「FINAL EXAM」 [映画(洋画)]
表題の作品は1981年のアメリカ映画「ファイナル・イグザム 惨殺の5日間」である。1978年のJ・カーペンター監督の「ハロウィン」(これはカルト映画として高い支持をされている作品である。)のヒットに刺激されたジミー・ヒューストン監督(J・ヒューストン監督と記したら、誰でもジョン・ヒューストン監督と認識するでしょうね。血縁関係がある訳ではありません。)が製作されたホラー作品である。ただ、日本では劇場未公開であり、ビデオとして紹介されることになった。
作品データを記しておくと、時間は93分、製作はジョン・L・チャンプリスとマイロン・マンゼルの2人、脚本と脚本はジミー・ヒューストン、撮影はダレル・キャスカート、音楽はゲイリー・スコットである。そして出演は、セシル・バグダディ、ジョエル・S・ライス、ラルフ・ブラウン、ディアナ・ロビンス、シェリー・ウィリス・バーチ、ジョン・ファロン、たちである。
内容は、ある大学を舞台にした謎の殺人鬼による連続殺人事件の惨劇を描いたスラッシュ・ムービーである。期末試験が行われているある大学のキャンパスに殺人鬼が潜り込んだ。女子大生の悲鳴が響きわたり、連続殺人事件へと発展していく...
物語の前半は、ごく普通の学園ドラマという感じで進んでいき、何処が「ホラー映画なの?」と感じてしまい、期待外れという重いが芽生えるが、中盤からは一転して「恐怖」を前面に出した映画となる。劇場公開していたら、半分は欺されたような気になってしまったでしょうね。が、中盤以降のホラーのエネルギーが高く、水で薄めたカルピスが十分に混ざっていなくて、コップの上はただの水、したは殆どカルピス原液といったような感じがする。
更に意外な結末が用意されているということで、これはこれでいいのだが、もう少し構成を考えてもらいたかったところでもある。(この辺りが「劇場未公開」になった理由の一つなんでしょうね...)少なくとも、ホラー映画が苦手な人は、前半の学園ドラマの雰囲気からの急激な変化に、更に恐怖を感じてしまうかも知れません...→こういう「ホラー」もまたあり、とは思いますけど...
↓輸入盤のビデオです。
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