「流れ者」(その2) [映画(邦画)]
今回は、1960年に4本製作されているが、シリーズ第1作となる1本についてです。それにしても、役名は違っているのと、ギターを抱えていないことを除いたら、「渡り鳥」シリーズですね。→本作の劇中シーンの写真を「渡り鳥」シリーズの劇中写真の中に入れても、違和感は感じないでしょうね...
シリーズ第1作「海から来た流れ者」(1960年)
作品データを記しておくと、1960年の日活作品であって、時間は83分である。原作は原健三郎、監督は山崎徳次郎、脚本は大川久男と山崎巌の2人、撮影は姫田真佐久、美術は中村公彦、音楽は大森盛太郎である。そして出演は、小林旭、浅丘ルリ子、葉山良二、川地民夫、宍戸錠、筑波久子、二本柳寛、深見泰三、木浦佑三、弘松三郎、木島一郎、渡井喜久雄、白井鋭、荒井岩衛、小林亘、岩下浩、杉幸彦、神山勝、小泉郁之助、たちである。
大島に流れてきた野村浩次。この地では、温泉を掘っている藤徳組と、対立している神戸一味の間で争いが絶えなかった。浩次は、藤徳の娘・礼子が神戸配下の乾分に襲われている所を助けたことから、その争いに巻き込まれていく...
背後にいる悪徳ボスが姿を現して、という所も、主人公・野村浩次は元麻薬取締官という所も、「渡り鳥」シリーズの第1作の「ギターを持った渡り鳥」の展開に実に良く似ている。演じる顔ぶれ(主人公、ヒロイン、敵役)が「渡り鳥」と同じということもあって、両作を近い間に見るとなると、「あれっ?」ということにもなりかねない。まあ、映画が娯楽の王様であり、日本映画黄金時代の作品ということなので許されるのでしょうね。
「渡り鳥」シリーズを見ていないのであれば、そのような混乱を生じることがないので、かえって見やすいかも知れませんね。(でも、本シリーズを先に見てから「渡り鳥」シリーズを見たら、逆に思うかも知れませんが...)まあ、日本映画黄金時代のアクション作品らしいものであり、'60'sという時代を象徴している作品であるので、見ておいた方がよろしいかと。。。
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