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「THE LEGEND OF HELL HOUSE」 [映画(洋画)]

表題の作品は1973年の映画「ヘルハウス」である。映画「エクソシスト」によってオカルト映画のブームが到来し、その亜流作品が多く作られた中、本作はオカルト・ブームを更に燃え上がらせた傑作である。たっぷりと恐怖を堪能できる作品である。(暑いこの時期に見るのにお薦めの作品である。)

また、製作総指揮のJ.H.ニコルソンが本作撮影開始直後の1972/12/10に急死したことでも話題となった作品である。

作品データを記しておくと、時間は91分、原作と脚本はリチャード・マシスン、製作総指揮はジェームズ・H・ニコルソン、監督はジョン・ハフ、撮影はアラン・ヒューム、音楽はブライアン・ホジソンとデライア・ダービシャーの2人である。そして出演は、ロディ・マクドウォール、ゲイル・ハニカット、クライヴ・レヴィル、パメラ・フランクリン、ローランド・カルヴァー、ピーター・ボウルズ、マイケル・ガフ、たちである。

ロンドン。物理学者・クリス・バレット博士は、大富豪のルドルフ・ドイチェにベラスコ・マンションと呼ばれる古い邸宅の謎の調査を依頼される。この邸宅には不思議な心霊現象が起こるという伝説があった。博士は妻・アン、心理霊媒の若い娘・フロレンス・タナー、20年前にこの邸宅の調査に参加した唯一の生存者の物理霊媒・ベン・フィッシャーと共に調査を開始した。フィッシャーによると、この邸宅は1919年にエメリッタ・ベラスコという富豪が建てたものであり、ありとあらゆる悪業を重ねた彼はある夜のパーティーから行方不明になったるそのパーティの27名の出席者たち(親類縁者たち)は惨殺したいで発見されていた。フロレンスは、邸宅に多くの死霊たちが閉じこめられていることを感じ取り博士に伝えるが、死霊の存在を認めない博士はそれを無視。あらゆる物理的力をはね返す電磁気装置・リバーサーを邸内に設置した。ある日、食事中に邸宅が揺れ動き始め、テーブルに置かれていた食器が博士をめがけて飛んでくる。これによって手に負傷した博士。フィッシャーは心霊たちの攻撃が博士に向けられたことを感じ取った。その頃、フロレンスは地下の酒倉でミイラを発見、それはベラスコの息子・ダニエルの遺体であることを感じ取り、博士に伝えるも、調査を開始してから起こった奇怪な現象は全てフロレンスの仕業と思っている博士は無視した。その夜、フロレンスにダニエルの霊が乗り移った。翌日、博士はリバーサーの力で霊の力をはね返そうとしてスイッチを入れようとしたが、霊に乗り移られたフロレンスが鉄棒でリバーサーを叩き壊した。しかし、中枢部分は壊れておらず、フロレンスはその直後に礼拝堂の大十字架の下敷きとなって死亡する。それから少しして、邸宅が大きく揺れ動き、リバーサーは停止した。博士は計画が成功したと思い、改めてリバーサーの点検を始めるが、シャンデリアが落下して死亡。フィッシャーがアンと共に礼拝堂の秘密を探ることになる。そして恐るべき事実と遭遇することになる...

本作は正統的な恐怖を描いていて、派手な残酷描写は出てこない。ドキュメンタリー・タッチで描かれているが、これによって古い邸宅で起こる奇怪な現象にじっくりと接していくことが出来、リアルな恐怖が襲ってくる。ということで、娯楽作品という要素が無いことで、本当に恐怖を感じる作品に仕上がっている。モンスター、スプラッター、残酷描写などが無くても、本当に怖いものは怖い、ということを教えてくれる傑作ホラー映画である。ホラー映画ファンであれば、見ておかなければならない作品である。

 

ヘルハウス

ヘルハウス

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD


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