ゴルゴ13#14 [アニメ]
今回の物語は、秘密の毒物製造工場の存在が明らかになり、その黒幕が関係者を消してしまおうとして、ゴルゴに依頼、また、別組織も他のスナイパーに関係者を消すことを依頼。ゴルゴともう一人のスナイパー・AX3が仕事を片付けると、今度はお互いの存在を消すということで対決をする、という物語でした。
アメリカ政府が、禁止されている毒物をCIAが貯蔵していることが分かり、それを発表する。毒物を製造している黒幕はその事実を隠そうとして、秘密工場の場所を探らせることを含めて、工場関係者、薬学者たちの全ての抹殺をゴルゴに依頼する。で、仕事を受けたゴルゴが仕事を開始する。行く先々で、ゴルゴと同じことを調べている男の存在を知る。そんな中、秘密工場の場所を突き止め、その島に潜入するゴルゴ、そしてもう一人の男。秘密工場で鉢合わせしたゴルゴとAX3だったが、共に仕事を依頼されていて、ターゲットが複数いること、現時点では敵対関係ではないことから、手を結ぶこともなく、それぞれがそれぞれの仕事をする。(やり方は同じということで、腕の方も互角ということが分かります。)工場の爆破に成功し、二人は依頼された仕事を片付けた。島から脱出使用とするゴルゴだったが、智沙3が完了したことを(衛星電話で)連絡すると、違う筋からの依頼者からのスナイパー(すなわち、ゴルゴ)の抹殺を依頼される。ということで、ゴルゴとAX3が対決することになる。腕は互角、ライフルに残っている弾は1発ずつ。先に動いた方が負けることが分かっている2人は動かない。が、工場を爆破したことで、毒蛇や毒蜘蛛などがいつ襲ってくるのか分からない。満ち潮になっても動かない両者。やがて潮が引いてきた。遂に動いた両者。だが、銃は互角だった。ゴルゴは浜辺にあった将校の白骨遺体が持っていたナイフを投げてAX3を片付けた...
同業者であり、同じ仕事を受けたライバル関係になるが、状況から同志ということになるゴルゴとAX3。特に強調するということも無く、それぞれが己の仕事を片付けようとするだけだが、これが不思議と手を組んだようになっている所が面白い。それぞれがこの道のプロということで、2人とも全て分かっているということですね。で、そんな2人が対決をすることになるが、相手の腕を知っているからこそ、動くに動けないという緊張感、そして毒蛇や毒蜘蛛がいつ襲ってくるかも知れないという緊迫感。しびれる所です。秘密工場は南海の孤島にあったが、施設のエネルギーや従事者の食糧などの運搬のための施設と思われるものが見当たらなかっただけに、「007」に登場する悪玉の秘密基地みたいな感じがしました。(これなら、輸送ルートも秘密裏に確保しているでしょうし...)
それにしても、黒幕はエゴ丸出しで、ゴルゴたちスナイパーですら、道具の一コマに過ぎないところが露骨に出ていますね...
コブラの毒液を主たる原料としているということだったが、「ウラリ」ではないということだけは確かですね。(「ウラリ」も解毒剤は無いし、即効性の毒物だが、南米産ですし...)
↓この物語の原作はこれに収録です。
↓「毒蛇」ということで
日本産蛇類カラー写真図譜並びに日本産毒蛇咬症の治療 第1巻 (1)
- 作者: 森 眞章
- 出版社/メーカー: 医学書院
- 発売日: 1982/12
- メディア: -
↓「ウラリ」といえば...
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