「INVASION OF THE SAUCER MAN」 [映画(洋画)]
表題の作品は1957年の映画「暗闇の悪魔」である。(後に「暗闇の悪魔 大頭人の襲来」というタイトルに修正されている。)地球侵略にやってきた宇宙人と、アメリカの田舎町の住人たちの戦いを描いたSF作品である。タイトルから受ける印象と随分と違っていて、コメディ・タッチに描いており、小級作品というノリである。
作品データを記しておくと、時間は68分、白黒作品である。原作はポール・W・フェアマン、監督はエドワード・L・カーン、脚本はロバート・J・ガーニー・Jr.とアル・マーティンの2人、撮影はフレデリック・E・ウェスト、音楽はロナルド・スタインである。そして出演は、スティーヴ・ターレル、グロリア・カスティロ、フランク・ゴーシン、レイモンド・ハットン、リン・オズボーン、たちである。
アメリカの田舎町・ヒックスバーグにやってきたアートとジョーは、金儲けが出来ることを考えていた。ある夜、森を歩いていたジョーは空飛ぶ円盤が着陸しているのを目撃し、アートに伝えるが、アートはは全く信じなかった。また、それと同じ頃、ジョニーとジョーンというカップルは、デートの帰り道に車で緑色をした宇宙人を轢いてしまった。直ぐに警察に駆け込むが、警察はその話を信じなかった。その頃、宇宙人の死体を発見したジョーは、これで大儲けを考えるが、宇宙人たちに見つかって殺されてしまう。その頃、陸軍が円盤の着陸地点に到着した。で、円盤をいじっている間に爆発してしまった...
宇宙人がやってきた、という題材の映画は、SFの古典では結構あって珍しいものではないが、物語の方は、ラブ、SF、サスペンス、コメディ、ミステリーというように色んな要素がミックスしていて、色々と楽しませてくれる。特に、サスペンスの要素が前面に出ている所では、白黒画面がそれなのに怖さを出している。流石に特撮技術の方は随分とチープであり、最近のCG映画の映像のリアルさとは全く比べものにはならないが、B級作品のようなノリと共に、独特の世界を描き出していて、楽しい所である。
歴史に残る「古典の名作」という訳では無いが、SFファンであれば見ておきたい作品の一つである。
↓ビデオですが、本作もソフト化されています。(かつてLDではリリースされていましたけど...)
↓こういう宇宙人とは違って、なんか微笑しく思ってしまいます...
Alien - 7 Inch Action Figure: Classic Alien
- 出版社/メーカー: ネカ
- メディア: おもちゃ&ホビー
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