリーズが続いていきます。(そして2005年のリメイク作が生まれることになる。)
↓ビデオです。
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悪魔の棲む家 アルティメット・エディション (初回限定生産)
- 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
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