ケータイ刑事銭形泪3話[裏ネタ編]PART 2 [ケータイ刑事]
今回の「銭形泪・裏ネタ編」は、1st.3話「泪と五代の張り込み大作戦! ~一億円消失事件」の2回目ということで、劇中に出てきた小物である「ICチップ」について、「空き缶リサイクル」について、「リヤカー」についてです。尚、約2年半前のBS-iでの再放送時に記した本編について記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。
「ICチップ」:「IC」とは「Integrated Circuit(集積回路)」であり、多数の(電気的)素子を1つにまとめた電子部品である。また、「チップ」とは、細片、薄片という意味であり、半導体の世界では、ICの乗った半導体基板の単位でもある。ということで、「ICチップ」とは、文字通り、集積回路の小片のことである。
集積回路は、チップの上に集積する素子の数によって呼び方が異なり、、良く知られているのは「LSI(Large Scale Integration)」と呼ばれる「大規模集積回路」である。これは1チップの上に1000~10万の素子を集積したものである。集積素子数によって「Large」の部分が「Small」「Medium」「Very Large」「Ultra Large」に置き換わり「SSI」「MSI」「VLSI」「ULSI」と呼ばれるが、これはチップ状の素子数の規模が異なるだけで、基本的には「LSI」を含めて同じである。(トランジスタ単体では集積回路とは呼ばないが、2個のトランジスタが1チップとなったトランジスタ・アレイは立派な集積回路(IC)であり、SSIと言うことになる。)
集積回路(IC)であれば、マイコン・チップのようなプロセッサでも、データを保持するメモリでも、単なるダイオード・アレイであっても「ICチップ」であり、同じである。(そもそも、チップ上に構成する電気回路は、目で直接見えるようなものではありません。)動作は全く違いますけど...
今回の物語で盗まれた「ICチップ」は重要機密のチップということだったが、半導体メーカーであれば、チップの構造なども「素子」を作る上での機密となり得るが、楽器店から盗まれたものということなので、そう言うものではなく、メモリ素子であって、そこに記憶されている情報が重要機密なんでしょうね。
「空き缶リサイクル」:「リサイクル」とは、資源の節約や環境汚染の防止のために、不用品や廃物を再生利用することをいう。ガラス瓶(ビール瓶)のように(洗浄されて)そのまま再使用されるものと、ペットポトルや古紙などのように原料レベルに戻して新たに物を作る再利用されるものとがある。
そんな中でも、「空き缶」のリサイクルは比較的昔から行われているものであって、軌道に乗っているリサイクルでもある。また、缶には鉄製のスチール缶し、アルミニウム製のアルミ缶とがあり、両者が使い分けられている。(それぞれ長所と短所があって、使い分けられている。)ということで、スチール缶とアルミ缶のリサイクルがある。
スチール缶は鉄、アルミ缶はアルミであるため、回収されると再び鉄/アルミ素材として使われる。特にアルミの場合は、、ボーキサイトからアルミを精製するのに比べて大幅に少ない電気の使用で精錬できるので、エネルギーの大幅な節約になる。
尚、空き缶リサイクルの中でも、スチール缶のリサイクル率は88%、アルミ缶のリサイクル率も86%と言うように、高いリサイクル率を保っている。
尚、リサイクルは資源の節約にはなるが、エネルギー消費や二酸化炭素排出の観点からいえば、再処理を行う過程で莫大なエネルギーが必要となるものもあって、「環境に優しい」というのは偽りである。(確かに、環境に優しいものもあるが、全てではない!)
「リヤカー」:「REAR CAR」であるが、これは立派な和製英語である。自転車やバイクの後部に付けたり、人が直接引っ張ることで動かす荷物運搬用の二輪車である。古くからあるように思うが、以外と歴史は浅い。(昔は大八車があったから、古くからあるように思うが、大八車とリヤカーは別物である。)
1920年代に、日本に輸入されたサイドカーと、古くからある大八車の利点を合わせて発明されたものである。(改良されたもの、ということも出来る。)そのため、現在では大八車は殆ど姿を消してしまった。
リヤカーの条件は、金属製のパイプでボディが構成されていること、タイヤが空気タイヤであることが挙げられる。(大八車は総木製である。)尚、道路交通法では、リヤカーも大八車も「軽車両」として扱われる。そのため、自転車、人力車、牛、馬と同じ扱いである。
戦後の混乱期や復興期には一般的なものであったが、高度経済成長によって自動車が普及していくにつれて、リヤカーも次第に姿を消していくことになったが、軽車両であるため、運転免許が不要であるので、子供でも利用できるということで、小中学校などでは荷物運搬用に標準的に装備されているものである。(大八車と違って、結構身近な所で目にすることが出来ます。)
↓参考まで
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環境にやさしい生活をするために「リサイクル」してはいけない (プレイブックス)
- 作者: 武田 邦彦
- 出版社/メーカー: 青春出版社
- 発売日: 2000/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
日本人の科学観―ベンツと大八車 (講談社学術文庫 (633))
- 作者: 都筑 卓司
- 出版社/メーカー: 講談社
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