ケータイ刑事銭形泪2話[裏ネタ編]PART 3 [ケータイ刑事]
もう1回、「銭形泪・2話」についての「裏ネタ編」です。(何も「1話を2回にする」とは言ってませんので...←こうやって、「銭形泪」全39話を何処まで増やして引っ張る気でいるんだ???)
今回は、事件のトリックに絡む所から、「アクリル繊維」についてと、「静電気」について記すことにする。尚、約2年半前のBS-iでの再放送時に記した本編について記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。
「アクリル繊維」:アクリロニトリルを主成分とする単量体から合成して作られた繊維であって、羊毛に似た性質を持っていて、手触りが良く、弾力や保温力がある。早い話、「合成繊維」の一つである。
アクリロニトリルは、分子式「CH2=CHCN」であり、無色揮発性で、弱刺激臭の有毒な液体である。沸点は77.6゜C~77.7゜C、融点は-83.55 ゜C、比重は0.806である。アセチレンとシアン化水素を反応させること、またはプロピレンとアンモニアと空気とを反応させることによって製造される。また、合成繊維の他には、合成樹脂、合成ゴムの原料として使われたり、接着剤、繊維加工材として使われている。「プロピレン」が石油由来原料であることから、石油関連製品であることが分かる。
アクリル繊維は、アクリロニトリルなどの原料を熱に掛け、口金などから押し出して繊維状にするという、比較的簡単な方法で製造することが出来る。このため、以前は日本などの生産量が多かったが、最近は中国などの人件費の安い国々で製造されることが多くなっている。
世界で初めて工業製品として製造されたのは、アメリカのデュポン社であり、1950年のことである。羊毛に似た性質があり、軽くて保温性が良く、虫やカビにも強いと言うことで、セーターや毛布、カーテンなどに加工されて使われている。また、日本の市場では「エクスラン」「カシミロン」「ボンネル」などの商品名で知られている。
「静電気」:物理学的に述べると、電荷が空間的に制止しているか、低速の電荷の移動の状態(発熱、磁気、電波放射が無視できる範囲)で、その電荷によって引き起こされる電気現象のことを言う。
日常生活にあける「静電気」と言われるものは、それらの中でも、摩擦帯電によって生じる電荷のことを指している。正確にいうと、「摩擦によって電荷が蓄積され、その電荷が放電された現象」である。→冬に静電気でビリッと来た時、「静電気だ」と言うが、これを正確に「静電気による放電現象だ」とは、例え物理学者でもあっても言いません。
静電気という現象は、日常生活の中でも色々と使われている。圧電素子による点火装置(例えば、ガスコンロ、(一部の)ライターなど)、レーザープリンターなどがその代表である。また、自然界で発生する雷というのも「雲に蓄えられた静電気の放電現象」である。
その一方で、静電気は色々と事故や災害にも繋がる。特に、蓄えられた電荷が放電されるとき、火花放電となると、それを火種にして火災や爆発事故が起こる場合がある。(今回の物語の火種もそうでした。)特に、気化したガスに引火するということで、(セルフ式の)ガソリンスタンドでは注意喚起されている。
また、ICなどの半導体も静電気の放電によって高電圧が素子に掛かって素子を破壊することがある。そのため、半導体工場では様々な静電気防止対策が行われている。
また、電荷にはクーロン力が働くため、静電気が蓄積した状態では、空気中の塵や埃を吸い寄せる。CRT方式のテレビやモニタの管面に埃が吸い寄せられるのは、クーロン力によるものである。
ということで、「静電気」は日常生活において、便利に役立つ場合と、場合によっては生命の危険に繋がる事故に繋がる場合とがある。事故を防ぐには、危険が何処にあるのかを知り、そういう作業を行う場合は、アースされた放電プレートに触れるなどして蓄えられた電荷を放電することを忘れずに行いましょう!
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静電気のABC―帯電の謎解きから防ぎ方、応用まで (ブルーバックス)
- 作者: 堤井 信力
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1998/04
- メディア: 単行本
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