ケータイ刑事銭形泪5話[裏ネタ編]PART 4 [ケータイ刑事]
「銭形泪・1st.5話」の「浦島太郎一族の悲劇 ~目撃者は亀!殺人事件」の「裏ネタ編」も今回が4回目となる。(放送5話目で既に「泪・裏ネタ編」は17回目となりました。本当に、どこまで増殖する事やら...)今回は鑑識メモで語られた「禁断の箱」である3つの箱・「玉手箱」「パンドラの箱」「失われたアーク」について、それぞれ記すことにする。
尚、約2年半前のBS-iでの再放送時に記した本編について記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。
「玉手箱」:元々は、櫛などの化粧道具を入れておく箱を意味する「櫛笥(くしげ)」の美称である「玉櫛笥」から転じた単語である。つまり、化粧箱のことである。
また、「浦島伝説」において、竜宮の乙姫から浦島太郎がもらい受けた箱のことでもある。このは浦島太郎が「開けるな」と乙姫から言われていたが、その禁を破って開けてしまい、箱から出てきた煙によって年寄りになってしまったことから転じ、秘密にして容易に他人に明かされない大切なもの、という意味を持つようになった。
「パンドラの箱」:英語では「Pandora's Box」という。日本語では「パンドーラの箱」と表記される場合もある。パンドラは、ギリシャ神話では人類最初の女である。また、「パンドラ」という名前は「全ての贈り物を与えられた女」という意味である。天の火を盗んだプロメテウスを処罰するためにゼウスがヘファイストスに造らせ(粘土から造られた。)、贈り物としてプロメテウスの弟・エピメデウスに与えられた。その時、ゼウスから、あらゆる災い、苦悩を封じ込めた箱(壺という説もある)を贈られた。ゼウスは「決して開けてはならない」と厳命したが、パンドラは我慢できなくなってそれを開いてしまい、煙が立ち上ると、箱(壺)の中に入っていたあらゆる害悪、災禍が飛び出し、世界中に広がってしまった。で、慌ててパンドラは蓋をして、「希望」だけが箱に残った、とされている。(「希望」ではなく「予兆」とする説や、その他のものとする諸説がある。)
このことから、「諸悪の根源」という意味で、その例えとして使われる単語でもある。
「失われたアーク」:モーセ(「モーゼ」「モイゼ」という表記もある)の十戒が書かれた石盤を収めた聖櫃のことである。聖櫃はアローン・ハッコーデシュという。英語では「Ark Of The covenant」と言い、「契約の箱」「アーク」とも呼ばれる。エルサレムの神殿にあったものである。
モーセは紀元前14世紀または13世紀頃のヘブライ人の指導者・予言者である。(古代イスラエルの指導者と言っても良い。)旧約聖書で、ラメセス2世(「ラムセス」「ラメス」という表記もある)時代のエジプトに生まれ、圧政に苦しむヘブライ人を率いてエジプトを脱出、シナイ山で神・ヤハウェから十戒を授けられた。民と共に約束の地・カナーンを目指して放ろうしるが、その地に到着する直前で没したとされている。→映画「十戒」を見ると良いでしょう。→1923年版とそのリメイクである1956年版があるが、1923年版の邦題は「十誡」である。特に1956年版の、海が割れて、その中をモーセたちが進んで行くクライマックス・シーンは余りに有名であり、見ておくべきでしょう。
その十戒は、旧約聖書の「出エジプト記」の第20章に記されていて、「あなたは私の他に何者をも神としてはならない」という文言で始まるものであり、全部で10項目の契約が記されている。そしてこれはユダヤ教やキリスト教の倫理の根幹となった。
柴田太郎さんが「鑑識メモ」で口にしたこれら3つは、それぞれについて語り出すと、それだけで収拾がつかなくなってしまうほど色々なことがあるが、基本的な所だけに絞ることにしました。これぐらいのことだったら、誰でも知ってますよね...
↓参考まで
面白いほどよくわかるギリシャ神話―天地創造からヘラクレスまで、壮大な神話世界のすべて (学校で教えない教科書)
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