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カルピス・ドラマスペシャル「私の恋と父」 [ドラマ]

毎年7/7に放送されるカルピス・ドラマスペシャル。それは、7/7が「カルピスの日」でからです。(1919/7/7にカルピスが発売になったことにちなんでいる。)今年もやっぱり新作が放送されました。今年は第5弾ということで、もう5年目なんですよね。ただ、今年は去年の放送のように、過去作品を含めた一挙放送、ということにはなりませんでした。

今年の物語は「私の恋と父」という物語で、原案は大石忠の「私と娘の恋」、脚本は篠﨑絵里子、そして監督は安藤尋。去年までの4作は、全て鈴木浩介監督であった(脚本は毎年違っている。)が、5本目で監督が変わりました。

そして、出演は、黒川芽以さんと国広富之さんという「ケータイ刑事」では実現しなかったちゃん&岡野さんの顔合わせ(このコンビだったら、インテリということが前面に出て、掛け合いが止まらなくなりそうですね。「知らないんですか~?」とちゃんが言うと「知ってますよ。私は○○検定4級ですからね」と返す岡野さん。これにちゃんが「だったら…」と突っ込む姿が目に浮かびます。)が実現。親子を演じているが、この2人はやはり演技が上手いということもあって、「ケータイ刑事」の「ケ」の字すら感じさせずに、心を揺すぶる良い物語を見せてくれました。(特に、国広さんは台詞は無く、全て手話で語るという役で、これはしっかりした演技が出来ないとやれない難しい役です。)

物語の舞台は昭和49年ということで描かれていたが、何も昭和49年でなく、現在であっても全く問題はない物語でした。と言うこともあって、シリーズ第1作(昭和10年が舞台)と第2作(昭和40年が舞台)にあったようにノスタルジックな所を感じる事はありませんでした。

また、いきなりカルピスが出てきたということで、これはスポンサー(当然、カルピスです。)は喜ぶでしょうね。第1作と同じように、「カルピス」の強烈な印象を残してくれました。(やっぱり、カルピスを用意しておいて、見ながら飲んでいた筆者でした。)

幼い頃に母を亡くしている大石美也子。弟・昭宏と共に、父・忠によって育てられ、今では工場で働きながら、家事をこなしていた。また、職場では恋人・宮森慎一がいて、父を紹介するように頼まれていた。が、美也子は、父が聴覚障害者で耳が聞こえないことが気になって、紹介出来ないでいた。

また、美也子は、手話サークルに参加していて、手話を教える立場になっていた。しかし、子供の頃は父のことを恥ずかしく思っていた。そんな美也子は、小学生の頃に父の耳の代わりになれたら、と思い、勉強してきたのだった。

慎一から催促されるように、父に紹介する話をされる美也子だったが、やはり父には話せなかった。慎一はそんな美也子に愛想を尽かしてしまう。で、美也子は落ち込んでいた。しかし、父・忠はそんな娘の様子から、そして美也子が小学生の時に書いた文集を見て、美也子の気持ちを知る。が、派手に動くのではなく、娘に自分が障害者であることを謝るのだった。それによって、美也子は慎一に父のことが話せなかった理由を知った...

物語としたら、「恋日」のようなヒロインの恋愛は?というラブストーリーの要素と、障害者というハンディを持った父と娘の心を描いたヒューマン・ドラマの要素が絡んだものであり、そこに「手話」と「カルピス」が上手く絡んでいて、じ~んと来るものがあった物語でした。派手な演出も無いが、ヒューマン・ドラマだからこそ、そういう余計なものは不要であり、黒川さん、国広さんという演技の出来るキャスティングということもあって、安心して見ていられました。

NHKの芸術祭参加作品というような雰囲気のあった、とても良い物語でした。(ここまでの5作の中でも、内容の点では一番良かったように思いました。(第1作、第4作も良かったけれど、それ以上ですね。))また、来年は第6弾が当然あるでしょうか、期待が膨らみます。でも、こんなに良い物語だったら、地上波でも放送するべきだと思いますけど...(30分枠で本編27分という時間的なことが地上波放送では問題になっちゃうのでしょうが、地上波では解説とカルピスの歴史紹介でも付け加えて、1時間枠(54分)で放送したらいいのに...)

 

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