TwellV・神宮前名画座「REBECCA」 [映画(洋画)]
今週の神宮前名画座は、1940年のアメリカ映画「レベッカ」でした。今回は30分拡大して2時間半枠での放送ということになったが、130分の作品である。(白黒作品なので、当然、白黒での放送です。→時々、着色処理したカラー版が放送されることがあるが、やはりオリジナルの方がベターです。)
この作品はヒッチコック監督の渡米第1作であり、ゴシック・ロマン作品である。また本作は、アカデミー作品賞と撮影賞(白黒)を獲得した作品でもあり、ここからヒッチコック監督の名前はいよいよ高まっていくことになる。
作品データを記しておくと、1940年のアメリカ映画であり、時間は130分、白黒作品である。原作はダフネ・デュ・モーリア、監督はアルフレッド・ヒッチコック、脚本はロバート・E・シャーウッドとジョーン・ハリソンの2人、撮影はジョージ・バーンズ、音楽はフランツ・ワックスマンである。そして出演は、ローレンス・オリヴィエ、ジョーン・フォンテイン、ジョージ・サンダース、ジュディス・アンダーソン、グラディス・クーパー、レオ・G・キャロル、ナイジェル・ブルース、エドワード・フィールディング、たちである。
モンテカルロで知り合ったアメリカ娘と結婚したイギリス紳士・マキシムが新妻と共に屋敷に戻って切る。が、その屋敷には、マキシムの先妻で、溺死したレベッカの見えない影が支配していて、次第に心理的に追いつめられていく...
有名な作品であるので、特にストーリーについては触れる必要はないでしょう。イギリス時代のサスペンスというものではなく、恋愛映画としての色合いが濃い作品であり、こういうヒッチ作品も悪くない。そして、何と言っても本作はジョーン・フォンテインである。彼女を見るために本作があると言っても良い。
ヒッチコック監督と言えば「サスペンス」ということしか頭にない方には、本作は失望させられるであろうが、こういう作品もあります。また、ヒッチらしい演出も垣間見られるということで、何だかんだ行ってもやっぱりヒッチコック作品である。また、本作はまもなく製作から70年と言うことになるが、古さを感じさせないのも良いですね。
2時間枠である「神宮前名画座」が時間を拡大したのは、「風と共に去りぬ」「ジャンヌ・ダーク」に続いて3度目であり、これまでは2時間以内(せいぜい115分まで)の作品の放送が中心であったが、120分を越えて130分、140分程度の作品も良いものがたくさんある。2時間という枠に捕らわれず、今後も本作の様な良い作品をドンドン放送していって貰いたい所である。
尚、次回の神宮前名画座は7/19(土)の放送のみ(20日の日曜日の再放送はありません)で、1951年の「黄昏」(ローレンス・オリヴィエ主演)です。(でも、これって120分を越えていたはずなんですが、時間枠を拡大しないということは、カットされているということなんでしょうか???)そして7/26&27はグレゴリー・ペック主演の1962年の「アラバマ物語」です。(こちらは128分の作品ということで、30分拡大しての放送です。)先日(6/7&8)の「嵐が丘」といい、ローレンス・オリヴィエの主演作が続きますねぇ...
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