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とみたゆう子『ゴールデン☆ベスト』 [音楽(特撮/邦楽)]

表題のアルバムは2004年にリリースされた彼女のベストアルバムである。「とびっきりのミルキー・ボイス」ということで、その声の魅力と、詩的な楽曲がオシャレなフランス映画のような美しいものであって、魅了させてくれたシンガー・ソングライターである。アイドル的な所もあったが、曲の完成度も高く、音楽的な出来も良く、歌唱力もあり、芸術的な領域を築き上げていて、'80'sに新しい風を吹き込んだシンガーでした。本アルバムは、そんな彼女の代表的な曲が詰まった聴かせてくれるアルバムである。「海」をテーマにした曲が多く、今の時期にもピッタリのアーティストでもある。

収録曲は以下の全18曲である。『セプテンバー・ガール』『とどけ・愛』『Bobby』『蒼い風』『愁雨』『海のキャトル・セゾン』『よこはま物語』『慕情』『Dance Dance Dance』『満月の夜に』『Shampoo』『Secret Lips』『Fall in Love(海物語)』『シベールの日曜日(Time)』『かえせたら』『緑の家族のご招待』『きっと、もっと、愛してる』『いっしょに暮らそう』。

筆者のお薦め曲は、『とどけ・愛』『Bobby』『愁雨』『海のキャトル・セゾン』『慕情』『Fall in Love(海物語)』『シベールの日曜日(Time)』というじっくりと聴かせてくれるバラード系の曲(いずれもが繊細で、余りにも美しいメロディに、彼女の澄んだボーカルが溶けあっていて、うっとりとさせてくれる。)と、ノリの良い『Dance Dance Dance』、爽やかな『蒼い風』をピックアップしておく。また、『かえせたら』と『緑の家族のご招待』は彼女が本格的にデビューする前に発表された曲であり、幻のシングルと言われる曲であって、本ベスト盤のリリースによって初CD化された曲である。共に純粋で素直なボーカルを堪能できる秀作である。

'80's前半は、イルカの妹分というような存在で、沢田聖子と共にアイドル的な人気もあった彼女。また、名古屋でFMのDJをしていて人気を集めていたこともあって、'90's以降、多くのミュージシャンたちがFMのDJをしてブレークしていく先駆け的な存在にもなったが、1986年に悪夢の交通事故で長期の活動停止が本当に残念に思える所である。(復帰後、一段と完成度が高くなり、ここに収録されていない隠れた名曲があるのだが、そちらもリリースして貰いたい所である。)

彼女のボーカルは、バラード系の曲では本当に美しく可愛い声で魅了させるが、曲によっては実にエネルギッシュでパワフルな所もあって、元気を与えてくれる一面もある。それでいて曲の方は芸術品のような美しさがあって、聴き惚れてしまう。多くの女性シンガーがいるが、現在でも彼女を越えるような声に魅力のあるシンガーはいない。'80'sということに捕らわれずとも、もっと多くの人に聞いて欲しいシンガー・ソングライターであり、じっくりと聴き込みたいシンガー・ソングライターである。

 

ゴールデン☆ベスト

ゴールデン☆ベスト

  • アーティスト: とみたゆう子,富田裕子,竜真知子,イルカ,タッジオ,山梨鐐平,水谷公生,大谷和夫,青木望,木田高介,田代修二
  • 出版社/メーカー: 日本クラウン
  • 発売日: 2004/09/17
  • メディア: CD


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