MIMIC(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]
表題の作品は1996年のアメリカ映画「ミミック」である。近未来のニューヨークで、遺伝子操作によって作られた新種の昆虫が発端となって展開するB級SFホラー作品である。まさにB級映画の楽しい所が次々と出てくる作品であり、B級作品ファンにとったら嬉しい作品である。また、ヒロインがミラ・ソルヴィノという所も良い所である。金を掛けるだけ使った大作にはない作が魅力である。また、本作がヒットしたことから、2001年には続編となる「ミミック2」が、2003年には更なる続編「ミミックⅢ」が製作されている。(が、これらはズタボロでしたので、相手にしないことにしましょう。)
作品データを記しておくと、時間は106分、原作はドナルド・A・ウォルハイム、原案はマシュー・ロビンス、ギレルモ・デル・トロ、ドナルド・A・ウォルハイムの3人、監督はギレルモ・デル・トロ、脚本はマシュー・ロビンス、ギレルモ・デル・トロ、ジョン・セイルズ、スティーヴン・ソダーバーグ、マシュー・グリーンバーグの5人、撮影はダン・ローストセン、音楽はマルコ・ベルトラミである。そして出演は、ミラ・ソルヴィノ、ジェレミー・ノーサム、アレクサンダー・グッドウィン、ジャンカルロ・ジャンニーニ、チャールズ・S・ダットン、ジョシュ・ブローリン、アリックス・コロムゼイ、F・マーレイ・エイブラハム、ジェームズ・コスタ、ノーマン・リーダス、たちである。
近未来のニューヨーク。ストリックラー病と呼ばれる死の伝染病が蔓延しており、その対策として昆虫学者のスーザンは病原菌の媒介源であるゴキブリを殺すために、アリとカマキリの遺伝子を合成した新種の生物を生み出し、「ユダの血統」と名付けて発表する。伝染病は収束したが、それから3年後、ニューヨークでは奇怪な殺人事件が連続して発生した。そして、スーザンの元に、地下鉄で発見されたユダの血統に似た昆虫の死骸が届けられる。それは自殺遺伝子で死んだはずのユダの血統の特徴を受け継ぐ突然変異体だった。スーザンは調査のために地下に潜入するが、そこには進化したユダの血統の大群が生息していて、スーザンたちに襲いかかる...
物語の方は、サスペンス仕立てで描かれていて、更に地下の迷宮という場所を舞台にしていることも、恐怖感をたっぷりと味わうことが出来る展開となっている。また、新種の昆虫が人に擬態するというアイデアも面白い。ただ、結末の展開がちょっとという所があるものの、十分に恐怖を味あわせてくれること、そしてミラ・ソルヴィノの美貌を拝めたら、一応許せてしまいます。
また、こういう作品ではより重要な音楽の方もなかなかの出来であり、恐怖を増幅させてくれるのに役立っている。映画と共に音楽の方もたっぷりと堪能したくなる作品である。やはり、ホラー作品は音楽が(普通の作品よりも)重要であり、音楽の出来不出来が作品の出来不出来に直結します。面白いホラー作品の音楽は良いものである。
ということで、最後にサントラ盤の収録曲を記しておきます。冒頭の『Main Title』からお薦めです。
収録曲は以下の全16曲である。『Main Title』『Race To The Subway』『Time To Separate』『Chuy Steps Out』『Manny Searches For His Son』『Slow Tango』『Chased By A Bug』『Susan Meets Chuy』『Faulty Scaffolding』『Manny's Tango』『Evil Among Us』『Confronting Terror』『Lucistic's Alive』『Reunited』『End Credits』『Cucaracha』。
Mimic: Music From The Dimension Motion Picture
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Varese Sarabande
- 発売日: 1997/09/02
- メディア: CD
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↓続編もあるけれど、これらは見なくても...
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