ケータイ刑事銭形海15話(2nd.2話)[裏ネタ編] [ケータイ刑事]
今回は、2nd.シリーズ第2話「死んでも書きます! ~脚本家・石原武龍殺人事件」という物語についてです。当然のように「脚本家・石原武龍」について、劇中に登場した「はぐれマーメイド純情派」の元ネタである「はぐれ刑事純情派」について記すことにする。、
尚、BS-iの本放送の時に記した長文&ネタバレあり版は「ここをクリック」してご覧下さい。(放送直後に記した感想版もここを経由してください。)
「脚本家・石原武龍」:1979年に「七人の刑事」で脚本家デビューをして以来、数多くのドラマの脚本を書いてきた売れっ子脚本家の一人である。(後述する)藤田まこと主演の刑事ドラマ「はぐれ刑事純情派」では、1988年のシリーズ開始の第1シリーズから脚本を書いている。2時間ドラマの脚本と、「はぐれ刑事」シリーズの脚本を多数書いているが、'90's中盤からは(地上波の)連続ドラマでも脚本を書くようになる。おもな作品は「夏! デパート物語」「おかみ三代 女の戦い」「ストーカー・誘う女」「略奪愛・アブない女」「温泉へ行こう!」「伝説の教師」「おみやさん」などがある。
「ケータイ刑事」シリーズには参加しておらず、この物語に出演したことで、ひょっとしたら「ケータイ刑事」に参加することも考えられたが、「銭形海」の脚本は結局書いていない。(ケー刑事・ワールドでは殺されてしまったが、せっかく接点を持ったのだから、1本ぐらいは書いて貰いたいと思ったのですけど...)
「はぐれ刑事純情派」:東映制作、テレビ朝日系で放送された刑事ドラマであり、主演は藤田まこと。1988年に第1シリーズがスタートし、2005年の第18シリーズまで、毎年1シリーズずつ製作放送されていた。(第16シリーズまでは、それぞれ半年の2クール、17とファイナルの終盤の2つのシリーズは3ヶ月の1クールであった。)また、年始には2時間枠のスペシャルも放送されている。トータルで440話ある。
刑事ドラマであるが、派手な銃撃戦とか、カーチェイス、犯人逮捕のための格闘戦というアクション・シーンは殆ど無く、「人情」という所にポイントが置かれて描かれた刑事ドラマである。(ある意味では、朝日放送で43年半に渡って放送されていた「部長刑事」に通じる所があった。)
藤田まこと演じる安浦吉之助(階級は巡査部長→五代さんと同じす。)、通称「やっさん」を主人公にして、山手中央署刑事課の面々が事件の捜査をする姿が描いた刑事ドラマであって、「人間」ということを描いていた作品である。
藤田まこと主演の長寿シリーズ作品と言えば「必殺シリーズ」があるが、そちらは時代劇である。本シリーズは現代劇であって、彼の現代劇の代表作である。
18年(17年3ヶ月)の間、主人公の安浦刑事と2人の娘(エリとユカ)、課長の川辺精一警部、署長の横溝重忠警視、安浦の行きつけのバー・さくらのママ・片桐由美はレギュラーで、同一キャストである。(そのため、第1シリーズでは中学生だったユカも最終シリーズのファイナルでは30代の女性になっていた。)これを考えると、そんなにも長期にわたって刑事課長を務めている川辺、署長でいる横溝というのも、やっさんと同様に、出世の見込みのない人物が集まった山手中央署の人間らしいと感じる所である。
ちなみに、川辺が警部ということは、「M2」で警部に昇進した岡野さんと同じ階級ということになる。また、署長の横溝は警視ということは、TVシリーズでの舞ちゃんと零ちゃんと同じ階級であり、愛ちゃん、泪ちゃん、雷ちゃん、海ちゃんの方が階級は上ということになる。(泪ちゃん、舞ちゃん、零ちゃんは「M1」で、雷ちゃん「2nd.14話」で警視監に昇進したので、更に差が付いたことになる。)これを考えたら、愛ちゃんが最終話で神無島署の署長として赴任したが、階級の点では全くおかしい事はないということになりますね。
尚、第16&17シリーズには、岡野さんを演じた国広富之さんが須藤警部としてレギュラー出演している。(第18シリーズ(=ファイナル)の第1話で殉職した。)
↓「はぐれ刑事純情派」の劇場版です。(ビデオです)
↓石原武龍脚本作品には、こういうのもあります。
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