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怪談新耳袋スペシャル「ぎぃ」 [ドラマ]

こちらの物語の方が、「ぶぅん」よりも恐怖を感じる物語でした。何と言っても、ぎぃの姿が不気味でした。ただ、あの長い手に関しては、「恐怖」は余り感じなかったですけどね。終盤で見られた顔はインパクトがありました。

冒頭、いきなり人が庭に転落、ということで、OPは刑事ドラマのような感じがしました。でも、一発で人形だというのが分かってしまうのは、仕方ないにしろどうかと...→昔、自主製作映画を作った時、段ボールを丸めて作った人形に学校の制服を着せて、屋上から落として自殺するシーンを撮影したことがあるのだが、その時のことを思い出しました。やっぱり、人形らしい落ち方で、地面と衝突した際の動き方なんですよね。

大学で、児童心理学の講義を受けている松嶋亜季。幼稚園の先生になるという目標のある亜季は熱心に勉強している。他の学生はただ出席しているだけで、真面目に聞いているのは亜季一人。(でも、真面目に、熱心に授業を受けるなら、一番前の席に座ると思うんですけど...)

そんな亜季は、教授に呼ばれて、短期の家庭教師兼ベビーシッターのアルバイトを勧められ、それを引き受ける。面倒を見るのは5歳の少年・外山剛。で、その家に行った亜季。

会社を経営している社長の母・外山紀子(八木小緒里、1日前の「東京少女・大政絢 ~幸福荘ものがたり」でもちゃんと共演していました。が、こちらではバリバリのキャリアウーマンで、全く違うキャラです。いきなり「2分遅刻ね」と、時間に追われているということがよく分かりました。)が色々と説明するが、結構細かいことまで指示を出していた。(こういう所にもキャリアウーマンらしい所が出ていました。)で、仕事に戻ろうとするが、剛を紹介して貰っていないことを亜季が言い、剛の元へ。

カーテンを閉めて薄暗い部屋のベッドで蒲団の中に頭を突っ込んで足をバタバタさせている剛。紀子はいつものことという顔をしていた。で、電話が入り、紀子は仕事に戻っていく。

まずはカーテンを開ける亜季。蒲団をはぐと、剛はクレヨンで絵を描いていた。話しかけても何も答えない剛。絵を見た亜季。大きく真っ黒い人間の姿があって、目からは光線を放っていた。で「怪獣?」と亜季。「ぎぃだよ」と言う剛。ぎぃは邪魔な人間ほ消してしまうと言うのだった。

剛の世話を始める亜季だったが、「ぎぃ」に対しての興味が湧くが、何かと不審なことを感じていた。

翌日、教授に相談する亜季。が、それぐらいの子供にはよくあることだ、と言う教授だった。

そんな中、亜季は、剛の幼稚園の子供が怪我をしたことで怒鳴り込んでくる母から苦情を受けるが、子供と共に母親は剛の背後の黒い不気味な人影に怯え、帰って行った。その時、前任者のベビーシッターが外山家の2階から庭に転落、石に頭をぶつけ、即死だったと言うことを知る。

教授に相談した亜季。教授は剛の心理カウンセリングを行った。その際、亜季と親しそうに話している教授を睨みつける剛の目があった。その夜、大学で遅くまで残って仕事をしている教授は不審な足音を耳にした。で、それが何かと思って廊下に出る。廊下を走り回る剛、そして黒い影。

翌日、警察で亜季は、教授が焼死したことを知る。激しく泣く亜季。一方、剛は平然としていた。

やがて、亜季は「ぎぃ」は心の中の友達で、存在しないということを剛に言うが、剛は裏切られたと思って、亜季をターゲットにした。で、外山家でぎぃに襲われる亜季...

「ぎぃ」とは?という謎解きの要素が前面に出ていて、そこに「児童心理学」という学問で片付けようとする大人たちが絡み、科学で何でも説明できるという大人たちの理論と、科学では説明できないことがあるという誰もが持っている(心の中の)夢・希望とが交錯し、子供の持っている純粋な気持ち、特に「嘘」ということが鍵になって物語は進んで行く。

パッと見ではあまり怖くないが、心理的な一面から考えると、ちょっとゾッとする展開であって、そこに「恐怖」を感じる。「ホラー作品」と言うと、造形物で怖がらせたり、派手な恐怖演出で怖がらせるものが多いが、小手先のもの、派手に目立つ物で「恐怖」を演出しないのがいいですね。

こういう作りだと、殆ど恐怖を感じる事がなく、「どこがホラーなんだ?」という声もありそうだが、少し前のホラー映画ブームでそういったものには飽き飽きしているだけに、奥のある「ホラー作品」でした。→やはり「怪談新耳袋」らしい作品だったと言うことが出来る。

尚、本作と、先週放送された「ぶぅん」は、7/9にDVDがリリースされます。また、7/27(3週間後)には、今回と同じ日曜23時の枠で、去年の「怪談新耳袋SP」の「黒い男たち」が再放送されます。(現時点では不明であるが、その翌週の8/3には「牛おんな」が再放送されるものと思います。)

去年のSPが「左・右」、今年のSPが「上・下」ということで、「ケータイ刑事」終了後に5代目、6代目がそれぞれ主役で「新耳」が製作されたので、来年は7代目によってSPが2本、しかも「前・後」ということで製作されるのでは?と誰もが思う所であるが、丹羽Pのことだから、そうそう安直な発想ではなく、「やられた」と感じるアイデアが飛び出してくると思うのだが、果たして...???

日曜朝には第1シリーズの再放送が始まったということで、やっぱり「夏はホラー」ですね。「13金」や「エルム街の悪夢」のような派手なシリーズも良いけれど、「新耳」のような作品群もやっぱり見るのにはよい季節になりました。

 

怪談新耳袋 絶叫編 下 ぎぃ

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↓先週放送の「ぶぅん」も同時発売です。

怪談新耳袋 絶叫編 上 ぶぅん

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↓こちらはドキュメンタリー版です。(7/23発売)
怪談新耳袋 殴り込み

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怪談新耳袋 百物語 DVD BOX

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