CHRIS REA『DELTICS』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1979年に発表された彼の2nd.アルバムである。イギリス出身のシンガー・ソングライターである彼は、ハスキーなしゃがれ声で知られるシンガーでもあるが、ギターの腕もなかなかのものであり、演奏の方は味がある。本アルバムは「海」をテーマにしたものであって、たっぷりと聴かせてくれている隠れた名盤である。
収録曲は以下の全11曲である。『Twisted Will』『Things Lover Do』『Dance, Don't Think』『Raincoats And A Rose』『Synetap - Letter From Amsterdam』『Deltics』『Diamonds』『She Gave It Away』『Don't Want Your Best Friends』『Qualifications』『Seabird』。
この中からシングル・カットされたのは『Diamonds』と『Raincoats And A Rose』であって、前者はイギリスとアメリカで、共に最高位44位を記録するスマッシュ・ヒットとなっている。
本アルバムからの筆者のお薦め曲は、シングル・ヒットを記録している『Diamonds』と『Raincoats And A Rose』、そして『Twisted Will』『Don't Want Your Best Friends』、アルバムの締めくくりとなる『Seabird』をピックアップしておく。(特に『Seabird』は、名曲としてファンの間では語られている一曲である。)
アルバムの完成度と言うことでは、それなりにまとまりがあるものの、これぞというアピール・ポイントが無く、こぢんまりとまとまってしまい、派手な所も無いので地味な印象を受けてしまうが、じっくりと聴かせてくれる所ではしっかりと聴かせてくれており、ボーカル・アルバムとしたら、悪くはない出来となっている。また、全体的には聴きやすいテンポの曲が多ということで、とても聴きやすいアルバムでもある。腰を落ち着けてじっくりと聴いてみたいアルバムである。
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