ケータイ刑事銭形泪5話[裏ネタ編]PART 2 [ケータイ刑事]
1st.5話の「浦島太郎一族の悲劇 ~目撃者は亀!殺人事件」の「裏ネタ編」の2回目となる今回は、劇中に出てきた他の物語の「天才バカボン」「浦島太郎」「ウサギとカメ」について記すことにする。また、同時に「天才バカボンのパパ」というキャラクターについても記しておきます。
尚、約2年半前のBS-iでの再放送時に記した本編について記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。
「天才バカボン」:先日(2008/8/2)亡くなった赤塚不二夫の代表作の1つであるギャグマンガである。初出は1967年で、週刊少年マガジンでの連載開始である。その後、週刊少年サンデー、週刊ぼくらマガジンへと連載雑誌が変わり、更に週刊少年マガジンに戻り、1976年まで連載された。また、TVアニメ化も行われ、アニメの方は4回(4作品)製作された。
アニメ作品は、「天才バカボン」(1971年9月~1972年6月)、全40回、「元祖天才バカボン」(1975年10月~1977年9月)、全103回、「平成天才バカボン」(1990年1月~12月)、全46回、「レレレの天才バカボン」(1999年10月~2000年3月)、全24回ということで、17クール(4年3ヶ月)、213回に渡って放送された。(「ケータイ刑事」は現時点では「海」まで6作品、14クール(3年半)、183回である。作品数は上だが、放送回数では「バカボン」の方が多いのですね。→7代目が3クールとなったら逆転することになりますね。)
「浦島太郎」:この物語は、日本各地にある竜宮伝説の物語である。多少の違いはあるものの、基本的な物語は、おおむね以下の通りである。漁師の浦島太郎は、ある日子供たちが亀をいじめているのを目にして亀を助ける。亀は助けてくれたお礼にと、浦島太郎を竜宮城に連れて行く。竜宮城には乙姫という美女がいて、浦島太郎を歓迎する。宴の後、浦島太郎は帰りたいと言うが、乙姫は引き止めるも、浦島太郎の決意が固く、玉手箱を渡して「決して開けてはならない」と注意して帰すことにした。浜辺に帰ってきた浦島太郎だったが、知っている人は誰もいなかった。浦島太郎は玉手箱を開けると、煙が出てきて、浦島太郎は老人となってしまった。竜宮城では数日だったが、地上では数百年の時間が過ぎていた...
この物語は、室町時代ま御伽草子に成立したとされているが、これ以外でも数多く見られ、日本書紀、丹後国風土記、万葉集にも見られる。
また、この物語は、動物の報恩、竜宮城、禁忌のある宝物という3つが必須である。この3つが少しずつ形を変えた物語は日本だけでなく世界にも多く見られる。例えば、ギリシャ神話のオルペウスとエウリュディケの物語などが該当する。ということもあって、この物語から派生した物語は数多い。
更に、長い間離れていた場所に戻ってくると別世界になっていて面食らうということを「浦島太郎状態」(女性の場合は「浦島花子状態」という。)という言葉も生まれている。
「ウサギとカメ」:イソップ童話の物語が有名であるが、同じような物語はやはり多数存在する。基本的な物語は次の通りである。ウサギに歩の速度が遅いことをバカにされたカメが、ウサギに山の麓までの駆けっこを挑む。勝負が始まるとウサギはドンドン先に行き、カメの姿が見えなくなってしまう。で、ウサギは余裕からカメを待とうとして居眠りを始める。カメは遅くても着実に歩を進め、いつしか寝ているウサギを追い越す。ウサギが目覚めた時、カメは山の麓のゴールに到着していて勝利を喜んでいた。
この物語は、自信過剰の思い上がりから油断をすると、しくじってしまうということ、また、能力が低くても、脇道に逸れずに着実に進んでいれば大きな成果があるという教訓でもあり、色々と学ぶべき所のある物語である。このことから、明治時代の小学校の国語の教科書に「油断大敵」という表題で掲載されていたことがある。
「天才バカボンのパパ」:先に記した「天才バカボン」の主人公である。(漫画連載の最初こそ主人公はタイトルの通りバカボンだったが、まもなくパパが主人公になった。)名字は「バカボン」、名前は「パパ」である。ハチマキと服巻がトレードマークで、口元に少しだけヒゲ(鼻毛ではない)があるのが特徴である。
モデルは作者・赤塚不二夫の実父といわれている。1926年(昭和元年)12月25日生まれで、血液型はBAKA型という特殊型である。最初は天才児であり、生まれてすぐに「天上天下唯我独尊」を口にした、家庭教師を務める、自動車の修理を簡単に行ったというエピソードがあるが、アクシデントによってある日、バカになった。(原作漫画では、道を歩いている時にくしゃみをして、その時に頭の歯車を口から吐き出してしまい、「もう天才はやめるのだ」と言ってバカになった。アニメでは交通事故に遭い、口から脳みそが飛び出し、それを近くにいた馬が呑み込み、その馬の脳みそが飛び出し、バカボンのパパがそれを呑み込んだことによってバカになった。)
熊本県菊池市の七城中学校から東京のバカ田高校に進学、バカ田大学を首席で卒業した。好物はレバニラ炒め、竹輪が嫌いである。口癖は「これでいいのだ」「タリラリラ~ン」「コニャニャチハ」「反対の賛成」「賛成の反対」などがある。
それにしても、この物語に藤重する佐藤二朗さんが演じる怪しい男って、バカボンのパパそのままという感じで、楽しくなってきます。尚、バカボンのパパは亀が苦手ということはない。
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