CHRISTOPHER CROSS『EVERY TURN OF THE WORLD』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1985年に発表された彼の3rd.アルバムである。1st.アルバムの強烈なヒットで、AOR界の新星として登場した彼であるが、3枚目のアルバムとなると、デビュー時の勢いもすっかり無くなってしまって、チャートの方もさっぱりということになってしまった。が、あのマスクや身体からは考えられないような透明感のあるボーカルは健在である。
収録曲は以下の全10曲である。『Every Turn Of The World』『Charm The Snake』『I Hear You Call』『Don't Say Goodbye』『It's You That Really Matters』『Love Is Love (In Any Language)』『Swing Street』『Love Found A Home』『That Girl』『Open Your Heart』。
この中からシングル・カットされたのは『Charm The Snake』がBillboardのシングル・チャートで最高位68位を記録している。また、アルバム・タイトル・ナンバーの『Every Turn Of The World』もシングル・カットされているが、こちらは鳴かず飛ばずという有様だった。
本アルバムからの筆者のお薦め曲は、『I Hear You Call』『It's You That Really Matters』『Love Found A Home』『Open Your Heart』と、シングル・ヒットを記録した『Charm The Snake』をピックアップしておく。
アルバム全体を通して、とても聴きやすい曲が集まっていて、それに彼の透明感のあるボーカルが溶けあっている。1st.アルバムと比べると、ボーカルの方に少し濁りがあるように感じるのだが、それでもあの歌声は健在である。
本アルバムは、チャート成績もセールスも伸び悩んで苦戦したが、決して出来が悪いものではない。ただ、時代の求めるサウンドの変化についていくことが出来なかったということですかね。彼の1st.アルバムを気に入った方は聴いておきたいアルバムである。
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