CELINE DION『CELINE DION』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1992年に発表された通算17枚目、英語での2枚目のアルバムである。カナダのフランス語圏出身の彼女は、フランス語で歌うシンガーとしてキャリアを重ねてきたが、1990年の通算15枚目のアルバムで初めて英語で歌って世界デビューを果たしたが、そんな彼女の名前を一躍広めて不動の物にしたアルバムである。何と言っても、PEABO BRYSONとのデュエット・ソングである映画「美女と野獣」の主題歌『Beauty and The Beast』であるが、この曲を収録したアルバムでもある。で、本アルバムはBillboardのアルバム・チャートで最高位34位を記録、またロング・ヒットになり、1992年のBillboard年間アルバム・チャートでも92位にランクインしている。
収録曲は以下の全14曲である。『Introduction』『Love Can Move Mountains』『Show Some Emotion』『If You Asked Me To』『If You Could See Me Now』『Halfway To Heaven』『Did You Give Enough Love』『If I Were You』『Beauty And The Beast [From Beauty And The Beast]』『I Love You, Goodbye』『Little Bit Of Love』『Water From The Moon』『With This Tear』『Nothing Broken But My Heart』。
この中からシングル・カットされたのは2曲で、『If You Asked Me To』が最高位4位、1992年のBillboard年間シングル・チャートで28位を記録、『Beauty And The Beast』が最高位9位、1992年の年間シングル・チャートで64位にランクインしている。
本アルバムからの筆者のお薦め曲は、『If You Asked Me To』と『Beauty And The Beast』は言うまでも無い。それ以外でも佳曲が多く、『Show Some Emotion』『Little Bit Of Love』』『Nothing Broken But My Heart』と、プリンスの作である『With This Tear』をピックアップしておく。
世界デビューしてからの時間は短いが、母国カナダでの活動歴が10年を越えているだけに、キャリアからくる歌の上手さもばっちりあって、たっぷりと聞かせてくれる。未完成で伸び代を感じるシンガーとは違って、完成した落ち着きがあって、安心して聴くことができる。サウンドの方も聴きやすいものであって、'90'sの世界の歌姫となるのも当然ですね。じっくりと聴きたいアルバムである。
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