「THE PUPPET MASTERS」 [映画(洋画)]
表題の作品は1994年の映画「ブレイン・スナッチャー/恐怖の洗脳生物」である。尚、JSB(WOWOW)が放送した時には「ブレイン・スナッチャー/恐怖の寄生生命体」という邦題に変更されたが、こちらの邦題はそれっきりになっている。この作品はハインラインの古典的SF小説「人形つかい」の映画化作品であり、SFホラー作品としてなかなか上手く纏まっている作品である。これだけの作品が劇場未公開というのだから、名作というのはゴロゴロと転がっているものですね。
作品データを記しておくと、時間は110分、原作はロバート・A・ハインライン、監督はスチュアート・オーム、脚本はデヴィッド・S・ゴイヤー、テッド・エリオット、テリー・ロッシオの3人、撮影はクライヴ・ティックナー、音楽はコリン・タウンズである。そして出演は、ドナルド・サザーランド、エリック・タール、ジュリー・ワーナー、キース・デヴィッド、ウィル・パットン、リチャード・ベルザー、トム・メイソン、ヤフェット・コットー、ジェリー・バマン、サム・アンダーソン、J・パトリック・マコーマック、マーシャル・ベル、デイル・ダイ、たちである。
アメリカ・アイオワ郊外の森にUFOが墜落した。町はUFO騒ぎでごった返す中、NASAUFOの宇宙人研究家の女性、科学情報局長たちが調査にやってくる。やがて、町の人たちが未知のナメクジ状のエイリアンに寄生されていることが分かる。更にエイリアンは、情報局長の息子・サムに取りつき、曲調も狙われる...
この手の物語としたら、結構数があるのだが、本作は原作小説が古典SFの傑作として知られているものであり、それに恥じないようなしっかりとした展開で物語が進んで行く。また、演出方法としての工夫も色々と見られる作品である。
原作が有名であるので、物語のあらすじは知っているだろうが、それでも色々と見所があり、登場人物のキャラクターもはっきりと分かり、SFホラーという意味でも十分に恐怖を感じさせてくれるので、たっぷりと堪能できる作品である。SFファンならば、見ておきたい作品の1つである。
ところで、本作は日本では劇場未公開であり、JSB(WOWOW)の放送とパッケージ・ソフトでのリリースとなったが、どうして本作が劇場公開されなかったのでしょうかねぇ?少なくとも内容の点では、本作よりもつまらない駄作がたくさん劇場公開されているのも事実ですからね...
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