「ORGY OF THE DEAD」 [映画(洋画)]
表題の作品は1965年のアメリカ映画「死霊の盆踊り」である。タイトル(邦題)からして、とんでもない内容と言うことが予想されるが、それ以上のものが本作にはある。内容が余りにも馬鹿馬鹿しいと言うことで話題になった本作であるが、それだからこそカルト的な人気を得た幻の作品である。が、その内容は誰もが「史上最低」と表するものであるが、「史上最低」をはるかに通り越していて、余りにも凄い作品と言うことが出来る。(良く言われることであるが、「天才と馬鹿は紙一重」という言葉を表していると言ったらいいでしょう。また、「極右(左)の右(左)に極左(右)がある」「傑作と駄作は紙一重」という言葉も自然と理解できてしまいます。)
これだけの作品であるので、映画ファンであれば一度は見ておきたい作品である。尚、一般人であれば、おそらく最後までつきあっていられないのは必至でしょうね。
作品データを記しておくと、時間は91分、製作はエドワード・D・ウッド・Jr.とA・C・スティーヴンの2人であるが、A・C・スティーヴンは監督も務めている。一方のエドワード・D・ウッド・Jr.は原作と脚本も担当している。ということで、この2人が生み出したと言ってよいところである。尚、撮影はロバート・カラミコ、出演しているのは、クリスウェル、ファウン・シルヴァー、ウィリアム・ベイツ、パット・バリンジャー、ロン・チェイニー・Jr.、ヴァンパイラ、トー・ジョンソン、たちである。
ホラー小説家のボブと婚約者・シャーリーのカップル。交通事故に遭い、墓場に迷い込んだ2人のの前に暗黒の女王が現れる。そして、死んだ美女たちが次々と踊り始め、2人はそれを延々と見せられる... というものであり、それ以上でも以下でもない。
この作品を映画館で上映したら、10人中12人が「金返せ」と叫ぶであろう。それだけ内容が...という作品である。一応、ホラー映画らしい設定でスタートするが、これはホラーと言えるようなものでは無い。(「成人映画」と言っても良いでしょう。)
とんでもない映画が存在している、という話のネタにするためには見ておいてもよろしいかと。尚、ビデオでは「早見再生」が出来るが、この機能が実にありがたく思えるようにもなる作品でもあります。また、本作を、全神経を集中させて見よう、ということは絶対に止めた方がよい作品である。(何かをしながらの「ながら鑑賞」で十分です。しかも「早見再生」で...)それにしても、DVDがリリースになっているのは奇蹟と言って良いでしょうね。もし、お店で目にしたら、あなたは選ばれた人と言って良いかも...それだけで凄いことになります...
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